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カテゴリ:雑記( 249 )



今日は武蔵小山のアゲインで10周年を記念してのイベントの中でもメインのイベント、内田・平川・石川鼎談が行われる日。飛んで行きたい気分です。内田樹先生と平川克美さんと石川茂樹さんが公の場で(別に公私が問題になる方々ではありませんが)対談されるのはいつ以来のことなんでしょうか。

そういえば昔、アゲインの何周年かの記念のイベントで行われたこの3人の鼎談がインターネット上でライブで放送されたことがありました。いや、あれは興奮しました。

さて、今回はどんな話が飛び出すんでしょうか。3人の方々はその場にきっと大瀧さんの存在(それが「うなぎ」のような状態なのかあるいは「騎士団長」の姿を借りているのかはわからないけど)を意識しながら話をされることになると思うので、必ず大瀧さんに関する秘話のようなものが語られるだろうと思います。ああ、行きたい。お近くにお住いの人はぜひ行ってみてください。


さて、今年の1月8日に放送された『!鉄腕DASH!!』。Youtubeにその日の放送の映像がアップされていました。




三石にやってきた城島くんがまず最初に向かったのがここ。

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例のレンガでできた四列穴門と呼ばれるアーチ橋ですね。レンガの町三石を象徴するような建造物です。たぶん初めてこの町を訪れた人はここを紹介されることになるんだろうと思います。

で、もちろんあの小津安二郎もこの場所に来ています。その証拠写真がこれ。

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『小津安二郎 新発見』(講談社)に「『早春』ロケ・ハン」という言葉だけを添えられたこの写真を発見した時もびっくりでした。ただ、小津は映画ではこの場所を使いませんでした。


このアーチ橋の上をJRの電車が走っているんですね。電車から見るとちょうどこの下にアーチ橋があります。

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流れているのは金剛川。写真を見ればわかるように、例の煙突のある工場からそんなには離れていません。


電車が上を通ってもビクともしない姿を見て、例によって城島くんのこんなダジャレが出ます。

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番組ではこの場所が岡山県備前市の三石だと紹介されるのはこの後。

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それから、古い写真を映しながら三石の歴史を短く紹介。その時に映ったのがこの写真。

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まさにレンガ作り全盛の頃の三石の姿ですが、実はこの写真、『早春』の三石のシーンのこのカットとそっくりです。

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ほぼ同じ場所から撮っていますね。背後に見える煙突もそのまま。同じ時期に撮影されたのは間違いありません。


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by hinaseno | 2017-04-10 12:24 | 雑記 | Comments(0)

TOKIOというグループが出演する『!鉄腕DASH!!』は、その企画に共感を覚えるものが多くて、深夜に放送されていた頃からずっと見ていました。最近はテレビはほとんど見なくなってるけど、この『!鉄腕DASH!!』と『ブラタモリ』だけは毎週楽しみにしています。

その『!鉄腕DASH!!』の昨年の暮れの放送で、番組の最後に予告としてちらっと岡山の工場で耐火煉瓦を作る場面がほんの一瞬映ったんですね。すぐにそれが三石だとわかりました。

放送を楽しみにしていたら、年が明けて今年の1月8日に、ついに放送されました。場所はまさにあの煙突のある工場。小津安二郎の映画『早春』の舞台となっていることがわかって以来、僕にとっては最も大切な場所の一つになっている工場が、日本で最も人気のある番組に登場するとは、とにかく興奮しました。


!鉄腕DASH!!』でいちばん好きな企画はなんといってもDASH村でした。村づくりのひとつひとつがどれも本当に興味深いものばかりだったので、あの原発事故で企画が(おそらく永遠に)中断してしまった時には悲しい思いでいっぱいでした。

そのDASH村の企画を引き継いだのがDASH島の開拓ですね。DASH村の放送がなくなってからはしばらく『!鉄腕DASH!!』を見なくなっていたこともあったんですが、DASH島の企画が始まってからはまた欠かさず見るようになっていました。

で、そのDASH島に製鉄をするための反射炉を作るというプロジェクトが始まって、その反射炉を作るためには高温でも壊れない耐火煉瓦が必要ということで白羽の矢が立ったのが三石のあの工場だったんですね。日テレもこの番組には優れたスタッフが集まっていることがわかります(笑)。

