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by hinaseno
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カテゴリ:雑記( 300 )



ここでまたコーヒーブレイク。

そうだ、コーヒーのことで書きたい話もあるけど、それは次のコーヒーブレイクの日に。


ついに10月22日がやってきましたね。ずいぶん先だと思っていたけど。

10月22日のことを考えたのはもちろん益田ミリさんの『今日の人生』。おひさまゆうびん舎で開かれた『今日の人生』について語り合うイベントのために10月22日のことをいろいろと考えたんだけど、ちっとも浮かばなくてその日は何も用意しないまま参加するということをしてしまって、ずっと”うしろめたい”気持ちを抱くことになってしまいました。

その後、翌日の10月23日がシリア・ポールさんの70歳の誕生日だとわかって、それについて書いたんですね。それからつい最近、未発表ですがもうひとつ別の話を作りました。今日が選挙という大切な1日になったことと、コーヒーにまつわるちょっとしたエピソードがもとになった話。

さて、ミリさんはどんな話を書かれるんでしょうか。


ところで一昨日くらいから、この日に書いた記事のアクセスがやたらと多くなって何だろうと思ったら、その中で紹介した「数学的媚薬」という話が来週金曜日に放送される『この声をきみに』というドラマで朗読されるということがわかったということで、誰かが僕の書いたものをリンクして広まったようです。人気のある俳優とか出演しているんでしょうか。


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by hinaseno | 2017-10-22 14:08 | 雑記 | Comments(0)

いろいろと…


アゲインの店主石川さんによる新企画「マスターの自由自在」、昨夜最後まで見ました。最後によびこまれたのは関口直人さん。

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関口さん、いらっしゃってたんですね。

話は関口さんが曲を書かれたモコ・ビーバー・オリーブの「海の底でうたう唄」のことから。東京でお会いしたときに聴いた”秘話”のごく一部が語られていました。公の場で全部語るのはちょっと問題がありそうかな。

”秘話”といえば、このときに関口さんの口から、あのシリア・ポールに関する驚くべき話が飛び出しました。これにはびっくり。でも、その話はあまり公にはしないほうがいいような気もするのでここではあえて書きません。今月の22日に70歳を迎えるシリアをめぐって何らかの動きがあるのかもしれません。


そういえば今月22日といえば益田ミリさんの『今日の人生』の最後に残ったこれですね。

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2017年10月22日の今日の人生。かなり先のことだと思っていたのに時の経つのはなんと早い。

僕が作ったのはこの女性をシリア・ポールさんに設定した話。さて、ミリさんはいったいどんな話を書くんだろう(なんで未来の1日として10月22日を設定したんでしょうか。それもわかるのかな)。


これはさておき、益田ミリさんの『今日の人生』を出版したミシマ社が先日の10月14日に11周年を迎えられて、「10周年」記念のイベントを東京や京都でされています。

まさにその10月14日、先週の土曜日に、今月のはじめにミシマ社から出版された『うしろめたさの人類学』の著者である松村圭一郎さんのトークイベントに参加してきました。場所は岡山駅からちょっと北の路地にあるスロウな本屋さん。松村さんはミシマガジンで「セトウチを行く」という連載をされていて興味を持ったのですが、『うしろめたさの人類学』が出版されることを知って、スロウな本屋さんに注文しようと思ったらそこでトークイベントがあることを知ったので申し込みました。

松村さんは岡大の先生で、スロウな本屋にもちょくちょく来られているんですね。お気に入りの本屋のようで、『うしろめたさの人類学』もスロウな本屋をイメージして書いたところがあるそうです。

参加者は全部で20数名。スペースいっぱいに人が入っていました。女子率が非常に高かったんですが、おひさまでのイベントでそういうのには慣れてしまいました。

松村先生には昨年暮れの旧内山下小学校でのトークイベントのときにお会いしていたので、僕のことも覚えてくれていました。そのときのトークイベントのメインは光嶋さんだったので、松村さんは少ししか語られなかったのですが今回はたっぷり。でも、もうちょっと時間があればよかったなと。

