Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

<   2015年 02月 ( 15 )   > この月の画像一覧



「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のさわやかサウンド特集でかかった曲をまとめたCDを作っているときに、もう1枚別の特集のものをまとめたCDを作りたくなって、結局作ってしまいました。
作ったのはR&B特集をまとめたもの。ジャケットに使ったのはリー・ドーシー。
a0285828_1171162.jpg

前にも書いたような気がしますが、昔、ソフトロックにどっぷりとはまっていたある日、それらが突然嫌になってしまったことがありました。自分の求めていたのはまさにこのジャンルの音楽だと思っていたものがちっともよく思えなくなってしまったわけです。ときどきこういうことが起こります。で、そのときに手に取ったのが逆の泥臭い音楽、つまりブルースやR&Bでした。

それから何年かして、ソフトロックというジャンルでくくられた音楽でもいいものはいいということで聴けるようにはなりましたが、そういうさわやかな音楽を数時間聴き続けると必ず自分の中の何かがバランスをとろうとするのか、泥臭いR&Bを聴きたくなってしまいます。

さて、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」ではR&Bの特集を2度していますが、さわやかサウンド特集と同様に別の日に実質的にはR&B特集といってもいいような放送がありました。それが1976年5月3日に放送された第2回目の「御葉書特集」。
第1回目の「御葉書特集」が実質的には最初のさわやかサウンド特集であったと同様に、第2回目の「御葉書特集」が実質的には最初のR&B特集になっていたわけです。このあたり、大瀧さんも僕と同じように(いっしょにしてすみません)自分の中のバランスをとっていたのかもしれません。
その日の放送でかかった曲は以下の通り。
Ready Teddy / Little Richard
High Blood Pressure / Huey "Piano" Smith & His Clowns
Do-Re-Mi / Lee Dorsey
I'm Walkin' / Fats Domino
Slow Down / Larry Williams

2曲目からはニューオーリンズのR&B。そう、大瀧さんが「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかけたR&BのほとんどはニューオーリンズR&B。泥臭さはあるとはいえハッピーな気分になれるものばかり。
ファッツ・ドミノは単独で特集を組んでいます。

僕が好きなのは第2回目のR&B特集。この日は全曲ニューオーリンズR&B。
この日の話で特に面白かったのはサックスの話。ファッツ・ドミノの曲の間奏なんかには必ず、ゆったりとしたサックスが出てきてこれがまたたまらないんですね。
たとえばリッキー・ネルソンがカバーしたことでも有名なこの「I'm Walkin'」でも。



で、大瀧さんはファッツ・ドミノの曲などで演奏しているサックスプレイヤーを2人紹介します。ここからかかった曲がかなりツボでした。
まずはリー・アレンの「Walkin' With Mr. Lee」。



そしてアルヴィン”レッド”テイラーの「Happy Sax」。



で、次にファッツ・ドミノの「All By Myself」。間奏でやはりゆったりしたサックスの演奏を聴くことができます。



セカンドラインだけでないニューオーリンズR&Bの魅力のひとつになっていますね。大瀧さんが語っている通りロックン・ロールの曲のサックスとはまた違った魅力があります。

そういえばロックン・ロールの代表的なサックス・プレイヤーといえばキング・カーティスですが、彼がいろんなアーティストのバックでサックスを演奏した曲を集めたこんなCDが発売されていたのを最近知りました。ニール・セダカやボビー・ダーリンやコースターズなどなど。かなり楽しめます。
a0285828_116348.jpg

[PR]
by hinaseno | 2015-02-28 11:15 | ナイアガラ | Comments(0)

今年になって暇をみつけてはぼちぼちやっているのは「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかかった曲を特集ごとにプレイリストにまとめる作業。iTunesやらYouTubeを利用してコツコツ集めています。今でちょうど1000曲を超えたあたり。
でも音源を取り入れるのに結構苦労した曲もあります。
その中のひとつがあの「Venus In Blue Jeans」で有名なジミー・クラントンが歌った「Hurting Each Other」。カーペンターズが歌ったバージョンが有名ですが、オリジナルがジミー・クラントン。
YouTubeにはスタジオで歌ったライブ・バージョンがあります。これですね。