あのDASH島に三石の耐火煉瓦を使った反射炉がつくられるなんてたまらないですね。さらに目が離せなくなってきました。


さて、耐火煉瓦を作りに三石にやってきたのはTOKIOのリーダー城島くん。

三石耐火煉瓦株式会社のFacebookを見ると来たのはどうやら昨年の11月18日。これがその日のFacebook。

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「今日は午前中TV取材で、朝からたくさんのクルーの方々が出入りされていました。

なんと三石耐火煉瓦(株)工場にジャニーズアイドルが来られました。たくさん工場内の映像が使われてるといいなと思います」


と書かれていますね。

ちなみにこれは放送のちょうどひと月後の12月18日にJRの電車内から撮った工場の風景。このときにはこの場所でひと月前に!鉄腕DASH!!』の撮影が行われていたなんて想像すらできませんでした。

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で、これが放送翌日のFacebook

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三石耐火煉瓦株式会社の工場は1月22日の放送でも少し映ったので、反響はかなり大きかったようで、1月26日のFacebookにはこんなことが。

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どうやらレンガの注文が殺到したようです。なんだか自分のことのようにうれしいですね。三石の工場では耐火煉瓦に限らず、アンティークなものからかわいらしいものまでいろんな種類のレンガが売られていて、実は先月のおひさまでの6周年のイベントの時にここに立ち寄って、遠くから来ている方へのお土産にと考えたんですが、でも、やはり荷物になりそうだったので結局やめました。重いし、かさばるし。

でも、レンガっていいですよ。僕がいちばん最初に好きになった絵本である「3びきの子豚」も狼に襲われなかったのはレンガで作った家でしたからね。


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by hinaseno | 2017-04-09 14:20 | 雑記 | Comments(0)

ちょっと前のことですが。

久しぶりにギター(クラシックギター)を弾いていたら、弦が切れてしまったので楽器店に持って行って弦を全部張り替えてもらいました。クラシックギターの弦の張り替えはちょっと難しいので、多少お金がかかるけどいつもそうしてもらっています。ついでにネックの部分も綺麗に掃除してもらってびっくりするくらいに綺麗になりました。

で、そのギターを背中に担いで、近くで開催中だった古書店に立ち寄って一時間ほど。ギターを担いで古本を眺めるというのは世田谷ピンポンズさん的な風景だなと思いながら古本を漁っていました。収穫ゼロだったけど。

リニューアルしたギターでいちばんよく弾いているのはやはり世田谷ピンポンズさんの「早春」。前に紹介したのはキーがGでしたが、今はCDと同じFのキーにしたもので演奏。でも、ジャンジャン弾くのではなく、あくまでポロンポロン。歌もジョアン・ジルベルトのように(?)つぶやくような歌い方。

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それからときどき気分転換に弾いているのがブライアン・ウィルソン作曲の「サーファー・ムーン」とジャック・ケラー作曲の「Don't Ask Me To Be Friends」。今、いちばんはまっている2曲。この2曲についてはまた改めて書こうと思っています。


さて、「早春」といえば小津安二郎の『早春』。小津の『早春』といえば三石。

先日もおひさまゆうびん舎での世田谷ピンポンズさんのライブの後は三石を通って三石駅の近くに車をとめて早春の三石の風景を眺めました。もちろんピンポンズさんの「早春」を口ずさみながら。

まずはこちらの風景。

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まだ、固いつぼみのついた桜の木の向こうに見える白い煙突は、『早春』のラストシーンで映ったこの煙突。

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淡島千景が「行くわ、汽車」と見送るシーンですね。でも、実際にはこの汽車は三石駅から出て行くのではなく、三石駅に入るところ。ちなみにこの写真はまさに三石駅に入る寸前の上りの電車から眺めた風景。向こうに見えている煙突が上のシーンに写っている煙突です。

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それから、駅の近くから撮ったもう一枚がこの写真。

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ちょっと白黒にしてみました。

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ここから見える2本の煙突が、まさに『早春』のこのシーンで池部良の後ろに見えている煙突なんですね。

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今も残っているなんて何度も言いますが奇跡。なくならないうちに是非

と思っていたら、なんと1月8日に放送された『!鉄腕DASH!!』で、まさにこの煙突と、この煙突のある工場が写ったんですね。それだけでなく…。

詳しい話はまた次回に。


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by hinaseno | 2017-04-07 14:45 | 雑記 | Comments(0)

