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by hinaseno
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カテゴリ:音楽( 379 )



ロイ・オービソンを聴いていると、いや、そうでなくても秋になると、なぜかペトゥラ・クラークを聴きたくなってしまう……。


ロイ・オービソンの曲を初めて聴いたのは1986年1月9日に放送された新春放談でした。かかったのは名曲「Crying(ライブ・バージョン)」。この曲の素晴らしさに感動して僕のロイ・オービソン・ストーリーが始まりました。

実はこの日の放送の「Crying」の前にかかったのがペトゥラ・クラークのこの「You'd Better Come Home」でした。ペトゥラ・クラークの曲を聴いたのもこのときが初めて。




この日の放送はまさにテープが擦り切れるくらいに聴いたので、この2曲の流れが自分に刷り込まれてしまっているんですね。曲のタイプも似ていて、当時、大瀧さんの「雨のウェンズデイ」の雰囲気に似ているなと思ったものでした。その感覚は間違えてはいなかったわけですが。


面白いと思ったのは、数年前に「ゴー!ゴー!ナイアガラ」を順番に聴いていたら、ロイ・オービソン特集の3週後にペトゥラ・クラーク特集をやっていたんですね。女性の単独のアーティストとしての特集はペトゥラ・クラークが最初。大瀧さんの中でもロイ・オービソンとペトゥラ・クラークは無意識につながっているのがわかってうれしくなりました。


そのペトゥラ・クラーク特集が放送されたのは1975年11月10日。まさに秋ですね。

昨日久しぶりに1986年1月9日放送の新春放談を聴いたら大瀧さん、ペトゥラ・クラークは「秋口に、のんびりしているときに聴くと合うんですね」と言っていました。まさにそうなんです。ペトゥラ・クラークは秋になると聴きたくなってしまうんです。


で、「秋」といえば木山捷平。

ということで忘れられないのは今から4年前、木山捷平の姫路での「たったひとりの友」を探して曽根の町を歩いたときにずっと聴いていたのがペトゥラ・クラークでした。

最初に行ったのが山の中の古い墓地で、そこで上田秋成の『雨月物語』のあの恐ろしい場面を思い出して背筋が凍りつくような恐怖感に襲われてしまったこととか、結果的には奇跡的とも思えるような形で「たったひとりの友」につながる人に出会うことができたこととか、忘れられないことがいっぱいあるんですが、それらもすべてペトゥラ・クラークにつながっているんですね。ペトゥラ・クラークを聴くと、あの曽根の風景を思い出してしまう。


というわけで改めてペトゥラ・クラークをいろいろと聴いていたら、当時とはちょっと好みが変わっているのに気がつきました。これはやっぱり「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のペトゥラ・クラーク特集を聴いた影響でしょうね。

今のいちばんのお気に入りはこの「Crying Through A Sleepless Night」。




この曲はトニー・ハッチがマーク・アンソニー名義で書いた曲。大瀧さんはトニー・ハッチ名義で書いた曲とマーク・アンソニー名義で書いた曲の違いを説明していてマーク・アンソニー名義で書いた曲がいいんだと言っていて当時かなりの目から鱗だったんでしが、その影響をたっぷり受けてしまったようです。

で、何度も「Crying Through A Sleepless Night」を聴いていたら、この曲、ロイ・オービソンの「Only The Lonely」を始めとするあの一連の曲のリズムが使われていることに気がつきました。あのリズムはやっぱりたまらないですね。

というわけで例によって2017版のペトゥラ・クラークのベストCDを作りました。個人的には「Crying Through A Sleepless Night」がメインに考えているので、そのシングル盤のジャケットを借りました。

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by hinaseno | 2017-10-14 12:31 | 音楽 | Comments(0)

「ゴリラのゴンちゃん」


アゲインの店主石川茂樹さんによる「マスターの自由自在」の話をもう少し。

この企画では話の途中で会場に来ている人がいきなり呼び込まれるというのが面白いところ。少し前の石川さんのブログに呼び込まれた人の名前が書かれていたので誰が呼び込まれたのかはわかっていましたが、でも、いきなりなので呼び込まれた人はいずれも戸惑いながらの登場。


個人的にいちばん見たかったのは、今回の石川さんの企画のきっかけになったという「ようこ」というシンガー。この女性、初めてアゲインを訪れたときからなんだか気になる存在で、いろいろと大丈夫かなと思わせる部分がいくつもあったのですが(あくまで石川さんのブログでの書かれ方のせいですが)、でも、アゲインで初ライブをしたときには、なんと19人もの集客があったんですね。