松村先生の話は尊敬する平川克美さんや内田樹先生が常々おっしゃられていることと重なることも多く、まだお若いのでこれからこれからすごく期待しています。


一番印象に残っているのはイベントが終了したあとのこと。

松村さんにサインをしてもらうために並んでいたんですが、サインをもらう一人一人が松村さんに熱心に話しかけ、それに対して松村さんが誠実に、ユーモアを交えながら言葉を返されていたんですね。お一人に対する時間がかなり長かったので一旦その場を離れて、しばらくして再び戻ったら4歳くらいの女の子を連れた若い夫婦がサインをもらっているところでした。

見るとご主人はこういってはあれですが絶対に本屋に立ち寄ることはないだろうと思えるような風貌の人。きっと奥さんに連れられてきたんだろうなと思って見ていたんですが、奥さんが話し終わったら松村さんにいろいろと話し始めたんですね。松村さんの本は読んでいないけど、その日の松村さんの話に強く心を動かされて、松村さんのいくつもの言葉に共感を覚えたようでした。松村さん独特の表現方法や、押し付けがましいところが一切ないソフトな語り口で語られた話がきちんと届いていたんですね。そういうのが見れただけでもよかったです。松村さんもこれが一番嬉しかったんじゃないかな。


さて、しばらく話がそれましたが次は本題に戻ります。


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by hinaseno | 2017-10-16 15:21 | 雑記 | Comments(0)

ここでまたちょっとひと休み。ひと休みばっかりですが。

先日ちょっと紹介したアゲインの石川さんの新企画『マスターの自由自在』を録画したものを送っていただきました。音楽についてはいうまでもなく(ただし大瀧さん関係の話はあえてカット)、文学や映画など、石川さんが関心を持っている事柄について紹介するという試み。なんと30人を超える集客だったようです。すごいですね。


昨夜は前半の1時間分を収めた1枚目のディスクを見ました。かなり前に石川さんが最も影響を受けた作家だと教えていただいた深沢七郎の話から始まって、前半の最後はロバート・アルトマンという映画監督の話。

ロバート・アルトマン監督で石川さんが取り上げたのは『ナッシュビル』。ロバート・アルトマンの映画は何本か観ていますがこの映画はまだ観ていません。

ナッシュビルというのは音楽の聖地。というわけでこの映画も当然音楽がテーマのようですが、ウィキペディアを見ると政治がらみの話でもあるようですね。ちなみに今書いている長い話の中心にいるロイ・オービソンもナッシュビルと深い関わりを持っていて、「Only The Lonely」などの一連の曲を録音した場所もナッシュビル。というわけで、これを機にぜひ観てみようと思います。


ところで僕が今までに観たロバート・アルトマンの映画は『M★A★S★H』、レイモンド・チャンドラー原作の『ロング・グッドバイ』、そしてレイモンド・カーヴァーのいくつかの短編小説を元にして作られた『ショート・カッツ』。いずれも村上春樹経由で知ったもの。

いちばんのお気に入りは『ショート・カッツ』。メインキャラクターが多いというのは『ナッシュビル』と同様の手法のようですね。『ショート・カッツ』で最も印象に残っているのはメイン・キャラクターの一人を演じているトム・ウェイツ。そういえばつい先日、ロイ・オービソンの『BLACK & WHITE NIGHT』を観たらトム・ウェイツさんも出演していました。


『BLACK & WHITE NIGHT』はYouTubeにも映像がたくさんアップされていたので、それを時々見ていたんですが、今年30周年記念エディションが発売されたのでそれを手に入れて今回初めてきちんと見たら、いやそのすばらしさに圧倒されてしまいました。

ロイ・オービソン、このとき50歳を超えているのに声は昔のまま。あの高音もちっとも変わらない。すごいとしかいいようがありません。それから参加したアーティストのロイ・オービソンを見つめる眼差しのなんとも素敵なこと。心から尊敬するアーティストが目の前にいて、昔の声のままに歌っている姿を見るとだれもがああなっちゃうんですね。とりわけブルース・スプリングスティーンの少年のような眼差しが印象的でした。彼が初めてロイ・オービソンを聞いていた時の少年時代の顔なんでしょうね。

ところでこのコンサートのコーラスの中心にいて、コーラスアレンジを担当していたのがJ.D. サウザー。この「Only The Lonely」でも、ジャクソン・ブラウンと並んでコーラスをしています。彼もやはり尊敬と憧れの眼差しをロイ・オービソンに向け続けていました。