これはこれでとっても貴重ですが、これをパソコンに取り入れるわけにもいかず、かといってシングル盤(レーベルはMALA)は相当にレアのものらしく手に入れるのはかなり難しそう。
と、あきらめかけていたら、昔、達郎さんのサンソンで「Hurting Each Other」の作者であるPeter UdellとGary Geldの特集したことがあってその中でかかっていていたことがわかりました。確か録音をしていたはず、と思ってMDを探したけれど見つからず。また、なくしてしまったかと思っていたら、なんとパソコンに取り込んでいました。灯台下暗しとはこのこと。というわけで、晴れて曲だけを取り出しました。サンソンなので音がとってもいいです。

ところで曲の整理をしていたら久しぶりに「ゴー!ゴー!ナイアガラ」をもとにしたコンピレーションのCDを作ってみたくなって昨日作りました。
タイトルは「SAWAYAKA SOUND」。
「ゴー!ゴー!ナイアガラ」では「さわやかサウンド特集」を何度かしています。後にソフトロックと呼ばれるようになった音楽ばかりをかける特集。 第63回(1976年8月23日放送)、114回(1977年8月15日放送)、第160回(1978年7月3日放送)の3回。いずれも放送は夏。
でも、この前にもう一度だけ、リストでは特集のタイトルは「Letters(御葉書)」となっていますが、ソフトロックばかりをかけた日があります。

放送されたのは1976年2月10日(第35回)。実質的には「ゴー!ゴー!ナイアガラ」で放送された最初のソフトロック特集。リスナーからの葉書を読むのもこの日が最初。でも、葉書はあくまで曲の合間に読んでいます。
さて、この日かかった曲は以下の通り。
Turn Around, Look At Me / The Vogues
Everything That Touches You / The Association
Things I'd Like To Say / The New Colony Six
I Can See Love / The Parade
Baby I'm-A Want You / Bread
Like To Get To Know You / Spanky & Our Gang
Traces / The Classics Ⅳ

このうちニュー・コロニー・シックスの「Things I'd Like To Say」ははじめて知りました。素敵な曲です。



さて、曲をパソコンのプレイリストに取り込むのにひとつだけ悩んだ曲がありました。それがスパンキー&アワ・ギャングの「Like To Get To Know You」。この日の放送でかかったのはLP(ベストではなく『Like To Get To Know You』)バージョン。
このLP、曲が切れ目なく延々と続いていて、「Like To Get To Know You」の始めの部分には前の曲の終わりから続くメンバーのおしゃべりが入ります。で、放送では次の「Chick-A-Ding-Ding」という曲のイントロのギターのフレーズが2小節くらい続いたあたりで音量を絞っています。
でも、僕の持っているCDは「Chick-A-Ding-Ding」のイントロの前でぶっつりと切っているんですね。これでは「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかかったバージョンとは異なることになります。というわけで次の「Chick-A-Ding-Ding」のイントロのギターのフレーズが2小節ほど続いたところでフェイドアウトするバージョンを作りました。
大瀧さんはこの曲を「I’d Like To Get To Know You」と紹介しています。”I’d”がついてるんですね。
てことで僕の作ったのは「I’d Like To Get To Know You」バージョンということです。

ところで、CDを作ってジャケットのデザインを何にしようかと考えて、ぱっと思いついたのが観覧車。
長門芳郎さんが監修された『PEACEFUL: Soft Rock Collection』のデザインのいただきです。このCDが僕にとってのソフトロックの産湯でした。ちなみに1976年2月10日の放送でかかったブレッドの「Baby I'm-A Want You」はこのCDに収録されています。他にもさわやかサウンド特集でかかったヤング・ラスカルズの「Groovin’」も収録。