このライブの後、石川さんは「ようこ」にけしかけることをしただけではフェアではないと考えて(この辺りが石川さんらしい)、自分も何かしなければと思いうことで今回の企画をする運びになったんですね。で、やるからには「ようこ」の19人には負けたくないと。結果的にはその数を上回ったので一安心だったようです。


というわけで「ようこ」が呼び込まれたシーンを楽しみにしていたんですが、残念ながら今回送られたディスクにはその部分は入っておらず、2枚目のディスクはその次に呼び込まれたペットサウンズの森勉さんが登場しているシーンからということになっていました。

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話題はジャック・ケラー。

森さんはジャック・ケラーに関してはそれほど熱心には聴いていないようにおっしゃられていましたが、でも、さすがリアルタイム世代という話が出てきて、それが聞けただけでも満足でした。

ちなみに森さんが登場されていたときに映されていたのは、最近発売されたキャロル・キングのライブの映像。で、ジャック・ケラーの話になったときに、「キャロル・キングとジャック・ケラーってけっこう間違われる」と。確かにあの大瀧さんも「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のキャロル・キング特集のときに、間違えてジャック・ケラーが作曲したエヴァリー・ブラザーズの「How Can I Meet Her?」をかけてしまったんですね。

それはさておき「ジャック・ケラーの曲の中で印象的な曲は何ですか?」という石川さんの問いに対して森さんが答えられたのが意外な曲。僕はもちろんよく知っていましたが、知る人ぞ知るという感じの曲。大瀧さんのジャック・ケラー特集でも達郎さんのジャック・ケラー特集でもかかっていないこの「Makin’ With the Magilla」という曲でした。歌っているのは「ロコモーション」をはじめキャロル・キングの曲をたくさん歌っているリトル・エヴァ。




森さんの話によるとこの曲は日本で1966-67年に放映された「ゴリラのゴンちゃん」という短いテレビアニメの主題歌だったようで、森さんはそれを見ていてこの曲を好きになったとのこと。ただ、その曲をリトル・エヴァが歌っていてジャック・ケラーの作曲だと知ったのはその10年くらい後だったそうです。

ちなみに「ゴリラのゴンちゃん」の原題はThe Magilla Gorilla Show。放映されたのは1963-64年。アメリカン・ポップス的にはまさにゴールデン・イヤーです。Youtubeにいくつか映像がありました。




主人公のゴリラは日本では「ゴンちゃん」となっていますが、もともとは「マギラ(Magilla)」という名前。アメリカでは最後に韻を踏んだ名前にしているのに日本では最初の「ゴ」に韻を踏ませた名前にしているのが面白いですね。


ところで日本で放送されていたときに「ゴリラのゴンちゃん」の吹き替えをしていた人の名前を見たらなんと「高橋和枝」。

高橋さん、「くまくまちゃん」の前に「ゴリラのゴンちゃん」をやっていたのと一瞬思ったけど、もちろんこのとき高橋さんはまだ生まれていません。

「ゴリラのゴンちゃん」の吹き替えをしていたのは声優の高橋和枝さん。『快獣ブースカ』のブースカの声をされていて、昔、高橋和枝さんの作品を調べていたときに『快獣ブースカ』が出てきてびっくりしたものでした。


さて、これが「ゴリラのゴンちゃん」で流れていた「Makin' With the Magilla」。ゴンちゃん、モンキーダンスみたいな踊りを始めています。いや、ゴリラなんでゴリラ・ダンスですね。




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by hinaseno | 2017-10-13 13:04 | 音楽 | Comments(0)

Lipstick On Your Lips


大瀧さん関係の原稿の長い引用が続いているのでここでひと休み。

朝妻さんの話にはなかなかいかないですね。夢の話もいったいどこに…、いや、昨日の最後にちょこっと「吉備団子の夢」が出てきました。

ところで、最近手に入れたのがこのシングル盤。

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シェリー・フェブレーの「悲しきテレフォン・デート/ビッグ・スター」。最高のカップリングでずっと探していたもの。待てば海路の日和あり、でした。他にも嬉しいのが2枚ゲットできたんですがそれはまた改めて紹介します。

A面は「悲しきテレフォン・デート」。原題は「Telephone」。曲を書いたのはバリー・マン(作曲)とシンシア・ウェル(作詞)。大瀧さんが小泉今日子さんのために作った「快盗ルビイ」にはこの曲と、同じくバリー・マンとシンシア・ウェルのコンビで作った「Johnny Loves Me」を合わせたような作りになっています。