ところで、この『BLACK & WHITE NIGHT』で、ひとつ、おっと思う発見をしたのが「Only The Lonely」の次に歌われたこの「Leah」。




以前発売されたものでは編集されて6曲目に収録されていたようですが、今回の30周年記念盤では実際のコンサート通り「Only The Lonely」の次の2曲目に歌われています。

実はこの「Leah」は冒頭のいきなりファルセットから始まるところに抵抗感があって(きっと聞いた人は誰も抵抗感を持つはず)、今まであまり熱心に聴かなかったのですが、今回「Only The Lonely」の次に歌われているのを聞いてハッと気づくことがあったんですね。

さて、一体何に気づいたんでしょうか。


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by hinaseno | 2017-10-12 13:48 | 雑記 | Comments(0)

石川茂◯


今日も時間があまりないので、小さな話を。


このブログでも何度か紹介した岡山の古書五車堂さんが今月で実店舗を閉められることになったので、昨日行ってきました。サイト等での販売は続けられるそうですが、店長の中川さんにはいろいろとお世話になっていたので本当に残念というほかありません。書店という場でしか出会えない本もあるし、中川さんと話ができなくなるのもさびしいです。

さて、昨日”出会った”本。

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筆者の名前が石川茂雄。一瞬アッと思って手に取った、ただそれだけ。これも縁なので。

コンパクトサイズの植物図鑑。季節ごとに分けられているので便利。荷風さんも植物の名前を一生懸命覚えた時期があったそうですが、僕も最低限の植物の名前は覚えなくてはと最近強く思っています。植物の名前、全然知らないんですね。情けないくらいに。


ところで中川さんに最近木山捷平のこと、全然書いていないですねと言われてしまいました。ほんとにそうですね。古書五車堂が店を開かれているのは今月30日が最後。気になる方、ぜひ足を運んで下さい。


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by hinaseno | 2017-09-28 12:28 | 雑記 | Comments(0)

また、ちょっとティータイム。

先日もお伝えしましたが、現在あの武蔵新田のティールグリーンで高橋和枝さんの『月夜とめがね』の原画展が開催中です。本当に素晴らしい絵ばかりなのでぜひ行って見て下さい、というか僕が行きたくて仕方がありません。

今回はほぼすべてのページの絵が展示されているということなので、おひさまゆうびん舎のときには飾られていなかった絵もいくつもあるんですね。それらの絵も見たいし、それから高橋さんのブログで少し紹介されていた販売用に作られた作品も気になります。

とりわけ欲しいのが今回ポストカードとして売られている絵。なんと僕の携帯の壁紙にしていると紹介した絵がポストカードになっているんですね。10枚くらい欲しいけど、え~っと、おひさまゆうびん舎で売ってもらえないのかな。


ところで今朝更新されたアゲインの石川さんのブログ。先日のブログで高橋さんがアゲインを訪ねられたことが書かれていましたが、石川さん、早速ティールグリーンに行かれたんですね。ティールグリーンの店内で撮られたお二人のツーショットの写真も貼られています。お二人の後ろには僕の一番好きな汽車の絵。あの汽車はどれだけ眺めても見飽きないです。

ただちょっと思ったのは石川さんは話をされるのが大好きなので、そっちに夢中になって絵をじっくり見られる時間をあまり持てなかったのではないかと。

でも、遠く離れているけど心から身近に感じられるお二人が、あの絵に囲まれて話をされている風景を想像するのは本当に幸せな気持ちになります。


そういえば石川さんと言えば来月こんなものをされるんですね。

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「マスターの自由自在」と題された新企画。石川さんがお気に入りの音楽や映画、小説などについてランダムに話しをされるということです。この方ほどサービス精神の旺盛な方はいないと思っている石川さんがどんな話をされるのか本当に楽しみ。ですけど僕は行けそうにありません。

「どういった展開になるか、盛り上がるか、コケるかは参加者次第」とのことですので、ぜひ行ってみて下さい。きっと少しだけ(あるいは大きく)人生観が変わるはずです。

『月夜とめがね』の原画展は10月8日まで、そしてマスターの自由自在は翌日の10月9日です。


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by hinaseno | 2017-09-27 10:35 | 雑記 | Comments(0)