今日は他のことを書く予定でしたが、急遽別の話を。

今日(実際には昨日の深夜)アップされたアゲインの石川茂樹さんのブログ。読んでびっくりだったのでそれをリンクしておきます。

石川さんのブログはたった1日で消えるので(どこかのお役所がやっているような証拠隠滅ではありません)、見ることができるのは今日の深夜まで。

消えた後のために簡単にその話を。

昨日、どうやら高橋和枝さんが武蔵小山のアゲインを訪ねられたようです。高橋さんが石川さんと会われるのは、昨年のクリスマスの、武蔵新田のティールグリーンでのあの奇跡の出会い以来ですね。それだけでもうれしいことなのに、そこについ先日かなり大きな手術をされたばかりの平川克美さん(隣町珈琲の店主ですね。最近の話題で言えばミシマガジンで「隣町探偵団」を連載されていた人です)がいらっしゃったと。なんともはや。そのときの様子を想像するだけでわくわくします。

高橋さん、あの階段を降りてお店に入られるときは、少し、いや、かなりの勇気がいったでしょうね。




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by hinaseno | 2017-04-06 13:45 | 雑記 | Comments(0)

ある本の話


「ある本屋の話」というタイトルで4回にわたっておひさまゆうびん舎でのイベントのことを書いてきましたが、大事なことを書き忘れていました。もし当日のライブに行かれていて、これを読まれた方がいらっしゃったら、きっとあれを書き忘れないでよと怒っているかもしれません。すみませんでした。

実はピンポンズさんはこの日のライブのために新曲を書かれていたんですね。タイトルは「ある本の話」。ライブの前日に作ったとのことでした。

イントロをギターで演奏され始めてすぐに浮かんだのは昨年のライブで演奏された吉田拓郎の「ソファーのくぼみ」と雰囲気が似ているなということ。「ソファーのくぼみ」をイメージしながら曲を作られたのかもしれません。

古本屋で手にした文庫本に描かれた物語と、それを読むために立ち寄った喫茶店から見える世界の物語が重なりあっていくような内容の詞。それに8分の6拍子のメロディーが重なってほろりとさせられるようなとても素敵な曲になっていました。

曲の最も魅力的なところは、ブリッジからサビへと繋がる部分。もしかしたらこの部分のフレーズから曲を作り始めたのかもしれません。

こんな歌詞がついています。


物語は本の中で
物語は街の中で


そして、最後は


どこかの街の、ある本の話

曲が終わった後、なんともいえない幸せな空気に包まれていました。素敵な曲が生まれる瞬間に立ち会えるというのはたまらないものがありますね。ピンポンズさん自身も言われていたように今回演奏されたものはまだ少し手探り感はありましたが、演奏を重ねていくうちに少しずつこなれてきて、名曲と言われるものに育っていくだろうと思いました。

次はいつ聴けるだろう。

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by hinaseno | 2017-03-30 14:22 | 雑記 | Comments(0)

ある本屋の話(最終回)



Y子は古本屋である。古本屋と云つても、わづか五坪にも満たない小さな二階の部屋を借りて、主として絵本で生計を立ててゐる。
この小さな町に来て、いまの場所に店をあけてからちょうど六年になるが、来る日も来る月も、本を磨いたり、本を並べ替えたりする、同じやうなY子の姿が見られるばかりで、この小さな古本屋の店にはすこしも変化が見られなかつた。

小山清の「ある靴屋の話」の「靴屋」をおひさまゆうびん舎に変えたらこんな書き出しになるでしょうか。部屋の坪数は適当です。

実際にはこの数年間、とても大きな変化が起きているおひさまゆうびん舎。すべては店主の窪田さんの努力のたまものですね。「ある靴屋の話」の最後の言葉を使えば、


自分にはこのY子の真似はとても出来ないと思つたのである。


さて、「ある本屋の話」と題された世田谷ピンポンズさんのライブ。1曲目は「春」。ピンポンズさんのファーストアルバム『H荘の青春』の1曲目に収録された曲。今年は『H荘の青春』が出てちょうど5年目ということでそれにからめたイベントも東京で行われるとのこと。ということで、『H荘の青春』の中からの曲や東京に関する曲が多く歌われていました。今回のライブは歌われたのは全部で20曲くらいだったでしょうか。アルバムに収録されていない曲も含めてライブでは初めて聴く曲がいっぱいでした。

とりわけ良かったのが『H荘の青春』のタイトル曲でもある「H荘の青春」。ずっと前にこのブログで書いていますが『H荘の青春』を初めて聴いたときにいちばん気に入ったのがこの曲でした。特にイントロが好きです。

