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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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10月23日のブログに書いた、ちょっと驚きの内緒の話、わかった人がいたようです。わかるとしたらあの人たちだろうなと思っていましたが。


ところで、急にいろんな用事が入ってきたりして思うようにブログが書けない日々が続いていますが、これも昨日書こうと思っていた話。

一昨日、ビヴァリー・ケニーの『Sings For Playboys』を車で聴きながら向かったのは市内にある大きな本屋。そこで3冊の本を買ってきたんですね。『柴田元幸翻訳叢書 ジャック・ロンドン 犬物語』、鷲田清一・山極寿一著『都市と野生の思考』、そして宮治淳一著『MY LITTLE TOWN 茅ヶ崎音楽物語』。

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夜、その前に読んでいた本(ミシマ社の『ちゃぶ台3』)を読み終えて、寝るまでにそんなに時間はないけれど、次に読む本のことを考えました。本当は『ちゃぶ台3』と同時に買っていた吉田篤弘さんの『京都で考えた』(ミシマ社)を読むつもりでいたのですが、ちょっと考えて手に取ったのは宮治淳一さんの『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』でした。

この本、つい先日ペットサウンズ・レコードのホームページで紹介されていて、これは絶対に買わなければと思ったんですね。実は少し前にアゲインの石川さんから宮治さんが出演している映画『茅ヶ崎物語~MY LITTLE TOWN~』のチラシを送ってもらっていてそれもびっくりしたんですが、まさか本まで出されるとは思いもよりませんでした。


宮治淳一さんはこのブログでも何度も紹介している音楽評論家。現在茅ヶ崎でブランディンという音楽カフェも経営されていて(いつか行ってみたい)、アゲインで定期的に出張ブランディンというイベントをされています。例の「2017年は JK(ジャック・ケラー)の時代」という歴史に残る(?)発言をされたのもこのイベントでした。


さて、寝る前に序章だけ読んでみようと読み始めたんですが、いや、すばらしい。完全に僕のツボにはまってしまいました。

ご自身の生まれた茅ヶ崎という海辺の小さな町で、なぜ多くの優れた音楽家(代表的なのは加山雄三とサザンの桑田佳祐ですね)を輩出したかというテーマももちろんツボですが、なによりもそのテーマに向かう過程の描かれ方が素晴らしい。


 私の前に長いこと立ちはだかっていた謎について、明確な答えが得られぬまま筆を執ることになった。
 しかし私は思っていた。きっと書いていくうちに分かってくることもある。

僕はこういう姿勢で書かれたものが好きなんですね。さらに言えばその語り口。宮路さんの実際の語りはいろんなメディアで見聞きしていましたが、それとはかなり違う。こんな言葉も書かれていました。


 人生の終盤、レコードでいえばB面の3曲目あたりにさしかかり、そこに自分が生まれ育ってきたことの意味のようなものを、なにか自分が納得できる形で確認したい、残したいという気持ちが生まれてくることも、珍しくはないのかもしれない。

宮路さんがB面の3曲目あたりならば、僕はB面の1曲目の終わりくらい、『ロング・バケーション』で言えば「雨のウェンズデイ」のエンディングのピアノの独奏あたりになるんでしょうか。


ということで、文句なしに面白い本であることを確信して本を閉じて、で、寝る前に(たいてい12時過ぎ)にいつもそうしているようにアゲインのサイトを開きました。その時間に新しいものが更新されていることもあれば、そうでないこともありますが、その日は更新されていました。

驚いたことに、そこにはまさにその宮治淳一さんの『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』を紹介した文章がかかれていました。にっこり×4。でも、読まずに寝ました。


翌日(昨日ですね)3章まで読んで、石川さんのブログを読みました。そこで石川さんが紹介していた文章は僕も心に強く響いて線を引いた言葉。


 偶然のなせる業全てを「縁」という実に便利な日本語ですまそうとする。だが日々の生活で計画された以外の事象は全て偶然に過ぎない。偶然と「縁」とは次元が違う。
 私たちは偶然の世界に生きている。だが偶然がいつしか必然と思えるとき、それは「縁」に昇華する。


ここ、僕のような人間が反応しないはずはありません。

で、今日更新されたブログで石川さんはさらに詳しく本の紹介をされていましたが、それはコピーしておくことにして、本を読み終えてから読ませていただくことにします。


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# by hinaseno | 2017-10-27 15:16 | 音楽 | Comments(0)

秋になると聴きたくなるものはいくつもありますが、ビヴァリー・ケニーのこの『Sings For Playboys』もそんなアルバムの一つ。

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ビヴァリー・ケニーは女性のジャズ・ボーカリストの中では一番好き。

何よりもとびっきりの美人。幸か不幸か若くして亡くなっているので、若いときの写真しか残っていないこともありますが、どの写真も美しいものばかり。

それから歌っている曲がいい曲ばかり。彼女が歌うとよく聴こえるのかもしれないけど、でもやはり選曲の素晴らしさには感心してしまいます。


でも、何よりも最高に魅力的なのが彼女の声であることはいうまでもありません。で、その声の魅力について今朝からずっと考えていたんですが、ひとつ気づいたことがありました。それは彼女は地声も裏声もどちらも魅力的なこと。こういうシンガーはなかなかいないんですね。

ということで彼女は地声で歌えるところを裏声で歌ったりして、地声と裏声が何度もひっくり返るんですね。とにかく見事という他ないくらいにひっくり返しをしています。


地声と裏声のひっくり返しといえば大瀧さんですが、大瀧さんはお母さんがよく聴いていた平野愛子さんの歌でそのひっくり返しの魅力に気がついたそうですが、ビヴァリー・ケニーのひっくり返しは平野愛子さんどころではありません。彼女自身も、あるいは彼女のレコードを作っていたスタッフもその魅力をよく知っていたんですね。

というわけで『Sings For Playboys』に収録されたこの曲を貼っておきます。




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# by hinaseno | 2017-10-25 15:01 | 音楽 | Comments(0)

Happy Birthday, Celia!