昨日、庭瀬の方へ行く用事があったので、あの荷風さんの『断腸亭日乗』の昭和20年7月13日の日記に出てくる白石橋の近くの万歩書店さんに久しぶりに立ち寄りました。いつ以来だろう。手元にあったスタンプカードは2枚とも有効期限がずっと前に切れていました。


店に入ってすぐに探したのは大瀧さんが1979年の夏頃から1980年の春ぐらいまでに書いた原稿が載っている雑誌。でも残念ながら無し。このあと墓参りに行かなくてはならなかったのですぐに帰ろうかと思ったけど、せっかくなのでゆっくりと見て回りました(2時間近く)。探していた本もいくつか見つかってかなりの収穫。

でも、やっぱり本屋で何よりもうれしいのは、思わぬ出会いがあること。その意味でいちばんの収穫はこれでした。

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『THE AMERICAN MOTEL』という写真集(洋書)。

モーテルやダイナーがある風景というのは、アメリカのスモールタウンを愛する人間にとってはたまらないものがあります。モーテルといえば日本ではいかがわしい場所というイメージがありますが、本来は幹線道路沿いにある、自動車旅行者のための小さなホテル。アメリカのロードムーヴィーを見ていたら必ず出てきます。それが日本では、少なくとも僕がその存在を知った頃には今のラブホテルと変わらないものになっていたんですね。

僕が持っていたイメージを変えたというか本来のモーテルがどういうものかを知ったきっかけはやはり大瀧さんの「Velvet Motel」でした。『ロング・バケイション』の2曲目に収められた曲ですね。なんども言いますが死ぬほど好きな曲。

この曲が生まれたのは1979年の夏。「カナリア諸島にて」が生まれる直前のことでした。この曲が「カナリア諸島にて」を呼び寄せたと言っても過言ではありません。『ロング・バケイション』で大瀧さんが「Velvet Motel」の次に「カナリア諸島にて」を並べたのは、そういう流れがあったからのはず。

アン・ルイスさんのために書かれた「Velvet Motel」は、当初のタイトルは「Summer Breeze」。歌詞は(おそらく)大瀧さんが書いていました。でも、ボツになって、改めて松本隆さんの詞が付けられてタイトルも「Velvet Motel」に。車に乗った男女がモーテルに泊まる話ですが、男性は結局ソファーで眠ることになります。何があったんでしょうね。


さて、『THE AMERICAN MOTEL』を書店で手に取ったとき、僕の中には「Velvet Motel」のメロディが流れていたんですが、本を開いた最初のページに載っていたのがこの写真。

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中庭にあるプール。

というわけで、当然ながら「Velvet Motel」のこのフレーズが流れてきました。


Velvet Motelの中庭から抜け出して
Blue Pool 小雨に打たれて泳いだ

このページの写真なんか、もろ『ロング・バケイション』の「Velvet Motel」の世界。

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アメリカのモーテルは何と言っても看板がいいんですね。達郎さんの『For You』のジャケットのイラストを描いた鈴木英人さんのイラスト集から出てきたような看板がずらっと並んでいます。古く錆びついているのがまたいいんですね。

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この写真集にはこんな写真もありました。

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ヒッチコックの『サイコ』に出てくるモーテル。あの怖いシーンで使われたものですね。


ところで、この写真集を見ながら、僕はある作家の、ある本のことをずっと考えていました。彼もこの写真集に載っているモーテルに泊まりながらアメリカの旅を続けていたのだろうかと。そうしたらちょっと驚くようなことが。

今朝、日本のAmazonで『THE AMERICAN MOTEL』のことを調べていたときのこと。洋書なのに商品説明が日本語でかなり詳しく書かれていたんですね。しかも内容が素晴らしい。一応、その全文を。