今回披露されたのはアルバムに収められたものとは詞が少し変えられたヴァージョン。それほど大きく変えられているわけではありませんがずいぶん印象が違うのに驚きました。たぶん変えられたヴァージョンの方がより多くの人(特に女性)に愛されるはずなので、今後は新しいヴァージョンで歌われた方がいいように思いました。

この日初めて聴いていちばん気に入ったのは「東京、東京」という曲。これは新しい曲とのことなので、ぜひ次のアルバムに収録してもらいたいと思いました。


さて、姫路のライブといえばすっかりお馴染みの曲が、お馴染みのMCとともに披露されました。

ピンポンズさんの指差す方向に流れている川。そう、「船場川」です。

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考えたら今年は木山捷平が「船場川」の詩を書いてちょうど90年目。木山さんは昭和2年の3月31日付で姫路の荒川小学校の教師に任じられているので、90年前の今日ぐらいに岡山の新山から姫路にやってきていたかもしれません。

ぜひこれを機に「船場川」にかかる橋でピンポンズさんの歌う「船場川」を流してほしいものです。


ところでピンポンズさんのライブはおひさまふふふフェスティバルからほんの1週間後のことなので飾り付けはそのままにしておけばいいのにと思っていましたが、ライブのために新たな飾り付けをいっぱいされていました。

改めて、


自分にはこのY子の真似はとても出来ないと思つたのである。


心からそう思います。

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by hinaseno | 2017-03-29 12:08 | 雑記 | Comments(0)

ある本屋の話(その3)


おひさまゆうびん舎の6周年記念のイベント「おひさまふふふフェスティバル」にサプライズで登場した世田谷ピンポンズさんが1曲目に歌ったのは「早春」。考えてみると、この曲は5周年のイベントの時に初めて披露されて、窪田さんをはじめだれもが感激した曲。おひさまゆうびん舎がなければ生まれなかったはずの曲ですね。本当にいい曲。ピンポンズさんに合わせて歌っている声があちこちから聞こえてきました。

そして次に歌われたのが「純喫茶ルンバ」。

曲の題名を聞いていちばん興奮していたのが窪田さん。

この曲、昨年の12月に純喫茶関係の本をいくつか出されている難波里奈とのイベントのためにピンポンズさんが作られたそうですが、なぜかそのイベントでは披露できないままで終わったようです。でも、ひと月ほど前ににその曲のデモがSNSでアップされて、窪田さんがすごく気に入っていたんですね。

それにしてもピンポンズさんのライブはそもそも高橋さんのためのサプライズということだったのにそのサプライズを仕掛けたはずの窪田さんがいちばん驚いて感激されていたという予想通りの展開に…。微笑ましいというかなんというか。

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で、最後の3曲目は「わが町」。この曲、何度聴いても泣けます。


ところで、幸運なことにピンポンズさんの演奏をそばで聴けたので、ちゃっかりピンポンズさんの楽譜をのぞきこんでしまいました。以前にある程度聞き取りはしてたんですが、こんなふうに楽譜も完成。最近はこればっかりギターで弾いています。

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さて、この日のイベントの最後はじゃんけん大会。なんとこれに優勝してしまいました。日頃はからっきしじゃんけん弱いのに。

持ってますね。

ということでこの日来られた3人のサイン&イラストつきの重版バックをいただきました。

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この日のイベントの主役の方々。本当にありがとうございました。

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by hinaseno | 2017-03-28 12:31 | 雑記 | Comments(0)

ある本屋の話(その2)


3月16日におひさまゆうびん舎で6周年記念のイベントが行われ、それに参加させていただきました。ゲストは夏葉社の島田潤一郎さんと絵本作家の高橋和枝さん。このお二人がいなければ、お二人によって作られた『さよならのあとで』がなければ今の自分はどうなっていたんだろうと思ってしまうくらいに僕にとっては大切な存在な人。窪田さんからお二人が来られると教えてもらったときからドキドキワクワクでした。