そういえばこのアルバムには先日紹介した「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の未発表放送「Feeling Jockey」でかかったRose Gardenの「February Sunshine」も収録されています。この曲を収録したCDというのは結構貴重ですね。
この曲、タイトルもまさに2月なので僕の作ったCDの1曲目に収録しました。2月でも今日のように晴れていたらこんなソフトロックを聴きたくなります。



a0285828_158846.jpg

[PR]
by hinaseno | 2015-02-25 15:11 | ナイアガラ | Comments(0)

達郎さんのサンデー・ソングブックで、いよいよ来週から3週間にわたってジミー・ウェッブの特集。どんな知らない曲が飛び出すか楽しみで仕方ありません。

ところで昨日、ジミー・ウェッブがツイッターでこれを紹介していました。”Nice job guys”との言葉を添えて。



3種類のギターによって演奏される「ウィチタ・ラインマン(Wichita Lineman)」。イントロはジミー・ウェッブの『Ten Easy Pieces』バージョンをもとにしています。曲がいいってこともありますが素晴らしいの一語。何度もリピートして聴いてしまいました。

さて、ネット上で” Wichita Lineman”を入力して画像検索すると、それっぽい中々魅力的な写真が出てきます。たとえばこれとか。
a0285828_11133648.png

あるいはこれとか。
a0285828_11135213.png

こんな写真を見ながら思うのは、彼らはこの写真をどこで撮ったんだろうかということ。

この曲のタイトルの「ウィチタ(Wichita)」とはアメリカ中部の地名。つまり「ウィチタ・ラインマン」とはウィチタの電話線の保線夫ということ。
でも、この曲のウィチタは、実はどこにもない場所。だからこそ普遍的な曲になっているのかもしれません。

アメリカにはいくつかのウィチタがあります。ウィチタというのはアメリカ中部に住んでいたインディアンの一族の名前で、それにちなんだ地名がいくつか残っているようです。
カンザス州にウィチタという都市があります。僕はずっとここがこの曲の舞台だと思っていたのですが、どうやらそうではないようです。
曲の最初はこう歌われます。
I am a lineman for the county
僕はその郡(the county)の保線夫

カンザス州のウィチタはセジウィック郡にあります。ただ、このカンザス州セジウィック郡のウィチタはかなり大きな都市。この曲の歌詞はどうみても町はずれの風景。
こんな歌詞が続きます。
And I drive the main road
Searchin' in the sun for another overload
そしてメインロードを車で走っては
日が当たる中、過負荷の状態になっている電話線を探している

この詞のウィチタは都市ではなく、もっと広い、田舎の風景が広がる地域、つまり郡(the county)を指していることがわかります。
テキサス州にウィチタ郡(Wichita county)というのがありました。カンザス州のウィチタの南にある場所。中心都市はウィチタ・フォールズ(Wichita Falls)。
というわけで「ウィチタ・ラインマン」の「ウィチタ」はテキサス州ウィチタ郡のことだと思っていたらどうやらそうでもなさそうです。

ジミー・ウェッブがこの曲の詞のインスピレーションを彼の生まれたオクラホマ州の南西部の田舎の町を通っていたとき。そこで電話線の保線工が作業している姿を見たんですね。そこはテキサス州のウィチタ郡(Wichita county)ではなくオクラホマ州のウォシタ郡(Washita county)。そんなに離れていない場所にあります。なんと紛らわしい。
で、どうやら最初は「ウィチタ・ラインマン」ではなく「ウォシタ・ラインマン」という詞にしていたらしいのですが、グレン・キャンベルが歌にするには「ウォシタ」よりも「ウィチタ」の方がいいってことで「ウィチタ」となったようです。

というわけでこのあたりの地図を貼っておきます。
a0285828_11163256.png

「By The Time I Get To Phoenix」に出てくる地名も赤で記しておきました。それから小池昌代さんがある時期滞在されていたサンタフェもあります。
考えてみるとジミー・ウェッブの曲で覚えた地名もいくつかあります。
村上春樹が訳した「By The Time I Get To Phoenix」の歌詞の一部を載せておきます。
僕がフェニックスに着くころ
君は目覚め
僕のさよならの手紙を読むだろう

