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by hinaseno
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<   2017年 04月 ( 19 )   > この月の画像一覧



この写真を見れば、昨日僕がどこに行ったかわかる人にはわかりますね。

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もちろん姫路のおひさまゆうびん舎。

手前にかざっている小さな人形、くまくまちゃんと店主の窪田さんがいっしょに本を読んでいます。なんと高橋和枝さん手製。こんなものをプレゼントしてもらえるなんてうらやましすぎる(窪田さんってうらやましいことが多すぎる)。

ちょっと置き場を変えて。この店であればどこに置いても似合うのは当たり前。

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さて、昨日おひさまゆうびん舎へ行ったのは、今月22日に発売された益田ミリさんの新刊『今日の人生』を買いに行くため。予約していたので(おひさまゆうびん舎は『今日の人生』を予約できる数少ない店の一つに選ばれたんですね。すばらしい!)、宛名入りサイン&イラスト(たまたまかもしれないけどミリさんの全身が描かれたイラストはめずらしいとのこと)とミリさん撮影の写真。何枚かの中から選んだのはこれ。

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これが写真の裏に書かれたミリさんの言葉。シリアルナンバー入り。

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もちろんこの言葉を見なくても姫路城の天守閣からの眺めであることはわかりましたが、正直、姫路城に登ったのも一回だけで(高いところが嫌い)、姫路城にもあまり詳しくないのでどちらの方角かわからない。というわけで家に戻っていくつか持っている姫路城の写真集で確認。西の丸の方向でした。真ん中に写っているのが西の丸。ということは右のこんもりとした緑が勢隠濠(せがくしぼり)のあるところ。それに沿うようにかすかに見える土手が船場川。手前右から左と続く緑の連なりが船場川の流れていく方向ですね。こんな写真を手にできるとはラッキー。おひさまで予約したからこそでした。

ところでせっかくなので姫路城周辺の古い写真を。

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これは1954年発行の『岩波写真文庫115 姫路 - 白鷺城 - 』に掲載された姫路城の上空写真。ミリさんが撮影された反対方向からのものです。左のほうに流れているのが船場川。そしてその船場川を少し上流に遡ったところ(現在、姫路市立図書館や歴史博物館や公園のある敷地)に見える整然とした建物のつらなりは姫路連隊の兵舎。終戦後10年くらいたってもそのまま残っていたんですね。この連隊に木山捷平の友人の詩人坂本遼が入っていて、木山さんは何度も彼に会いに行っていました。おそらくこの写真に見える船場川沿いの道を通って。


さて、昨日、僕がミリさんの本を買うというので、ミリさんの『今日の人生』について語り合う小さな会を用意してもらいました。はじまりのときや途中で何人ものお客さんが入れ替わり立ち替わりやってきて、もしかしたらお客さんに居心地の悪い感じを持たせてしまったのではないかとなんだか申し訳ない気持ちにもなりながら、会は超緩やかに2時間ほど。

実はこの会のために『今日の人生』の最後に納められた空白のままの吹き出しを考えて披露し合うという宿題があったのに、窪田さんの誕生日の4月22日に送っていた「4月23日の人生」以外は書くことができませんでした。僕はやはり明日か明後日くらいの未来のことしか考えられない人間なんだなと言い訳にもつかない理由を考えてしまいました。そう、やっぱり基本的に”行き当たりばったり”な人間です。

でも、近日中に「5月9日の人生」はここで紹介しようと考えています。あくまで「仮」だよ(by 大瀧詠一)。


ということでめっちゃずるいけど人の書いたものを読ませてもらいました。やっぱり女性の方が書きやすいよねとか言い訳をしながら。それぞれの人柄が出ていて微笑ましかった。結構ネタがかぶっているものもあったりして。

それにしてもあくまでひっそりとミリさんの『今日の人生』を読むようになってミリさんのファンになって、それでもあくまで誰に語るわけでもなく過ごしていたのに、それが単行本になって、僕にとっていちばんの馴染みであるおひさまゆうびん舎で売られて、そこでその本について店主や常連の人と語り合うことができるというのはささやかではあるけれどもとても幸せなことでした。

ずっとネットで欠かさず読んでいたとはいえ忘れている話も多く(この本のために書き下ろされたものか、または未発表のものを収録しているようですね)、しかもネット上に掲載されていたものとは違うレイアウトをされていたので、初めて読むような気持ちに。