裏表紙に引用されている言葉が印象的だ。「今日におけるモーターキャンプは、アメリカ民主主義の最も素晴らしい側面を集約してみせている」
今日、というのは1927年のことだ。ルート66が開通した翌年にあたるのは偶然ではないだろう。そしてここで言う「モーターキャンプ」とは、車で移動してどこかで泊まる行為のことを指している。できるだけ長い日数をかけて、家族で自動車旅行をすることが民主主義の集約だというのだ。この言葉はビジネス雑誌から引用されたもので、それだけに真剣な内容と推測していいだろう。それは単なる娯楽ではなく、アメリカの理念を全米規模でかたちにした偉業だったのだ。
道、移動そして家族は、アメリカという国の根幹を成すものだ。そのようにして作られた国家だからだ。それを強くひとつにつなぎ止めるものとして自動車が普及することで、国民はより自由な自己実現を図ることになる。少なくとも1960年代前半までは、その夢は有効なものとして発展を続けた。
車で移動する人々に清潔なベッドと完備されたトイレを提供する仕事は、やはり1920年代後半から始まった。そのとき道路は、モーテルという「メイド・イン・アメリカ」の独特の文化を、同時に生んだことになる。
初期のモーテルは一棟建ての小屋のようなもので、車をその前に駐車するスタイルだった。やがて小屋の数が増え始めると土地利用のうえで効率が悪くなり、廊下でつながれた横長の建物となる。現在のモーテルの原型だ。その後さらにネオンがあしらわれ、テレビも完備し、中庭にプールを抱えるモーテルも登場する。家族が家族であることを確認できるしくみだ。このようにモーテルはそれぞれに個性豊かに工夫と演出を凝らし、それ自体がひとつの目的となるような旅のハイライトへとなっていく。しかしながら著者のウィッツェルは、現在のモーテルに不満と警鐘を最後に鳴らしている。「そこはビジネスマンが出張で泊まる場所になってしまった。そうなるともう、自由とは距離が遠い」。

モーテルがだんだんと進化していって「中庭にプールを抱えるモーテルも登場する」というくだりには思わずにっこり。

びっくりしたのはこの説明文の最後に記されていた名前。


駒沢敏器。

そう、僕が『THE AMERICAN MOTEL』を読みながら思い浮かべていたのは駒沢敏器の『語るに足る、ささやかな人生』でした。いや、本当に驚きました。

ちなみに『THE AMERICAN MOTEL』が出版されたのは2000年。駒沢敏器の『語るに足る、ささやかな人生』が出版されたのは2005年。

彼がこのAmzonの商品説明の文章をいつ書いたのかわかりませんが、もしかしたらこの写真集を見てアメリカを旅したのかもしれません。『語るに足る、ささやかな人生』を読み直して、彼が泊まったモーテルが『THE AMERICAN MOTEL』に載っていないか調べてみようと思います。

彼が『語るに足る、ささやかな人生』で紹介しているいくつかのスモールタウン映画(たとえば『ギルバート・グレイプ』や『ラスト・ショー』)を久しぶりに観たくなった。


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by hinaseno | 2017-09-24 12:55 | 雑記 | Comments(0)

ブログ5年目にして


昨日は家にいるときには「Lipstick On Your Lips」を、車の中では「When The Boys Get Together」をずっと聴いていました。いずれもシャーマン・エドワーズ作曲、ハル・デイヴィッド作詞の曲。

「Lipstick On Your Lips」はブライアン・ハイランドの前にリッキー・ヴァランス(Ricky Valance)というシンガーが歌っています。「ラ・バンバ」を歌っているリッチー・ヴァレンス(Ritchie Valens)と紛らわしいですね。それからあのサイモン&ガーファンクルのポール・サイモンもJerry Landisという名義で歌っています。こちらはどうやらdemoのようですができはこれが一番いいように思います。ちなみにJerry Landis名義の曲のタイトルは「I'd Like To Be (The Lipstick On Your Lips)」。僕は君のくちびるの口紅になりたいという意味。ハル・デイヴィッド、かわいらしい詞を書きます。


ところで、唐突ですが今朝、僕のブログの訪問者数が累計で10万人に達しました。

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もしかしたら寝ている間に超えちゃうかと思ったんですが、無事その瞬間を見ることができました。


考えたらブログを始めたのが2012年9月。ちょうど5年目での達成。1日平均は54人くらいということになりますが、お一人だけにこっそりとお伝えしてブログを始めたので、最初の頃は1日10人の訪問者があるかないかの状態がずっと続いていました。今は1日100人くらいの数になっています。びっくり。こんな内容のものを100人もの人が毎日覗いてくださっているとは(僕のブログで訪問者をどのようにカウントするのかよくわかっていないところもあるけど)。