B面の「ビッグ・スター」は原題も「Big Star」。松田聖子さんの「風立ちぬ」の下敷きとして使われていたことがわかってから大好きになりました。個人的には「Telephone」よりも好き。「風立ちぬ」の影響のせいかこの季節に聴きたくなりますね。何度聞いても胸がキュンキュンします。

曲を書いたのはシャーマン・エドワーズ(作詞はシド・ウェイン)。シャーマン・エドワーズはかの「See You In September」を聴いて以来、大好きになったソングライター。というわけなので僕のパソコンのiTunesには当然”Sherman Edwards songbook”というプレイリストを作っています。


ところでいつもチェックしているこちらのサイトを見たら、富田さんが続けられているソングライター・シリーズでつい先日取り上げられたのがなんとシャーマン・エドワーズ。いや、うれしかったですね。「Big Star」、「See You In September」やジョニー・ソマーズの「Johnny Get Angry」、「When The Boys Get Together」などなど。最高ですね。この「When The Boys Get Together」は久しぶりに聴いたけど、なんて魅力的な曲なんだろう。




知らない曲ではポール・ピーターセンの「Girls in The Summertime」という曲がなかなかよかったです。早速パソコンに取り込んでプレイリストに入れました。


ところで話はまたまたちょっと逸れるんですが、昨日、あることがきっかけで「くちびる」に興味をもってしまって(どんなきっかけなんだ)、で、それならばと「くちびる(Lips)」の曲を集めてプレイリストを作りました。「Lips」で検索したら「Lipstick」とタイトルにつく曲もたくさん出てきたのでそれも入れることに。それならば邦題で「口紅」とつくものも入れられるので当然「Tシャツに口紅」も。

というわけで30曲くらい集まったので、1枚のCDにしようかといろいろ聴いていたときに流れてきたのがブライアン・ハイランドのこの「Lipstick On Your Lips」という曲。これがいい曲なんですね。朝妻さんならきっと胸キュンになるはず。




この曲、パソコンに取り込まれたものは作曲者のクレジットが表示されていなかったので調べてみたら曲を書いたのはシャーマン・エドワーズ(作詞はハル・デイヴィッド)。なんてすてきなタイミング。

というわけで近いうちに「Sherman Edwards songbook」も1枚のCDにしようと思っています。


ところで「Lips songs」の方。基本的にはタイトルのしばりをかけようと思っていますが、「くちびる」という言葉で始まる「君は天然色」を入れようか入れまいかと思案中。

それにしても「Lips」「Lipstick」がタイトルにつく曲はいいのが多いですね。


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by hinaseno | 2017-09-21 14:36 | 音楽 | Comments(0)

夏がやってきたら


夏が終わりそうだというのにこのタイトルって何? ですね。朝妻一郎さんのことを書き始めたばかりですが、ちょっと中断。今日書くことは前から決めていました。タイトルはさっき考えたのだけど。

今日はわれらが世田谷ピンポンズさんの五周年記念公演が行われる日。場所は東京のザムザ阿佐ヶ谷。残念ながら僕は行くことはできないけど、姫路のおひさまゆうびん舎関係の人たちが大挙して行くようなので、彼女たち(「彼」もいるのかな)に魂は預けています。どんなライブになるのか想像するだけでわくわくしますね。ライブ会場で売られる特典も気になるものばかり。


この五周年記念公演のことを知ったのはおひさまゆうびん舎で3月に行われたライブでした。姫路から東京というのは絶対に1泊はしないといけないということもあるし、平日の夜ということもあって、さすがの窪田さんですらどうしようかどうしようかと悩んでいたようです。体調の心配もあったようですが、やはり好きな人の大事な日にその場に居たいという気持ちを抑えきれなかったようです。で、同行される方々が何人も出てきて。すばらしいですね。


きっと彼女たちが行くことを決めたのはまだ春だったはずなので、夏がやってくること、この8月のライブの日がやってくることを指折り数えていたに違いありません。

僕の方はこの8月にいくつかの心配事が重なっていたので、心の中では8月がやってこないことを願っていたこともありました。でも、季節はかならず巡って来るものです。当たり前だけど。