「〇〇ページのこの話がいいよ」

「〇〇ページのこの話が好き」

「〇〇ページのこの言葉が心に残った」

といういろんな意見を聞くことができたのもうれしかった。へえ~という話もいくつも。それぞれの方が本当によく読まれていて感心しました。

ということで僕はもっぱら聞き役でしたが、あまり公にはできない写真を見せながら、ミシマ社との出会いについて少し話させてもらいました。


ところでこの会は当初は益田ミリさんの『今日の人生』について語り合うものでしたが、それを決めた後で夏葉社から山高登さんの『東京の編集者』が同時期に発売されることがわかり、もちろんそれも購入。ということで最後はいろんな人たちの話に。秘密の話もいっぱい。好きな人の、いい話を語り合うというのはいいものですね。最後はもらい泣きしてしまいました。


ちなみにこちらはおひさまゆうびん舎の『今日の人生』のコーナー。

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残り4冊(すべてサイン本)ですね。そういえば窪田さんは知らなかったそうですが、『今日の人生』はカバーをとったら3種類の色のものが作られているんですね。ちょっと調べさせてもらったら予約した人のは全部緑。残っていた4冊のうち3冊も緑。1冊だけがピンクでした。せっかくなのでピンクを買おうかと考えたけど、やっぱりだれか別の人の手に行ってもらいたいのでぐっと我慢。


帰りは西の空に綺麗な三日月が出ていたので、それを眺めながらこの日の会のためにつくったCDをずっと聴いていました。

われながら悪くない選曲だな、と思った2017年4月29日の今日の人生、でした。



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by hinaseno | 2017-04-30 17:21 | Comments(0)

3日ほど前に、ふと「今日の人生」というCDを作ることを思い立ちました。せっかくなのでちょっとした記念に。

アルバムのタイトルは決めたもののどういう選曲にしようかとしばらく考えて、結局タイトルに「今日(today)」という言葉のついたものと「人生(life)」という言葉のついたものをそれぞれ7曲ずつと、「今日(today)」と「人生(life)」の両方の言葉がタイトルに入っている曲の全15曲ということに。

「今日(today)」の中には「今日」という言葉のついた日本人の曲を2曲いれましたが、「人生(life)」のほうは「人生」という言葉のついた日本人の曲は1曲も入れていません。ちょっと”重い”曲が多いなという判断。ただしバートン・クレーンが日本語で歌った「人生はかない」は入れました。


「today」がついた曲の中で、いくつもの候補曲を抑えてあえて入れたのがエラ・フィッツジェラルドの歌ったこの「Miss Otis Regrets (She's Unable To Lunch Today) 」。




この曲のことを知ったのは村上春樹さんの『村上ソングズ』。「ミズ・オーティスは残念ながら本日のランチに来ることができません」ということですが、その理由がすごい。村上さんも「いわゆる『スタンダード・ソング』の歌詞の中にもいろいろ毛色の変わったものがあるが、風変わりという点ではこれにとどめを刺すのかもしれない」と書いています。僕も村上さんが訳した歌詞を読んで唖然としました。でも、曲はとってもチャーミングで、とくに「マダム」という呼びかけがたまらない。この曲のような人生があったら大変ですが大好きな曲。


「life」がついた曲でいちばん好きなのはビートルズの、というかジョン・レノンの「In My Life」。次点はレスリー・ゴーアの「All Of My Life」とジェイムス・テイラーの「Secret O’Life」。他にもいい曲がいっぱいで7曲に絞るのは大変でした。


で、最後の「今日(today)」と「人生(life)」の両方の言葉がタイトルに入っている曲というのがこれ。




タイトルは「Today Is The First Day (Of The Rest Of My Life)」。曲も素敵なんですが、このタイトルにとにかく惹かれました。日本語に訳したら「今日は残りの人生の最初の日」。

この曲についていろいろと書こうかと思いましたが時間がないのでどこかで説明します。

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by hinaseno | 2017-04-29 11:15 | 雑記 | Comments(0)

「早春」をあつめて


「人生」のことを考える日々。基本的には今日と、ちょっとだけ未来の人生のことだけど。

僕の人生を振り返ってみたときに、小津安二郎の『早春』という映画との出会いは人生を大きく変えたなと思います。映画にまつわるあらゆることの影響の中にどっぷりとはまり続けています。どちらかといえばやや暗い感じの映画ですが、「早春」という明るいタイトルがこの作品をさらに愛着のあるものにしてくれたことは確か。