お気に入りとかにして毎日読んでくださっている方が30人くらいはいるんでしょうか。とりとめのない長話ばかりになっていますが、読んでくださって本当にありがとうございます。


というわけで久しぶりにブログの最初の方を読んだら、3回目にハル・デイヴィッドのことを書いていました。彼は2012年9月1日に亡くなっていたんですね。

ということなので最後にシャーマン・エドワーズとハル・デイヴィッドのコンビで書いた曲の中でもとりわけ好きな、このエルヴィスが歌った曲を。曲も詞も素晴らしいです。




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by hinaseno | 2017-09-22 15:17 | 雑記 | Comments(0)

Happy Cafe


『ヒットこそすべて オール・アバウト・ミュージック・ビジネス』に載っている朝妻一郎さんの話を引用中ですが、長いのでちょっとコーヒーブレイク(早すぎ!)。


朝はかなり涼しくなってコーヒーが美味しく感じられるようになったので、久しぶりにコーヒーカップを買ったり(無印のコーヒーカップ)、10年以上使っていて相当くたびれていたコーヒードリッパーを新しいものにしたりと(HARIOのV型円すい系のスパイラルリブになっているもの)、ちょっと気分転換をはかって、そういえばと高橋和枝さんのこの小さな絵本のことを思い出してAmazonで購入。昨日届きました。

タイトルは『Happy Cafe』。

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新しいコーヒードリッパーで淹れたコーヒーを新しいコーヒーカップで飲みながら、そしてやはり買ったばかりのランディ・ニューマンの新しいアルバムを聴きながら(これが素晴らしいんだ)、『Happy Cafe』をゆっくりと読みました。

素敵な絵と素敵な話。

大切な人へのプレゼントにもぴったりですね。というか、そういうものとして作られたシリーズのようです。

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さて、こんな感じで個人的にコーヒー気分でささやかに盛り上がっていたのがなんらかの形で伝わったのか、今朝、アゲインの石川さんのブログを読んだら、なんとコーヒー・ソングの話。激しく反応しました。


ってことで今朝起きてから、タイトルにコーヒーが付く曲をiTunesでチェック。

チェックする前に最初に思い浮かんだのは高田渡の「コーヒーブルース」と霧島昇・ミスコロムビアの「一杯のコーヒーから」。このあたりは石川さんのセレクトしたCDに絶対に入っているはず。石川さんがブログで紹介されていたスガシカオくんの「コーヒー」も大好きです。

パソコンに入っている曲をチェックしたらペギー・リーで有名な「Black Coffee」が4曲ほど。でも、この曲はあんまり好きではありません。

それ以外でパソコンに入っていたのは10曲ほど。「一杯のコーヒーから」は霧島昇・ミスコロムビアの歌ったものではなく小林旭のバージョン。


coffeeで検索して出てきたものの中でいちばんのお気に入りはナット・キング・コールが歌ったこの「You're The Cream In My Coffee」。調べたらナット・キング・コール以外にもいろんな人が歌っていますね。




それからミシシッピ・ジョン・ハートの「Coffee Blues」もいいですね。ミシシッピ・ジョン・ハートはブルースのシンガーの中でいちばん好きです。




達郎さんが「Heavenly Father」という曲をカバーしたドゥーワップのグループThe Castellesにも「Over A Cup Of Coffee」という曲がありました。




ドゥーワップはこれだけかなと思ってパソコンに入っていない曲を調べたら大好きなLee Andrews & The Heartsに「Sipping A Cup Of Coffee」というのがありました。これはいい曲。気がつかなかった。




それからcoffeeといえばLandon Piggという人の「Falling In Love At A Coffee Shop」という曲。これは佐野さんのラジオ番組でかかって知った曲だったっけ? すごく気に入ってこのビデオを何度も見ました。




さて最後はエディ・ホッジズの可愛らしいこの曲を。原題は「Mugmates」ですが邦題が「コーヒー・デイト」なんですね。「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかかって知りました。これもきっと石川さんのセレクトしたCDに入っているはず。




そういえば世田谷ピンポンズさんにはタイトルに「コーヒー」とついた曲はないけど、喫茶店に曲がいくつも。それを集めて1枚のCDに、という希望をおひさまゆうびん舎の窪田さんをはじめたくさんの人が抱いています。