ピンポンズさんの5周年というのは公な形で始めてリリースした『H荘の青春』が発売されてからということだそうです。というわけで、今回のライブはそのアルバムをフィーチャーする形になるみたいですね。今回の講演のタイトルである『都会、なんて夢ばかり』というのは、その『H荘の青春』の帯に書かれていた文字。面白いことに、このCDをiTunesに入れるとアルバムタイトルがこんなふうに『都会、なんて夢ばかり』になっているんですね。お気を付けください。僕はパソコンに取り込んでから直しました。

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このアルバムで最初に気に入った曲は「オレンジジュース」。でも、3月のライブで聞いた「H荘の青春」のニューバージョンが素晴らしくて、是非もう一度それを聞いてみたいと思っているんですが、今回のライブでそのニューバージョンが演奏されるでしょうか。

ニューバージョンは歌詞が少し変わっていたけど、この部分の歌詞はこのままだったかな。


夏がやってきたらいろいろ考え直してみようかな
夏がやってきたらもっとまじめに生きよう
夏がやってきたらことさらまじめに生きよう
夏がやってきたら君の事もっとまじめに考えよう

さてピンポンズさんの五周年記念公演の当日券は少し残っているようです。お近くの方、ぜひ行ってみて感想を聞かせてください。

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by hinaseno | 2017-08-29 10:20 | 音楽 | Comments(0)

朝妻一郎さんのこと


アゲインの石川さんから送っていただいたのは今月の8月7日(月)から10日(木)にNHK-FMで全4回にわたって放送された特集番組『ポピュラーミュージックヒストリー ~発展の歴史と舞台裏~』を録音したものでした。

ホストを務められたのは朝妻一郎さん。朝妻さんの声を聞くのは初めて。


朝妻一郎さんの名前はこのブログでも何度も出ています。全て大瀧さんがらみですね。朝妻さんは大瀧さんと公私にわたって関係の深い人でした。ビジネスの大切なパートナー(大瀧さんが契約していたフジパシフィックミュージックという音楽出版社の偉い人。知り合ったときにはまだそんなには偉い人ではなかったかもしれないけど)であり、アメリカン・ポップスについてコアな話ができる数少ない友人(朝妻さんのほうが大瀧さんよりも5歳年上でしたが)でもあったようです。


僕が初めて朝妻さんの言葉を見たのは『All About Niagara』に掲載されたこの対談(対談が行われたのは1976年)でした。

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これを読むとお二人は本当に気の合う仲間だったんだなと。ただ、気の合う仲間とは言っても、大瀧さんは朝妻さんに対してアメリカンポップスを愛する(ただ愛するだけでなく、それを日本に広めようと努力してきた)先輩として敬意を抱き、朝妻さんも大瀧さんに対して一人のミュージシャンとして敬意を持っていたこともよくわかります。


さて、そういう朝妻さんなので、今回の番組は同じくNHK-FMの夏休み期間に放送されていた大瀧さんの『アメリカンポップス伝』を意識していたことはいうまでもありません。『アメリカンポップス伝』の続編をという要望があったのかもしれません。

で、朝妻さんがされたのは、大瀧さんの放送の続編という形ではなく、大瀧さんが多くは語らなかった舞台裏の歴史でした。中心として語られたのは朝妻さんご自身がずっとされてきた音楽出版社の歴史。

ということなのでビジネスの話がたくさん出てきます。まあ大瀧さんはビジネスの話はお好きではないのですが、音楽の歴史を考える上ではやっぱり避けて通れない部分ですね。もちろん大瀧さんはその部分をよく知っていたはずですが。


ビジネスといえば、ぱっと浮かぶエピソードがあります。それは朝妻一郎さんのこの本に収録された「『A LONG VACATION』」と題されたエッセイに書かれていること。

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 大滝君というのは、人から何かをせかされたりとか催促されることが嫌いなんだと思う。「黙っててもアルバムを作りたくなるような環境ができれば、作るよ」と彼はずっと思っていたんじゃないかな。
 これは僕の失敗談だけど、97年に久々に出したシングル「幸せな結末」が売れたときに、「大滝君、久しぶりにシングル出したんだから、これをフィーチャーしてアルバム作ろうよ」って言ったら、「朝妻さんは、すぐビジネスなんだから」と立腹させてしまったんだ。あまりにも短絡過ぎて、「もうちょっと何か言い方があるでしょ」みたいなことだったんだろうね。でも音楽業界の人だったら普通、当然そう言うでしょ。