僕がアルバカーキに着くころ
君は会社にいて
ランチタイムに僕に
電話をかける

僕がオクラホマに着くころ
君は眠っているね
そっと寝がえりを打ち
僕の名前を呼ぶかな

[PR]
by hinaseno | 2015-02-23 11:16 | 音楽 | Comments(0)

It's Gotta Be You


今日は「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の第70回目に放送されたガール・シンガーズ特集でかかったこの「It's Gotta Be You」という曲を紹介します。やはり普通のCDには入っていない曲。



ジャッキー・デシャノンの「Needles And Pins」を彷彿とさせるとっても素敵な曲。曲を書いたのはレスリー・ゴーアの初期の曲のアレンジをしていたクラウス・オガーマン(!)と昨日紹介したマーク・バーカン。
6枚目のシングル「I Don't Wanna Be A Loser」(マーク・バーカンとベン・ラレイの共作)のB面ということになっていますが、曲としてはこっちの方がいいような気も。
いずれにしてもこのシングル、A面B面ともマーク・バーカンの曲。すごいですね。でも、マーク・バーカンがレスリー・ゴーアに曲を書いたのはこれが最後。この後に登場するのが、マーク・バーカンとベン・ラレイを兄のように慕い、その影響を多分に受けていたはずのエリー・グリニッチとジェフ・バリー。

ところで、レスリー・ゴーアはビーチ・ボーイズも出ている『Girls On The Beach』に出演していて、そこで2曲ほど歌っていますが、そのうちの1曲が「It's Gotta Be You」。貴重な映像です。



いつかサンソンでマーク・バーカンとベン・ラレイ特集をやってもらいたいですね。
次回はジミー・ウェッブの話に戻る予定です。

というわけで最後にマーク・バーカンとベン・ラレイのコンビがかいた大好きなこの曲を。この曲を初めて聴いたときはエリー・グリニッチとジェフ・バリーの曲かと思いました。


[PR]
by hinaseno | 2015-02-22 12:53 | 音楽 | Comments(0)

No More Tears 〜 Time To Go


今日も、普通のレスリー・ゴーアのCDにはたぶん入っていない曲のことを書きます。僕の作ったCDでは「The Party's Over」の次に入れた曲。タイトルは「No More Tears」。



ところで大瀧さんがレスリー・ゴーアの大ファンであったことはいうまでもありません。1976年の3月2日に放送された「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の第38回目に彼女を特集しています。ガール・シンガーを単独で特集したのは彼女ただひとり(女性シンガーとしてはペトゥラ・クラークの特集がありましたが、彼女は「ガール」とは言いにくい...ですよね)。
その日の放送でかかったのはすべてシングルの曲。B面にいい曲があることをこの放送で知りました。特に「It’s My Party」のB面の「Danny」は最高です。ポール・アンカの作曲。以前、どこかでこの曲のことを書いたはず。
この日だけでなく、レスリー・ゴーアは素敵な曲の宝庫なので、別の特集のときにも何度もかかっています。キャロル・キング特集、ジェフ・バリー&エリー・グリニッチ特集、さらにはガール・シンガー特集でも何曲か。
何度かあったガール・シンガー特集でとりわけ好きなのが1976年7月20日に放送されたもの。この日かかった曲はもう素晴らしい曲だらけ(あまり有名ではない曲も何曲か)。で、この日にかかったレスリー・ゴーアの曲が「No More Tears」でした。これもとってもいい曲です。この曲の後、続けてジェッキー・デシャノンの「Be Good Baby」がかかるところがたまりません。