最後に、高橋和枝さんといえば、おひさまゆうびん舎でも開かれた『月夜とめがね』の原画展が、あの武蔵新田駅に近いティールグリーンで、今月の19日から開かれるとのことです。

『月夜とめがね』の絵は本当に素晴らしくて、とりわけ汽車を描いた絵はたまらなく好きです。岩絵の具で描かれた質感は原画でしか味わえないもの。この機会にお近くの人はぜひ寄って見てください。ちなみにティールグリーンはコーヒーはなくてお茶だけなのかな。


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by hinaseno | 2017-09-07 12:16 | 雑記 | Comments(0)

先日、病院の待合室で岡山のタウン情報誌をパラパラとめくっていたら牛窓に汐まちカフェという名前のお店がオープンしていたことを知りました。場所は牛窓の古い町並みが残っているしおまち唐琴通り。ここは牛窓に行けば必ずと言っていいくらい歩く通りなので、オープンしてからも店の前を歩いたはずだけど気づきませんでした。元々あった歯科病院を改装したとのこと。今度牛窓に行ったら、ぜひ立ち寄ってみようと思います。夏が終わるまでには行けるかな。


ところで、しおまち唐琴通りにあるということから来ているのかもしれませんが、汐まちカフェという名前はとてもいいですね。雑誌をパラパラとめくっていて目に飛び込んできたのはやはり「汐まち」という名前が見えたから。

牛窓は古くから風待ち、潮待ちの港として栄えた町ということなので「汐まち」の「まち」には「待ち」というとこばと「町」という言葉がかかっているはず。

そういえば僕が車で牛窓に行くようになった頃には「風街」という名の喫茶店があって必ず立ち寄っていました。店主がはっぴいえんどのファンであったことは間違いのないはず。店内にははっぴいえんどや大瀧さんのレコードが並んでいました。

当時牛窓はリゾートブームの中、日本のエーゲ海として一躍脚光を浴びていた頃。海沿いにはエーゲ海にうかぶ島をまねて真っ白い、おしゃれな建物が次々に作られていました。「風街」のあった建物は今もそのまま残っているけど、やはり真っ白い建物(今の目から見ればちっともおしゃれでないけど)。

牛窓はまさに白い港になっていたんですね。僕は大瀧さんの曲や松田聖子の曲の歌詞(ほとんど松本隆さんが書いたもの)の風景が、ちょっとしょぼかったけど、確かにそこにありました。

でも、ある時期からしばらく牛窓にも行かなくなって、ある日、牛窓にちょっといい感じの絵本屋さんができたということを知って牛窓に行ったんですね。このときにはすっかりリゾート感も失われて、寂れた感じが漂い始めていました。でも、牛窓本来の風景に戻りつつあったというか、古民家を利用した店が出来始めていたのもその頃。その絵本屋さんも古民家を利用していました。

それから、さらに10年くらい経って、川本三郎さんが牛窓に行かれていたこと、そこを住んでみたい町だとエッセイに書いていたことを知って久しぶりに訪ねて、それ以来、何度も行くようになって現在に至っています。


さて、「シロ」に会った日とは別の日のことですが、先月、牛窓に行った時には久しぶりにここのヨットハーバーに行きました。

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ここにやってくると大瀧さんの「白い港」のこのフレーズが流れてきて、


〽︎セイルを下ろした無数の帆柱が怖いほど綺麗だよ

松田聖子の『Silhouette シルエット』のA面3曲目の「Sailing」のこのフレーズが流れてきて、


〽︎ヨットパーカー そして白いデッキシューズ
〽︎ヨットハーバー 赤く染めるサンセット

で、やはり松田聖子の『Silhouette シルエット』のA面2曲目の「白い貝のブローチ」をちょっと口ずさみます。


いろんな時代の、いろいろな人たちとの、いろいろな出来事を思い出しながら。


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by hinaseno | 2017-08-19 11:48 | 雑記 | Comments(0)

久しぶりに想田和弘の『観察する男』(ミシマ社)を読み返しています。それにしてもミシマ社は僕にとってうれしくなるような本をいっぱい出してくれていますね。


想田さんが初めて牛窓にやって来たのは2012年の夏。奥さんの母親が牛窓出身という縁で、たまたま空き家となった牛窓の海岸近くの家を借りてその夏を過ごされたんですね。で、牛窓に興味を持った想田さんは翌年2013年の夏休みも牛窓で過ごすことにします。