さて、お二人の対談。

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『ノーラ、12歳の秋』、『きれいなココロとカラダって?』に添えられた高橋さんのイラストを示しながら島田さんの部屋の「半径3メートル」から始まる物語が語られます。終始和やかな雰囲気の中、高橋さんが島田さんから最初のメールを受けたときは、その丁寧な言葉遣いからもっと年配の人だと思ったとか、制作過程の中で島田さんは高橋さんから断りの連絡が来るのではとずっとびくびくしていたとか、次第に二人が会うときには島田さんが恋愛相談をするようになったとか、なかなか順調には進まなかった制作の話が語られていました。でも、そこで島田さんが学んだことも多くあって、夏葉社の最新作である『美しい街』(尾形亀之助 著  松本竣介 画)は『さよならのあとで』のスタイルをそのまま使ったとのこと。

この本は、この日におひさまゆうびん舎で買ったんですが装幀も含めてなにからなにまで本当に素晴らしいんですね。しかもイラストはこのブログでも何度も書いてきた僕が最も好きな日本の画家である松本竣介! すごい。 

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島田さんは高橋さんともう一度何かをやってみたいと、あのような(試行錯誤の連続であったはずの)本づくりをもう一度やってみたいと語られていました。ぜひ実現させてほしいですね。

対談の後、島田さんと高橋さんから次に出る作品の話を少しうかがいました。島田さんからは以前話されていたものがついに来月出ると。そして高橋さんからも絶対に好きになるような絵本の話を。どちらも心から楽しみにしています。


お二人の対談が終わってからはサプライズの連続。まず窪田さんが一冊の本の読み聞かせをされました。『よかったねネッドくん』という絵本。幸運と不幸が次々にやって来る話ですが、いや面白かったです。こういうの子供は大喜びだと思うけど、大人も十分楽しめます。

で、今日はネッドくんの誕生日だったというオチから、実は明日(3月17日)は高橋さんの誕生日ですということになって、おひさま音楽隊の方々が「ハッピー・バースデイ」を演奏。そしてその次にサプライズ・ゲストとして登場したのがなんと世田谷ピンポンズさんでした。実はピンポンズさんはそれまでずっと僕のそばに座って島田さんと高橋さんの対談を聞かれていたのでちっともサプライズじゃなかったけど。


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by hinaseno | 2017-03-27 12:53 | 雑記 | Comments(0)

ある本屋の話(その1)


まずはこの写真から。

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左に首を傾げてギターを弾いているのはもちろん世田谷ピンポンズさん。いい表情ですね、バックにはたくさんのくまくまちゃん。場所はもちろんおひさまゆうびん舎です。


昨日は姫路のおひさまゆうびん舎さんで行われた世田谷ピンポンズさんのライブに行ってきました。ピンポンズさんのライブは昨年12月以来3か月ぶり…いや、正確には一週間ほど前にシークレット(?)のミニ・ライブがありました。

今回のライブのタイトルは「ある本屋の話」。このタイトルを聞いて僕はすぐにピンとくるものがありました。これは小山清の短編のタイトル「ある靴屋の話」からとられたにちがいないと。

「ある靴屋の話」というのは小山清の『日日の麺麭』に収録された話。ただ現在講談社文芸文庫から出ている『日日の麺麭/風貌 小山清作品集』には収録されていないけど。

実は僕が小山清で最初に読んだ作品はもちろん「落穂拾い」でしたが、その次に読んだのが「ある靴屋の話」でした。

おひさまゆうびん舎に行くようになってまもなく窪田さんから貸していただいたのが『小山清全集』でした。「落穂拾い」以外は何も知らなかったので、とりあえずずらっと並んだタイトルで心が惹かれたものから(結構多くありました)読んでみようと思って、まず最初に選んだのが「ある靴屋の話」でした。これがよかったんですね。絵本にしてもいいような話。こんな書き出し。


兼吉(かねきち)は靴屋である。靴屋と云つても、わづか一坪にも満たない小さな床店を借りて、主として修繕もので生計を立ててゐる、しがない職人である。年は四十になるが、まだ独りものである。顔にすこし痘痕(あばた)のあとが見える。身寄りもたよりもない。この小さな町に来て、かれこれ六、七年になるが、いまの場所に店をあけてから、来る日も来る月も、靴底を叩いてゐたり、縫針を動かしてゐたりする、同じやうな兼吉の姿が見られるばかりで、この小さな靴屋の店にはすこしも変化が見られなかつた。

で、最後はこんな終わり方。


けれども、自分にはこの兼吉の真似はとても出来ないと思つたのである。

これを書き写しながら今、ふと思いついたのですが、これに絵をつけて1冊の本を出すというのもいいかもしないなと。とするならば、絵を描いてほしいのは高橋和枝さんしか考えられないし、出版社はもちろん夏葉社。島田さんに提案してみようかな。