そして世田谷ピンポンズさんが「早春」というタイトルの、とびっきり素敵な曲を作ってくれたことも大きいですね。

ってことで、いつからか「早春」という言葉に目が止まるようになり、「早春」という作品を集めるようになりました。まさに早春コレクターになりかけています。

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文学で言えば最初に目が止まったのは志賀直哉の『早春』。次に藤沢周平の『早春』。

で、つい先日、あの庄野潤三にも『早春』と題された作品があることがわかったので速攻でゲット。

その庄野潤三の『早春』は冒頭、竹久夢二の絵入り詩集『小夜曲』という作品の話が出て来ます。舞台は神戸。どんな話かすごく気になりますね。ちなみに夢二には「早春」という絵があります。

絵といえば、世田谷ピンポンズさんにはぜひ「早春」のシングル盤のレコードを出してもらいたんですね。で、「早春」と題されたジャケットをWacaさんに描いてもらったら最高です。


さて、「早春」というのが本のタイトルになっているものはそんなにないようですが、「早春」と題された作品はあふれるほどあるはず。すぐに頭に浮かぶものでいえば小山清のエッセイ。それから木山捷平にも「早春」という詩があります。昭和7年に書かれたもの。


 早春
二位ケ浜の
崩れた防波堤の下に蹲り
さくさくさくと
砂を掘れば
紅色の茎に
黄色う二葉を持つた
香高い浜防風が
砂の中にのびてゐた


「二位ケ浜」というのは「二位ノ浜」のことのようですね。山口県の北のほうにある海岸。結婚して間もない時期に山口県出身の奥さんといっしょに訪れたんでしょうか。


さて、先日、ちょっと「早春」についてネットでチェックしていたら、かなり偶然ですがこんなのを発見しました。「早春」と題された作品を書いているのは僕の大好きな作家。

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この作品が掲載されていたのは少女向けの雑誌。可愛らしいイラストもついていてびっくり。

内容は女子高校生のほのかな恋心を描いたたわいもないもの。ちょっと調べたら全集にも入ってないし年表の作品リストにも入っていない。

この作品のことをあの人に伝えたらきっとびっくりするだろうな。


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by hinaseno | 2017-04-28 13:00 | 雑記 | Comments(0)

このブログを読まれている人で、コアなビーチ・ボーイズ・ファンがどれだけいるかわからないけど、この『The Big Beat 1963』という未発表作品集のことを知っている人がどれだけいるでしょうか。

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リリースされたのは4年前の2013年。リリース元はCapital Recordsなのですべて公式な音源。ただしCDの形ではなくてiTunesでの配信。しかも北米のみ。日本じゃ買えないんですね。泣きました。

発売されたのを知ってからずっと日本で帰るのを待っていたんですが、一向にそうならない。いろいろとネットで調べたら日本でも買う方法があるとわかったものの、かなり面倒くさい手続きを踏まなくてはならいようだったので二の足を踏んでいましたが、先日ようやくゲット。もちろん不正な形ではありません。


収録されている曲は全てブライアン・ウィルソンがらみの曲ばかり。ボブ・ノーバーグが関わった曲もいくつも含まれています。Bob & Sheri名義の曲も2曲。「The Big Beat」と「Ride Away」という曲。いずれも初めて聴きました。


このアルバムでいちばんのお目当てはこの「Summer Moon」という曲でした。この音源の状態はかなり悪いです。




歌っているのはボブ・ノーバーグとVickie Kocherという女性。Vickie Kocherという人はVictoria Haleという名前で女優もしているようで映像には彼女が出演したドラマのシーンも取り入れられていますね。Victoria Haleさんは昔から大変美しい人だったようで、ブライアンたちと出会った頃にもミス・ロサンゼルスとかいろんなミスに選ばれていたようです。

ちなみにこのビデオをアップしているのはVictoria Haleさん本人。時々読んでいる佐野邦彦さんの運営されているWebVandaにもこの音源のことが紹介されていました。

で、この音源が公式な形で『The Big Beat 1963』に収録されたんですね。ただし音はYouTubeでアップされたのと全く同じもの。マスターはないみたいですね。

さて、このBob & Vickieによる「Summer Moon」、聴いてびっくりなのはオケがビーチ・ボーイズの「The Surfer Moon」と全く同じなんですね。でも録音されたのはこちらが先。