これはシングルの曲ではなく、昨日紹介した『I’ll Cry If I Want To』というアルバムのA面の最後に収められた曲。この曲、アルバム・ジャケットには「No More Tears Left To Cry」と表記されています。正式なタイトルはこちらなんでしょうか。
曲を書いたのはマーク・バーカン。この曲はS. バロンという人との共作ですが、マーク・バーカンといえばベン・ラレイとのコンビでいくつもの素晴らしい曲を書いていて、レスリー・ゴーアはこのコンビの曲をいくつも歌っています。どれもいい曲ばかり。
2枚目のシングルのB面の「Just Let Me Cry」もこのコンビの曲。ここから6枚目のシングルまで彼らの曲がずらっと並びます。
3枚目のシングルでは「She's A Fool」がキャロル・キング作曲の「The Old Crowd」をB面に押しのけてA面に。4枚目のシングルでは「Run Bobby Run」がB面に。
さらに5枚目のシングル「That's The Way Boys Are」(この曲大好き)、6枚目のシングル「I Don't Wanna Be A Loser」も彼らの曲。いずれもA面に使われています。

そんな彼らもときどきは別の人と組んで、あるいは単独で曲を書いたりしています。2人とも曲もかけるし詞もかけるんですね。
マーク・バーカンが別の人と組んで書いた曲としてはコニー・フランシスの「I'm Gonna Be Warm This Winter」が一番有名でしょうか。
でも、僕が一番好きなのは、前にも紹介したジーン・ピットニーの「The Ship True Love Goodbye」。これはN. Naderが詞を書いています。



さて、僕の作ったCDの話に戻ると「No More Tears」の次に入れたのがこの「Time To Go」という曲。これも普通のCDには入っていません。



これがまた「Wonderful Summer」タイプの最高に素敵な曲。曲を書いたのはマーク・バーカンとベン・ラレイのコンビ。2枚目のアルバム『Lesley Gore Sings of Mixed-Up Hearts』の最後に収められています。いかにもラストの曲という感じです。
[PR]
by hinaseno | 2015-02-21 09:46 | 音楽 | Comments(0)

The Party's Over


「The Old Crowd」に続いて昨日、一日中聴いていたレスリー・ゴーアの曲はこの曲。タイトルは「The Party's Over」。



こういうタイプの曲、大好きなんですね。夏の終わり、あるいは夏の夕暮れとかに聴いたら似合いそうな曲。どことなくロビン・ワードの「Wonderful Summer」に似ています。大瀧さんの「雨のウェンズデイ」にも通じています。
ただ、とてもいい曲なのに、いくつも出ているレスリー・ゴーアのコンピレーションCDのどれにもこの曲は入っていません。収録されているのは”録音した全曲が入っている”Bear Familyのボックスだけ。

この曲の作者、Bear Familyのボックスのクレジットを見るとこう記載されています。
J.Fine-B.Comden-A.Green

3人の名前が書かれていますが、3人とも思いあたる人が浮かばない。誰が作曲をして誰が作詞をしたのかもわかりません。というわけで、きっと無名の人たちだろうと思っていましたが、今回、改めて調べ直してみたらちょっとびっくり。

「The Party's Over」は『ベルが鳴っている』というミュージカルで歌われた曲で、その後いろんな人に歌われてスタンダード・ソングになっていたんですね。
作曲者はジュール(ジューリー)・スタイン(Jule Styne)。大好きな「The Things We Did Last Summer」をはじめ数々の素晴らしい曲を書いている人。J. Fineというのは記載ミスだったんですね。
で、作詞がベティ・コムデン(Betty Comden)とアドルフ・グリーン(Adolph Green)のコンビ。このコンビはミュージカルの曲をいくつも書いていて、先日紹介した『イージー・トゥ・リメンバー』にはこのコンビで1つの章が書かれていました。
その章ではもちろん「The Party's Over」にも触れられています。
...なかでも、「ザ・パーティーズ・オーヴァー」は格別だ。楽しさと寂しさが入りまじったジューリー・スタインのメロディーに、『オン・ザ・タウン』の「サム・アザー・タイム」を思い起こさせるような歌詞が合わさって、パーティーが終わりを迎えるときの複雑な気分をみごとに伝わってくる。