それはさておきこの「ある靴屋の話」は窪田さんも大好きだったようで、これのコピーをずっと以前にピンポンズさんにも渡していたそうです。たぶんピンポンズさんもこの作品のことを心にとめられていたようで、それで今回のライブのタイトルになったみたいですね。

いいタイトル。これだけで心ときめくものがありますね。


さて、ピンポンズさんのライブの話。でもその前に、先週の3月16日に行われたおひさまゆうびん舎6周年記念イベントの話から始めようと思います。そのイベントのタイトルは「おひさまふふふフェスティバル」。「ある本屋の話」はそこから始まっていました。


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by hinaseno | 2017-03-26 16:22 | 雑記 | Comments(0)

いつか行けたらとずっと思い続けているのが京都の善行堂さん。その善行堂からつい先日届いたのが岡崎武志さんのこの本。タイトルは『詩集 風来坊ふたたび』。

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袋から取り出して、まず、その素晴らしい装幀に目を奪われてしまいました。装幀をされたのはこのブログでも何度か紹介した林哲夫さん。表紙等の写真も林さん。さすがにどれもいい写真です。出版社は善行堂。古書善行堂出版の第一号とのことです。送られてきた本には著者の岡崎さんのサイン&イラストが入っています。

タイトルに「ふたたび」とあるのは10数年前に『詩集 風来坊』を出されていたため。個人的にはタイトルに「ふたたび」(=again)とあるだけで親しみを持ってしまいます。収められた作品はシリーズとなっていて、タイトルとともに「風来坊11~29」の番号が振られています。全部で19編。


岡崎さんのあとがきによると「おそらく二十代後半の若者が、たった一人で日本国中をあてどなく旅している。いつもお腹を空かせ、胸には愁いを帯びている。シリーズ「風来坊」は、そんなシチュエーションに我が思いを仮託した詩編」とのこと。

本当はゆっくりと読むつもりでしたが、結局一気に読んでしまいました。ちょっとしたロードムーヴィーを見たような気分。名所と呼ばれるような場所は出てこない。それでも不思議にいくつかの風景が心に残っています。時間を間違えて列車に乗り遅れ、仕方なくホームのベンチに座ったらそこに一冊の文庫が置かれてあった話とか、あるいは村人たちに聞きながら書き上げた手書きの地図を雨で濡らしてだめにしてしまった話とか。

詩集を手に入れる前に善行堂さんのブログで、この詩集に収められたいくつかの詩に世田谷ピンポンズさんが曲をつけられたという話を読んでいたので、いったいどの話に曲をつけられたのだろうと思いながら読んでいましたが、実は僕の頭の中にずっと流れていたのはこの「風来坊」という曲でした。




はっぴいえんどの3枚目のアルバム『HAPPY END』のA面1曲目に収められた曲。作詞作曲は細野晴臣さん。実はこのアルバムは持っていなくて僕が持っている音源は『HOSONO BOX 1969-2000』に収録されたもの。なんで「風来坊」という歌詞の曲を書いたのか気になって、細野さんが楽曲解説を読んだらこんな興味深いことが書かれていました。


誰にも言ったことはないけど、「風来坊」の元になっているのはディズニーの「三匹の子豚」なんだよ。その英語のうたを聴いた通りに”風俗 低俗 風来坊”ってなっているんだ。でも、他の部分はどうしても詞ができなくて、”ふらりふらふら風来坊”っていうので押し通しちゃった(笑)。困ってこうなっちゃたんだよ。イイやって。

で、ディズニーの「三匹の子豚」を聴いてみたら、なるほど!でした。これですね。主題歌のタイトルは「狼なんか怖くない (Who's Afraid of the Big Bad Wolf)」。




曲の最初の♫Who's Afraid of the Big Bad Wolf♫の部分。確かに♫風俗 低俗 風来坊♫と聴こえなくもない。「Big Bad Wolf」を「風来坊」と聞き取るのは苦しいけど、でもメロディーはほぼ同じ。

それにしても細野さんって以前紹介した『白雪姫』の♫ハイホー♫

といいディズニーの映画にかなりの影響を受けてるんですね。


さて、ピンポンズさんは岡崎さんのどの詩に、どんな曲をつけたんでしょうか。


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by hinaseno | 2017-03-25 10:13 | 雑記 | Comments(0)