いろいろと思うことのある今日10月23日ですが、さっき、あるサイトをのぞいたら、わおっ!となってしまいました。いや、びっくり。

でも内緒にしておきます。だれか気づく人がいるでしょうか。


それはさておき、今日はわれらがシリア・ポール70歳のバースデイ。現在外国で暮らしているとのことですが、お元気でいるでしょうか。何にも贈ることはできないけど、贈り物の輪がつながって何らかの形で僕の思いが伝わればと思います。

ということで何はともあれ今日はこの曲です。





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# by hinaseno | 2017-10-23 12:50 | 雑記 | Comments(0)

ここでまたコーヒーブレイク。

そうだ、コーヒーのことで書きたい話もあるけど、それは次のコーヒーブレイクの日に。


ついに10月22日がやってきましたね。ずいぶん先だと思っていたけど。

10月22日のことを考えたのはもちろん益田ミリさんの『今日の人生』。おひさまゆうびん舎で開かれた『今日の人生』について語り合うイベントのために10月22日のことをいろいろと考えたんだけど、ちっとも浮かばなくてその日は何も用意しないまま参加するということをしてしまって、ずっと”うしろめたい”気持ちを抱くことになってしまいました。

その後、翌日の10月23日がシリア・ポールさんの70歳の誕生日だとわかって、それについて書いたんですね。それからつい最近、未発表ですがもうひとつ別の話を作りました。今日が選挙という大切な1日になったことと、コーヒーにまつわるちょっとしたエピソードがもとになった話。

さて、ミリさんはどんな話を書かれるんでしょうか。


ところで一昨日くらいから、この日に書いた記事のアクセスがやたらと多くなって何だろうと思ったら、その中で紹介した「数学的媚薬」という話が来週金曜日に放送される『この声をきみに』というドラマで朗読されるということがわかったということで、誰かが僕の書いたものをリンクして広まったようです。人気のある俳優とか出演しているんでしょうか。


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# by hinaseno | 2017-10-22 14:08 | 雑記 | Comments(0)

『ロング・バケイション』プロジェクトを開始して、まず決めたのが作詞家をはっぴいえんど時代の盟友である松本隆さんにしたこと。以前紹介した朝妻一郎さんの話によれば朝妻さんの提案で決まったような感じになっていましたが、もちろん大瀧さんの意向があったことはいうまでもありません。

作詞家が松本さんに決まったことで、大瀧さんは松本さんにいくつかの曲のデモを送ります。ほとんどは他人へ提供したけどボツになった曲だったはず。

その中で松本さんが最初に詞を書いたのが「カナリア諸島にて」。大瀧さんとしては今回のプロジェクトのきっかけとなった一番重要な曲だったので、その曲に松本さんが反応して一番最初に詞をつけてくれたことにことのほか感動したようです。もちろん詞も素晴らしいものでした(ただし、最終的にレコーディングした形の詞になるまではかなり時間がかかったようですが)。

松本さんから送られてきた曲のタイトルは「カナリア諸島にて」。そのタイトルを頭の中で何度も反芻してあることを思いつきます。

「カナリア」「カナリア」「…リア」…、そういえばロイ・オービソンに「リア」という曲があったな、と。

ロイ・オービソンの「Only The Lonely」タイプの曲を下敷きにして作ったJ.D.サウザーの「ユー・アー・オンリー・ロンリー」みたいな作品を作りたいと思ってプロジェクトを始めた大瀧さんにとって、ロイ・オービソン的なものをどのように取り入れるかを考えていたときに「カナリア」つながりで「リア」という曲に興味を持ちます。これを何らかの形で「カナリア諸島にて」に取り入れることはできないかと…。


というのはもちろんこじつけの話。当たっていたらおもしろいけど。


前にも言いましたが、ロイ・オービソンの「リア(Leah)」という曲はこれまであまり心に留めることなくスルーしてきた曲でした。いや、スルーというよりも遠ざけていたといってもいいのかもしれません。あの、いきなりの裏声で始まるサビになんともいえない違和感を覚えていたので。

でも、『ブラック&ホワイト・ナイト 30周年記念盤』で1曲目の「Only The Lonely」に続いて歌われたこの映像を見て、おっと思ったんですね。




おっと思ったのは、これまでずっと違和感を覚えていた、まさにその冒頭のサビ。

♪リ~(リ)ア、リア~♪のフレーズが2度繰り返されますが、その「リア~」の部分。「リ」が地声で「ア」が裏声になっています。その地声から裏声にひっくり返る部分が「カナリア諸島にて」で使われているんですね。

どこかというと1番の「不思議だ」の「ぎ」から「だ」、2番の「失くした」の「し」から「た」、「それだけ」の「だ」から「け」にいく部分。とりわけ1番と2番はいずれも「リア」と同じくイ音からア音になっていて(偶然なのか、大瀧さんの指示があったのか)、そこだけ聞くとそっくり。

ちなみに「カナリア諸島にて」のまだ詞がつく前のデモの段階の音源を聞くと(なんでそんなものが聞けるのかはおいといて)、大瀧さんはその部分を裏声にひっくり返すことなく地声で歌っているんですね。詞がついたあと、地声で歌えるところをあえて裏声にしている。ここは明らかにロイ・オービソンを意識したはず。


こじつけでしょうか?


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# by hinaseno | 2017-10-21 15:19 | ナイアガラ | Comments(0)