ブライアンたちと知り合ったVickieは、ある日ブライアンとボブ・ノーバーグの住んでいたアパートに行きます。当時Vickieは18歳。そこでブライアンとボブ・ノーバーグはいくつか曲を演奏します。そのときVickieがいちばん気に入ったのがBob & Sheriのために作った「The Surfer Moon」。Vickieがそれを録音したいと言った時、ブライアンとボブ・ノーバーグは顔を見合わせてにっこりだったようです。ブライアンは男女のデュオをプロデュースすることにずっと関心を持ち続けていて、しかも「The Surfer Moon」はまさにそのために作っていた曲だったので渡りに船だったみたいですね。すぐに録音することに決めます。ただ、そこでVickieからひとつ提案が。私はサーファーじゃないからタイトルをサーファーからサマーに変えて欲しいと。

ということでタイトルだけでなく、歌詞の一部も変えて「Summer Moon」が録音されます。録音されたのは1963年5月9日。場所はハリウッドのユナイテッド・レコーダーズ。ミュージシャンはギターがボブ・ノーバーグ、ピアノがブライアンの他は例のレッキング・クルー。ドラムはハル・ブレイン、ギターはグレン・キャンベル、ベースはレイ・ポールマン。悪かろうはずがありません。

でも、結局Vickieとボブ・ノーバーグが歌ったものはボツになります。ボブ・ノーバーグはいうまでもなくVickieの歌もあまり魅力的とは言えないので(ブライアンのお父さんのマレーもVickieに「初めて恋をした女の子のように歌うんだよ」とかいろいろと歌唱指導したようですが)、仕方がないでしょうね。声の魅力はBob & SheriSheriの方がはるかにありますね。

ちなみにブライアンはVickie & Bobのために別の曲も用意していたようで、それがのちに『Good Vibrations Box』に収録された「Little Surfer Girl」だったとのこと。へえ~、ですね。

個人的にはVickieよりもSheriに歌われていたらよかったなと。


The Surfer Moon」は結局、ブライアンのダブル・ボーカルという形でアルバム『Surfer Girl』に収録されます。曲を好きだったということもあるとは思いますが、その頃、ビーチ・ボーイズは立て続けにアルバムを発表しなければならなかったので、数合わせに収録した可能性が高そうです。

さて、大瀧さんは果たしてBob & Sheriの「The Surfer Moon」を聴いていただろうかということですが、僕はおそらく聴いていたに違いないと思っています。それを聴いて曲の魅力を発見したんじゃないかと。

でも、多羅尾伴内楽團でカバーする時にはやはりビーチ・ボーイズのオケを参考にしたんですね。


これは『Becoming The Beach Boys 1961-1963』に載っていた若き日のVickie。個人的にはSheriがどんな顔をしていたのか気になります。

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by hinaseno | 2017-04-25 13:07 | ナイアガラ | Comments(0)

Bob & Sheriの「The Surfer Moon」は現在では(たぶん)公式な形でいくつかのCDに収録されているようです。僕が手に入れたのは『Surf Party: The First Wave』という10枚組のCDボックス。廉価盤なので解説は一切なし。ただ、オリジナルマスターから録音されたものかどうかはわかりませんが、音は『Still I Dream of You: Rare Works of Brian Wilson』よりもはるかにいいです。iTunesからもダウンロードできます。

ネット上で聴ける音源で一番いいのは、こちらのサイトに貼られていたオリジナルシングルからの音源。これにはびっくりでした。このサイトを運営しているももちゃんという人、とてつもなく貴重なレコードをいくつも紹介していますが、一体どういう方なんでしょう。

YouTubeにはいくつか音源が貼られていますが、一番いいのはやはりオリジナル・シングルから録音していると思われるこの音源でしょうか。




ちょっとびっくりしたのはこちらの音源。




あまり音も良くなくて、途中、サビの一番いいところで針飛びもしています。でも、コメントを見たらこんな言葉が書かれていたんですね。びっくりでした。


「sheri is my grandma. Isn't that cool?」


Sheriは私のおばあさんよ。いかすでしょ?」と。

どうやらこの音源をアップしたのはSheriことCheryl Pomeroyの孫娘さんのようです。下のコメントを見ると「これはオリジナルのレコードよ。傷があったりして音もクリアはないけどね」とか、さらには「おばあちゃんはこんなことも言っていたわ。ブライアンはこの曲をプロデュースしたけど、彼女とそのパートナーのボブも曲の一部を書いていたと。でも、レコードにはクレジットしてくれなかったと」。