ところでBear Familyのボックスは全曲入っていてうれしいのですが、その曲がシングルとして発売されていたものなのか(そしてそれがA面の曲なのかB面の曲なのか)、LPに収められたものか(そしてそれがLPのどこに収められていたのか)、あるいは未発表に終わったものなのかよくわからないので、自分できちんと調べておく必要があります。

「The Party's Over」はレスリー・ゴーアのデビュー・シングル「It’s My Party」のヒットを受けてすぐに録音されましたが、シングルとしては発売されず、彼女のファースト・アルバム『I’ll Cry If I Want To』のB面の最後に収められました。
ちなみにA面の1曲目は「It’s My Party」。パーティで始まって、最後はパーティは終わりってことですね。でも、このアルバム、なぜだかA面の2曲目からタイトルに”cry”がつく曲がずらっと並んでいます。アルバムのタイトルも「泣きたいなら泣くわ」。昨日紹介した「The Old Crowd」にも歌詞の中に”cry”が出てきていました。”cry”が彼女のキーワードだったんでしょうか。

「The Party's Over」もなかなか素敵な詞だったので昨日に続いて訳してみました。パーティで出会った男の子への思いを振り払うことができない友人の女の子に向けての言葉だったんですね。一応原詞も載せておきます。
The party's over

It's time to call it a day

They've burst your pretty balloon

And taken the moon away

It's time to wind up

The masquerade

Just make your mind up

The piper must be paid

The party's over

The candles flicker and dim

You danced and dreamed through the night

It seemed to be right just being with him
Now you must wake up, all dreams must end

Take off your makeup
The party's over
It's all over, my friend

パーティは終わりよ
もう切り上げ時
かわいい風船もわっちゃったし
お月様も持ち去ってしまった

仮装パーティも終わりにする時間
さあもう心を決めなさい
悪いことをした報いはきっと受けるにちがいない

パーティは終わりよ
キャンドルは少しずつ消えて暗くなっている
あなたは夜中じゅうずっと踊り、夢見ていた
彼といっしょにいるのが正しいように思えていたのね
もう目を覚まして
すべての夢は終わりにしなければ
化粧を落として
パーティは終わりよ
何もかもすっかり終わりよ、私の友達

a0285828_12172383.png

[PR]
by hinaseno | 2015-02-20 12:08 | 音楽 | Comments(0)

昨日は一日中レスリー・ゴーアの曲を聴いて過ごしました。
車で出る用事があったので、急遽80分に収まるようにCDを作って。
それにしても彼女の曲は本当に素敵なものばかり。
中でも昨日、特に心に響いたのはこの「The Old Crowd」という曲でした。



1963年にリリースされたシングルのB面の曲。曲を書いたのはキャロル・キング。
この時期のキャロル・キングの曲にしてはめずらしくマイナーなメロディから始まります。途中からは「One Fine Day」みたいないつものキャロル・キング調になるのですが。

この曲、今までは何となく、曲の最初のマイナーな感じのせいでちょっと遠ざけていたのですが、考えてみたらそこはいわゆるヴァース。ヴァース好きとしては見逃していました。
1961年から63年にかけてキャロル・キングが書いた曲には、結構ヴァース入りのものが多いですね。意外な発見でした。

で、この曲を車の中でリピートしていたら、詞もまたとてもいいことがわかってきて。
詞を書いたのは昨年亡くなったジェリー・ゴーフィン。
なんとも切ない詞です。
というわけでちょっと訳してみました。
タイトルの「The Old Crowd」というのは「昔の仲間たち」という意味。
ときどき過ぎ去った日々のことを考えてしまう
すると必ず涙がこぼれ始める
どうにもならないってことはわかっているけど
昔の友達とかつて過ごした時のことを思い返してしまう

だれかが計画を立てていたわけでもないけど
毎日4時になると
私たちは角にあるキャンディ・ストアに集まっていた
「ダンス禁止」なんて看板を無視してね
ああ、昔の仲間がいなくなってさびしい