想田さんに興味を持ち始めてツイッターなどで想田さんをチェックするようになったのがその少し前のことだったので、想田さんが牛窓にいるというツイートを読んだときにはびっくりでした。でも、まさかそこで映画を撮影するなんて思いもよりませんでした。


牛窓で過ごしていたある日、想田さんは「やっぱり、ここで映画を撮っておいたほうがいいんじゃないかな」と漠然と思うんですね。で、その年の秋に再び牛窓にやって来て撮影を開始します。

撮影を開始したのが2013年11月4日。その日のツイッターに「今日から早速撮影を始めました~。」と書き込んでいます。

翌11月5日にはこうツイートしています。


僕の映画は常に「とりあえず撮っておこう」で始まります。

そう、想田さんの観察映画はこういうものを撮ろうという計画がないところから始めるんですね。

その後、こんなツイートが続きます。


2013年11月7日
今日は朝から晩までカメラをまわしっぱなし。さすがに死んだ。
2013年11月11日
牛窓での新作撮影、続行中です。映画の輪郭もおぼろげながらみえてきました。でもそれが何なのか今は言えない。

で、撮影が終了したのが11月20日。合計17日間の撮影。


ところで『観察する男』によると、想田さんは「観察映画の十戒」というものを持っているんですね。非常に興味深いのでここに列挙しておきます。


①被写体や題材に関するリサーチは行わない。
②被写体との撮影内容に関する打ち合わせは、(待ち合わせの時間と場所など以外は)原則行わない。
③台本は書かない。作品のテーマや落としどころも、撮影前やその最中に設定しない。行き当たりばったりでカメラを回し、予定調和を求めない。
④機動性を高め臨機応変に状況に即応するため、カメラは原則僕が一人で回し、録音も自分で行う。
⑤必要ないかも? と思っても、カメラはなるべく長時間、あらゆる場面で回す。
⑥撮影は、「広く浅く」ではなく、「狭く深く」を心がける。「多角的な取材をしている」という幻想を演出するだけのアリバイ的な取材は慎む。
⑦編集作業でも、あらかじめテーマを設定しない。
⑧ナレーション、説明テロップ、音楽を原則として使わない。
⑨観客が十分に映像や音を観察できるよう、カットは長めに編集し、余白を残す。その場に居合わせたかのような臨場感や、時間の流れを大切にする。
⑩制作費は基本的に自社で出す。作品の内容に干渉を受けない助成金を受けるのはアリ。

③の「行き当たりばったり」というのがいいですね。「行き当たりばったり」というのは大瀧さんの好きな言葉でもあります。

『観察する男』にはこんな言葉もありました。


観察映画の場合、「行ったらたまたまそうだった」というだけのこと。状況をファインドアウトしただけですからね。僕がアレンジしたわけでも、探していたわけでもない。そこにあったものをそのまま撮っただけ。

そういう形で2週間あまり牛窓を取り続けたわけですが、それを編集しているときに想田さんはあることを考え始めるんですね。撮影から1年近く経った2014年10月5日にしたツイートにこんなことを書いています。


牛窓で撮影したドキュメンタリー映画を編集している。まだ分かんないけど、もしかしたら撮った素材から1本ではなく2本の映画ができるかも? なんとなくそんな予感。


ということでたくさん撮影した中から「牡蠣工場」の素材だけ集めて作ったのが『牡蠣工場』。つまり『牡蠣工場』には、牛窓に暮らす人々の生活の風景や、牛窓の街並みがほぼすべてカットされたんですね。

『観察する男』でこの話を読んだときにはまだ『牡蠣工場』を観ていなかったけど、『牡蠣工場』以上にもう一つの牛窓の物語を観たくなってしまったんですね。

で、なんと今、どうやら想田さんはそのもうひとつの牛窓の物語の編集を進めているみたいです。いや~、楽しみですね。「シロ」はきっと、そのもう一つの牛窓の物語にも登場しているはず。

ああ、また「シロ」に会いに行きたくなりました。

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by hinaseno | 2017-08-16 14:13 | 雑記 | Comments(0)