コメントは7年ほど前のもの。そのときにはおばあさんのSheriも元気だったみたいですね。今も元気でいるんでしょうか。


さて、いい音で聴いたBob & Sheriの「The Surfer Moon」。とにかく素晴らしいの一語でした。

僕が読んだ限りこの曲に関しての感想を書いているすべての人がオケも歌もビーチ・ボーイズの方が格段にいいと言っていますが、僕は決してそうは思わない。むしろ本来この曲はこんなふうに男女のデュエット(基本的には女性のリードボーカル)で、ドゥーワップスタイルのシンプルなサウンドで歌われるべき曲だったんだなと思いました。

ブライアンのプロデュースは正しかったと。

Sheriもいい声しています。決してうまいとは言えないけど、でもこの曲にぴったりの歌い方をしています。

なんとなく先日亡くなったロージーがリードシンガーとして歌ったこの「Angel Baby」にもつながる雰囲気を持っています。




ところで、曲の初めに変な音が聞こえてきますね。一体なんの楽器だろうかと思っていたら、実はこれはコオロギの鳴き声。家の窓の外に出て録音したようです。Sheriの娘さんも書いていますね。


The Surfer Moon」に関しては面白い発見がいくつもあったんですが、その一つがこれ。




これはビーチ・ボーイズ関係の驚異の音源集『Unsurpassed Masters』の『 Vol. 1』に「The Surfer Moon (Inst. Take 1)」「The Surfer Moon (Inst. Take 2)」「The Surfer Moon (Inst. Take 3)」というタイトルで収録されているのをまとめたもの。このオケはまさにBob & Sheriのバージョンの「The Surfer Moon」のオケですね。Take 2から例のコオロギを鳴き声も入っています。今頃こんなことに気づくとは、でした。

それにしてもこのオケは華麗なストリングスの入ったビーチ・ボーイズのものとは比べ物にならないほどシンプルですが、例の循環コードを使ったまさにドゥーワップ調の曲であることを考えると、本来はこんな演奏がふさわしい曲なんですね。


さて、「The Surfer Moon」の話は4回くらいで終わる予定でしたが、この曲に関してもう一つびっくりする音源が存在することがわかったので次回その話を。


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by hinaseno | 2017-04-23 15:21 | ナイアガラ | Comments(0)

Bob & Sheriの「The Surfer Moon」? 何、それ。 

と思ったんですが、調べたら僕のパソコンのiTunesの中に入っていました。M&M(知る人ぞ知る、ですね)という日本のレーベルから1993年に出た『Still I Dream of You: Rare Works of Brian Wilson』というCDに収録されたもの。オリジナル・マスターからではなく制作者の手持ちのレコードから録音したいわゆる板起こしなので音はめちゃくちゃ悪いです。

ただしブックレットは素晴らしくてビーチ・ボーイズ研究の第一人者である佐野邦彦さんによる解説も充実。Bob & Sheriの「The Surfer Moon」についても詳しい説明があります。それから一応、割と最近出版された初期のビーチ・ボーイズに関する研究書『Becoming The Beach Boys 1961-1963』も読んで、Bob & Sheriが「The Surfer Moon」を歌ったいきさつを確認しました。

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Bob & SheriのBobとはBob Norberg(ボブ・ノーバーグ)のこと。ボブ・ノーバーグは僕の最愛の曲の一つである「Your Summer Dream」の共作者ですね。SheriはボブのガールフレンドのCheryl Pomeroy(シェリル・ポメロイ)。ブライアンはビーチ・ボーイズとしての活動を始めた頃に、すでにBob & Sheriとして活動していた彼らと親しくなったようです。ブライアンは2人の関係をすごくうらやましがっていたとのこと。ブライアンはそんな彼らのために曲を作り始めます。それが「The Surfer Moon」。

その「The Surfer Moon」を作っていた頃、ボブはブライアンに家を出て一緒に暮らすように提案します。ブライアンが父親との関係に悩ませられていたのを知っていたんですね。ブライアンは喜んで了解。2人はいろいろと共作を開始。「The Surfer Moon」も完成してブライアンのプロデュースで録音。1962年10月に発売されます。

これがそのレコードのレーベルの画像。ネットから拝借しました。

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「Produced by Brian Wilson」と記された最初のレコードだそうです。きっとうれしかったでしょうね。ちなみにSAFARIというのはブライアンの父親マレーがつくったレーベルのようで、その下に記されている住所はマレーの事務所の住所とのこと。父親から距離を置こうとしていたブライアンですが頼るときには頼っていたんですね。