サリーはおもしろい子
スーは最高にヒップな服を着てた
エディーは頭のいいやつだったな
どんなときでも仲間の一人にはいるような男の子ね
ジョニーは歌うといつも音程が外れてたけど声はとっても大きかった
ああ、昔の仲間に会いたい 

今になっておもしろいなって思うのは
ハイスクールの日々が過ぎ去ってしまうと
友情も必ず終わっちゃうこと
みんな連絡を取り合おうねって言ってたのに
二度と会うことはなくなってしまう

不幸ってわけじゃない
まだ私の中にあなたたちはい続けていることはわかってる
でも、私たちが過ごしていた楽しい時のことをまだずっと考えてしまう
私たちは本当に気楽で心は雲の上にあった
ああ、昔の仲間が恋しい

歌詞の中に出てくる「ダンス禁止(No Dancing Allowed)」って看板、ネットで調べたら実際にありました。

この詞の好きなのは「サリー」とか「スー」とか具体的に友達の名前が出てくるところ。
シェルビー・フリントの「Joey」にも「ジミー」、「トミー」、「ジョーイ」と男の子の名前が続いて出てくるところがあってそこが大好きなのですが、こういうのって日本人の名前では絶対に駄目ですね。

ところでこのシングル、日本盤でも出ていたようです。欲しい!
きっと大瀧さんもこれを中学3年の夏に聴いたんですね。
邦題は「なつかしいお友達」。友達に「お」が付いているのが笑えます。
a0285828_11241446.png

[PR]
by hinaseno | 2015-02-19 11:27 | 音楽 | Comments(0)

No More Tears


ロビン・ワード、ジョニー・ソマーズ、シェリー・フェブレーと並んで、僕にとって最高の、永遠のガール・シンガーであるレスリー・ゴーアが亡くなりました。
a0285828_10184272.jpg


Lesley Gore - No More Tears
[PR]
by hinaseno | 2015-02-18 10:20 | 音楽 | Comments(0)

A SMALL VACATION


『ジャージー・ボーイズ』以来、フォー・シーズンズどっぷりの日々を送っていますが、その一方で、達郎さんのサンソンで来月から待望のジミー・ウェッブ特集が始まるとのことで、ジミー・ウェッブの音楽もちょこちょこと聴いています。
そういえば何年か前にモメカルがジミー・ウェッブの曲を演奏していたこともありました。聴いてみたかった。
聴いてみたかったといえば、先週の土曜日に神戸でモメカルが『A LONG VACATION』を全曲演奏するというライブがありました。前回同様にアゲインの石川さんの司会で。でも、仕事があったために行くことができませんでした。本当に残念。

ところでジミー・ウェッブの曲といえばメロディの素晴らしさはいうまでもありませんが、詞も素晴らしいものがあります。上質の短編小説のような物語。そこには心に沁みるような風景が広がっています。

村上春樹の『村上ソングズ』に載っている「ガルヴェストン」もジミー・ウェッブの曲。村上さんがある日、普段はあまり聴かないレコード棚を整理していたら学生時代に買ったグレン・キャンベルの4曲入りのミニLPが出てきたとのこと。これですね。
a0285828_14345978.png

収録曲は「ガルヴェストン(Galvaston)」「ジェントル・オン・マイ・マインド(Gentle On My Mind)」「恋はフェニックス(By The Time I Get To Phoenix)」そして「ウィチタ・ラインマン(Wichita Lineman)」。レコードを取り出してみると、ジャケットの中から小さな紙切れがこぼれ落ちて、その紙切れには「恋はフェニックス」と「ガルヴェストン」の訳詞が書かれていたそうです。村上さんが学生時代に書いたもの。『村上ソングズ』に載っている訳詞はそれをそのまま使ったのか、少し変えたのかはわかりません。

グレン・キャンベルの4曲のうち「ジェントル・オン・マイ・マインド」以外の3曲はジミー・ウェッブの作詞作曲。「恋はフェニックス」は「僕がフェニックスにつくころ」というタイトルで『波の絵・波の話』に村上さんの訳詞が載っています。今から30年前に達郎さんがラジオで「恋はフェニックス」をかけたときに、詞も紹介したのですが、そのときに読んだのは村上さんの訳詞だったっけ。