ところでこのBob & Sheriの「The Surfer Moon」のレコードですが、これが超レア・アイテム。『Still I Dream of You: Rare Works of Brian Wilson』の佐野さんの解説によるとこのオリジナル・シングルは世界でたった6枚しかないとか。ネットでチェックしたら日本円で30万から40万を超える値がついていました。でも、佐野さんも含めて日本人の何人かは持っているみたいですね。

一つ気になるのは大瀧さんがそれを持っていたかということ。持っていたら「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかけていたはず、と思いながらレア盤を誇る人ではないのでどうだったんでしょうか。でも、1978年に『多羅尾伴内楽團 Vol.2』を出すときにはオリジナルがBob & Sheriだと知っていたというのがすごいですね。ビーチ・ボーイズ・フリークである達郎さんから聞いたのかもしれないけど。


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by hinaseno | 2017-04-22 13:20 | ナイアガラ | Comments(0)

ビーチ・ボーイズの「サーファー・ムーン」はとびっきり素敵なバラードでもちろん昔から大好きですが、でも、以前紹介した「私的ベスト30」には入れていない。同タイプのバラードの中では、どちらかといえば平凡な感じの曲に捉えていたので。他のバラードが素晴らしすぎるからなんですが。

とりわけ「サーファー・ムーン」の収録されたアルバム『サーファー・ガール』には「ユア・サマー・ドリーム」という屈指の名曲があって、それと比べてしまって僕の中ではどうしても影が薄くなっていました。「ユア・サマー・ドリーム」は1曲だけをリピートしたことは何度もあるけど、たぶん「サーファー・ムーン」はアルバムの流れの中で聴き流していただけ。1曲だけをリピートして聴くようなことはありませんでした。

さらにいえば『多羅尾伴内楽團 Vol.2』も正直あんまり熱心に聴いてきたとはいえなかったので、今回のシングル盤に針を下ろしたときにはいろんな意味で超新鮮に響いたんですね。しかもオリジナルには入っているはずの波の音が入っていない!

ただ、よく調べたら『NIAGARA BLACK VOX』に収録された『多羅尾伴内楽團 Vol.2』は波の音が入っていないことがわかりました。いかに聴いていなかったかがわかります。

で、改めて聴き比べて見たら何か違う。『NIAGARA BLACK VOX』に収められたものはステレオ、今回のシングルはモノ・ヴァージョンでした。

YouTubeに『NIAGARA BLACK VOX』の波音のないステレオ・ヴァージョンがあったので貼っておきます。




ところで、この多羅尾伴内楽團の「サーファー・ムーン」のシングルに最初に針を下ろして、そのイントロが流れてきたときに、僕の口をついてきた歌詞は、

♫There's a moon in the sky somewhere I know♫

ではなく、

♫3度鳴らしたクラクションが彼のお迎えの合図♫

でした。

竹内まりやの「真冬のデイト」という曲。

『NIAGARA 45RPM VOX』に収められたシングルを順番にA面B面と次々に聴いていたので、曲名をきちんと確認しなかったせいもあったんですが、似てるんですね。雰囲気が。

改めて多羅尾伴内楽團の「サーファー・ムーン」と「真冬のデイト」のイントロを聴き比べてみたら楽器の使い方から音の響きまでそっくり。このAmazonのサイトの『Denim』のディスク2に収められたものでイントロが視聴できるので聴いてみてください。

ちなみに「真冬のデイト」のアレンジをしているのはご主人でもある山下達郎。達郎さんは多羅尾伴内楽團には参加していませんでしたが、でももちろんレコードも持っていたはずですし、何度も聴いていたはず。

達郎さんもビーチ・ボーイズが大好きなので、このリズムの曲ならばビーチ・ボーイズっぽくと考えてやったんでしょうけど、結果的に一番似ていたのが大瀧さんのアレンジした「サーファー・ガール」だったというのが、なんともいいですね。


さて、『NIAGARA 45RPM VOX』の楽しみの一つは、シングル盤のジャケットの裏側を大きく見れること(小さいのは『All About Niagara』で見ていました)。本来はそこに歌詞が載っていたりするんですが、このレコードはインストなので歌詞はありません。その代わりに『多羅尾伴内楽團 Vol.2』のアルバムに収められた曲を全曲紹介しています。作曲者と、それを歌ったり演奏したオリジナル・アーティストの名前。

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「サーファー・ムーン」の作曲者はもちろんブライアン・ウィルソン。作詞もブライアンだったんですね。で、オリジナル・アーティストの名前を見たらこう書かれていました。

Bob & Sheri

ボブ&シェリ!?