さて、村上さんの持っていた4曲入りのミニLPに収録されたもう一つのジミー・ウェッブの曲が「ウィチタ・ラインマン」という曲。これがまた詞も曲も最高に素晴らしいんですね。個人的には「恋はフェニックス」や「ガルヴェストン」よりも好きです。
この曲で一番好きなのは2番目の”I know I need a small vacation”と歌われるところ。” a small vacation”の部分のメロディが1番と少し変わります。これはグレン・キャンベルのアドリブだったんでしょうか。



ジミー・ウェッブ自身もこの曲を何度も歌っています。一番好きなのはこの『Ten Easy Pieces』に収められたバージョン。” a small vacation”の部分、グレン・キャンベルとは別の歌い方をしています。



ところで、「ウィチタ・ラインマン」の訳詞をしようと思ったのですが、かなり難しいのでやめました。
人の目の届かない場所で人々の生活を支えている電話線の保線夫の孤独な姿を描いているようで、中にいくつかの物語が重層的に組み込まれていて、曲の最初で” I am a lineman for the county(僕はこの郡の保線夫)”と歌われる”I”が途中から誰なのかわからなくなります。さらに何度か出てくる”you”も誰のことを指しているのかわからない。
電話の会話が詞の中に入り込んでいるとも考えられます。でも、その電話は保線夫が誰かと交しているものなのか、あるいは保線夫が電話線から聴き取ったものなのか。
最後の” the Wichita lineman is still on the line”は「ウィチタの保線夫はまだ電話線の上にいる」とも訳せるし、「ウィチタの保線夫はまだ電話中(電話を切らないままでいる)」とも訳せます。
奥が深いですね。

で、何よりもこの詞がすごいのは保線夫の孤独な姿を描いているだけであるようなのに、届かない誰かに向けての究極のラブソングになっていること。loveという言葉を一切使っていないけれど。
I am a lineman for the county

And I drive the main road

Searchin' in the sun for another overload

I hear you singin' in the wire

I can hear you through the whine

And the Wichita lineman is still on the line

I know I need a small vacation

But it don't look like rain

If it snows that stretch down south won't ever stand the strain

And I need you more than want you

And I want you for all time

And the Wichita lineman is still on the line
And I need you more than want you

And I want you for all time

And the Wichita lineman is still on the line

やはり村上さんに訳してもらうしかありません。
a0285828_14281045.jpg

[PR]
by hinaseno | 2015-02-17 14:29 | 音楽 | Comments(0)

Happy Valentine’s Day


昨日の朝、郵便配達の人がちょっと大きな封筒を届けてくれました。封筒の下には「えさし郷土文化館」との文字。
何だろうと思って封筒を開けてみたら、これが入っていました。
a0285828_11461116.jpg

大瀧さんの郷里、江刺で開催されていた大瀧さんを追悼する企画展のちらし。開催されて何日が経っていて、駄目を承知でちらしを送っていただくようにお願いをしていたら、なんと送っていただけたんですね。このちらしは年内にすべて配布済み状態となっていたようですが、会期終了後に配布先から回収できたものがあったようでそれを送っていただきました。
でも、正直、お願いしていたことすらすっかり忘れていました。大瀧さんからのサプライズなバレンタイン・プレゼントでした。

ネットで見たときから気になっていたのは、ちらしの下に添えられた3枚の写真のうちの真ん中のこの写真。
a0285828_1147142.jpg

森の中でとられた子供たちの写真。大瀧さんは前列の右端の、この中では一番小さな男の子でしょうか。
みんな下駄を履いているのが何ともいい感じです。
まるで、『風の又三郎』のワンシーンのようです。『風の又三郎』では、又三郎少年だけが靴を履いています。
a0285828_11474030.jpg

[PR]
by hinaseno | 2015-02-15 11:47 | 雑記 | Comments(0)