ビーチ・ボーイズではなく。


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by hinaseno | 2017-04-20 14:12 | ナイアガラ | Comments(0)

実は、ひと月ほど前にある方から、以前僕がこのブログに書いた願いごとが実現するというとんでもないビッグニュースをいただいて、ずっと東京に行くことを考えています。行かなければ絶対に後悔するだろうと。

東京のことを考えると自然に頭に流れてくるのがマイクロスターの「東京の空から」という曲。昨年行われたアゲインでのイベントの時に「My Baby」とともに歌われた曲ですね。本当にいい曲なんです。

そういえばマイクロスターに関してもこの日のブログで書いたことがようやく実現。そう、あの『She got the Blues』がアナログのLPとして来月に発売されることが決まったんですね。速攻で注文しました。これでようやく何もしなくても「My Baby」で針を一旦止めて、曲(あるいはA面全体)の余韻にしばらくひたることができます。

次はアナログ・シングルBOXですね。『NIAGARA 45RPM VOX(ナイアガラ 45 ヴォックス)』みたいな箱に10枚のシングルが収められた夢のようなBOX。またLPとは違った発見がきっとあるはず。


45回転のアナログのシングル盤レコードのファンであるならば誰でも知っていることですが、それまでCDかなんかで耳にしていた曲もシングル盤レコードを聴くとまるで違う曲を聴いているような印象を持ってしまうことがあるんですね。初めて聴いたかのように、今まで気がつかなかったその曲の魅力を発見するというような。

不思議なことに、あとでCDなんかと聴き比べてみるとたいした違いはなかったりするんですけどね。45回転のアナログのシングル盤レコードには間違いなく魔法があります。


3月21日に発売された『NIAGARA 45RPM VOX(ナイアガラ 45 ヴォックス)』で、いろいろな発見がいちばんあったのはこのレコードでした。

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プロモーション用に作られた(DJ COPY ONLY)レコード。もちろん非売品なのでうわさによればとてつもない値段がついていたようです。収められているのは『多羅尾伴内楽團 Vol.2』から2曲。A面が「心のときめき」、そしてB面が「サーファー・ムーン」。驚いたのはB面の方でした。

そう、ビーチ・ボーイズが1963年に発表したアルバム『サーファー・ガール』に収められたこの曲のカバー。作詞作曲はブライアン・ウィルソン。





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by hinaseno | 2017-04-19 13:14 | ナイアガラ | Comments(0)

ここのところずっと家のパソコンでは「多羅尾伴内楽團」関係の音楽を聴いています。多羅尾伴内というのは大瀧さんの変名。いちばん有名なところでは松田聖子の「風立ちぬ」の編曲者のクレジットは多羅尾伴内となっています。

ということで、多羅尾伴内楽團とは大瀧さんがプロデュースした楽団で、編曲は大瀧さん。『多羅尾伴内楽團 Vol.1』と『Vol.2』という2枚のアルバムを出しています(現在出ているCDはこの2枚のアルバムを1枚にしたもの)。

ちなみにこれが『Vol.1』のジャケット。テーマは冬。

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そしてこちらが『Vol.2』のジャケット。テーマは夏。

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大滝さんの写真がかなり大きく写ってますね。変な格好ですが、いずれのジャケットもパロディになっています。『Vol.1』はジャック・ニッチェ、『Vol.2』はビーチ・ボーイズの『サーフィンUSA』かな。超照れ屋の大瀧さんも多羅尾伴内という仮の姿を借りるとおかしなコスチュームを着た変装も平気なようです。


僕の持っている『多羅尾伴内楽團』のレコードは1984年に発売された『NIAGARA BLACK VOX』に入っていたもの。2007年に出たCDも買いましたが、いずれも正直あまり聴いていませんでした。

理由は、歌のないインストだから、ということになるでしょうか。別にインストが嫌いというわけではないけど、どうせ大滝さんのアルバムを聴くのならやはり大瀧さんの歌の入っているものを聴いてしまいます。

でも、ここ数年、大瀧さんの曲でもどちらかといえば歌の入っていないカラオケ・ヴァージョンをよく聴くようになっていて、で、ようやく『多羅尾伴内楽團』にたどり着いたんですね。オリジナルと聴き比べるのも楽しいし、なんでこんな曲を入れたんだろうと思えるものもあるし。と同時に、この曲があの曲につながっていたんだなと今更のように気がつかされるものもあります。『Vol.1』の「雪やコンコン」はもろに「君は天然色」だし。

で、その流れでやはりちゃんと読んでいなかった『大瀧詠一 Talks About Niagara』の『多羅尾伴内楽團』に関する大瀧さんのインタビューを読んだら、大瀧さんのこんな発言を見つけて思わずニンマリでした。


「だいたい小津がわかるようになる感じと似たようなものがあるんだよね、インストなんてね」

ところで今一番のお気に入りは『Vol.1』の1曲目の「Mr. Moto」。オリジナルはThe Belairs(The Belairesと記載されることも)のこれ。




サーフィン・ソングでは超有名な曲ですが、なんでこれが「冬」がテーマの『Vol.1』の1曲目なのか意味がわからない。「霧の彼方に」という邦題がついているけど、この曲にもともとこんな邦題がついていたんでしょうか。


オリジナルの「Mr. Moto」はイントロのエレキギターの演奏が最も魅力的な部分なんですが、それを駒澤裕城さんのスティールギターでやっちゃうところががなんともおかしい。テンポもオリジナルに比べて妙にのろくてこれではとても波に乗れない。駒澤さんはもちろん真面目に演奏されているんでしょうけど。


ちなみに大瀧さんは「Mr. Moto」についてはこちらのThe Challengersが演奏したほうがお気に入りのようで、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のインスト特集でもかけていました。




途中のカスタネットが入るところが好きみたいですね。『多羅尾伴内楽團』でもやはりカスタネットが入れています。初期のスペクターサウンドにも通じるものがありますね。


「霧の彼方へ(Mr. Moto)」はシングル盤でも発売されていて(発売は1977年12月)、超のつくレア・アイテムで、とんでもない値段がついていたと思いますが、先月発売された『NIAGARA 45RPM VOX(ナイアガラ 45 ヴォックス)』に収録。このジャケット、いいですね。

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ジャケットの裏には大瀧さん自身によるこんな解説が書かれています。


原題はMor. Moto、オリジナルはBelaires。原曲とはアレンジが少し違っていて、駒澤裕城のむせび泣くようなスチール・ギターが聴きもの。この冬の哀愁サウンドの決定盤とも言えましょう。

どこまで本気なんだか。


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by hinaseno | 2017-04-17 13:26 | ナイアガラ | Comments(0)

さて、ついに城島くんはあの工場内部に入ります。一般人はたぶん絶対に入ることのできない場所ですね。いつもながら、こんなにヘルメットの似合うアイドルはいません。

その城島くんが連れて行かれた場所がここ。

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向こう側に見える煉瓦造りの壁が壮観。会社の創建当時に作られたものがそのまま残っているとのこと。少し開いた屋根のすきまから茶色の煙突のようなものが見えているので、おそらくここに耐火煉瓦を焼く炉があるのかもしれません。こんなのが全国放送の超人気番組で見ることができるなんて想像すらできませんでした。

このあと城島くんは耐火煉瓦の原料にする古いレンガを集めるために備前焼の中心地の伊部に向かいます。

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伊部は三石と同じ備前市にあって、三石からは車で10数分の場所。でも、町の雰囲気は全然違います。こちらは観光地としても全国的に知られていて、僕も子供の頃から何度も行っています。

ちなみにこれは小学校の低学年の頃、子供会で伊部に行ったときに作った船。例によって、父親がほとんど作りました。今は文鎮がわりに使っています。

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そういえば間もなくミシマ社から『今日の人生』が発売される益田ミリさんも伊部に来ています。以前にも書きましたね。『47都道府県 女ひとりで行ってみよう』のその部分を引用しておきます。


 3日目は備前焼のふる里、伊部へ。岡山から電車で40分ほどだ。町には備前焼の個人の小さな店が並んでいたが緊張して入れなかった備前焼をわざわざ見に来たのに素通りするだけ。情けなくなる。
 しかし、伊部の書店でわたしの『おんなの妄想人生』という本が2冊も並んでいて笑顔が戻る。売り上げに貢献したくなり、やまだないとさんのマンガを1冊買った。

伊部で耐火煉瓦の原料を集めた城島くんは三石に戻り、機械で耐火煉瓦を作ります。こういう様子が見られたのにも感動しました。ホントに。

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さて、城島くんが三石で作った耐火煉瓦はその後無事DASH島に運ばれて、先々週の放送では反射炉の土台部分が作られ始めたところ。でも、完成までいったいどれくらいの年月がかかるんだろう。無事完成するのかな。とにかく温かく見守っていきたいと思います。


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by hinaseno | 2017-04-14 12:47 | Comments(0)