大瀧さん、このとき本気で怒ったのかな。冗談交じりに言葉を返したような気もするけど。でも、ちょっと興味深いエピソード。


朝妻さんの話はこの後こう続きます。


 大滝君の場合は、基本的にはやるきになるのを待つしかないんだ。自分の音楽を作る上での、その美学は譲れないわけだし、それは、そもそも「ナイアガラ」ってレーベルを作りたいと考えて、実際に始めたところから続いているものだ。自分のレーベルを持つこと自体、新しい考え方だったのに、ましてはマスターを全部自分で持つという発想はさらに先を行っていた。やっぱり今、彼がマスターを持っているから、再発のたびごとにリマスターをしたりして、自分の音楽を管理することができているわけだからね。彼自身、ティン・パン・アレイ時代からのアメリカの音楽出版とレコード・ビジネスの歴史をよく勉強していたと思う。
 僕が大滝君に何か影響を与えたことはないと思う。だけど、自分でレーベルを持つというアイデアを思いついたときに、そういう話に乗りそうなやつは誰かなと思って見回したときに、たぶん、朝妻一郎だったら話が分かるかなと思ってくれたんじゃないかな。そのことは僕にとってとても大きかったと思うね。

今回の朝妻さんのラジオ番組はまさに「ティン・パン・アレイ時代からのアメリカの音楽出版とレコード・ビジネスの歴史」だったんですが、その朝妻さんははっきりと「彼(大瀧さん)自身、ティン・パン・アレイ時代からのアメリカの音楽出版とレコード・ビジネスの歴史をよく勉強していたと思う」と書いていますね。


そういえばビジネスといえば、もう一つ、例のラジオデイズの『大瀧詠一的』で平川克美さんが大瀧さんにストレートに「ビジネス、嫌いですか?」と尋ねた瞬間がありましたね。そのとき大瀧さん、どう答えたんだったっけ。あまりにストレートな問いだったので、大瀧さん、ちょっと動揺されていたような。


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by hinaseno | 2017-08-27 13:48 | 音楽 | Comments(0)

15. 「櫻の園」

大村雅朗が亡くなった2年後の1999年12月18日発売されたアルバム『永遠の少女』に収録された曲。編曲は大村雅朗ではなく石川鉄男。

『永遠の少女』は『Citron』以後、松田聖子さんのプロジェクトから離れていた松本隆さんが11年ぶりに作詞を手がけることになった作品。それを引き受けた際、松本さんはプロデューサーの若松さんに一つ条件を出します。松本さんが大村雅朗から生前に預かっていた一つの曲を世に出すということ。それがのちに「櫻の園」と題された作品でした。『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』の冒頭に収められた松本隆さんのインタビューでも、この「櫻の園」に関する話が長く語られています。初めて聞く話もあって、正直涙なくしては読めません。詳しくは本を読んでください。


僕が聖子さんのアルバムを買ったのはやはり『Citron』まで。『永遠の少女』で松本さんが復帰されることは知っていましたが、すぐには買いませんでした。買ったのは何かで「櫻の園」のエピソードを知ってから。大村雅朗さんが亡くなられていたことを知ったのもそのとき。あまりにも若い死だったので本当に驚いてしまいました。


松本さんのインタビューによると、松田聖子さんにはそれが大村さんが書いた曲だということはずっと知らされていなかったようです。歌入れを始めて2回くらい通して歌ったときに彼女は気づいたんですね。そのメロディが大村雅朗に書かれたものであることを。

彼女は激しく泣き始めて歌うことができなくなります。そこで松本さんが彼女に事情を説明して、彼女の気持ちが落ち着くまで散歩でもするようにと伝えます。そして改めて録音。


この作品にも『ロングバケーション』と同じように透明な哀しみが溢れているんですね。

特に最後のこのフレーズは何度聴いても胸が詰まります。


木の下で振り向くあなたの影
さようならって手を振っていた


僕はつねづね音楽は、その背景にあった出来事で色をつけるべきではなく、あくまで音楽のみで語られるべきだと考えているのですが、でも、いつか紅白でこの曲を歌ってもらえたらと思い続けています。今年はいいタイミングなのかもしれません。


ところで先日紹介した「Sleeping Beauty」のラジオ番組でのライブ録音があまりにも素晴らしかったので、ちょっとその音源について調べました。もしかしたらピアノを弾いているのが大村雅朗さんではないかと思って。

で、調べていたら、歌の前のMCの部分を収録した音源がYouTubeにアップされていました。




ピアノを弾いていたのは大村さんではありませんでした。ちなみにこの音源は松田聖子さんがパーソナリティを務めていた「愛にくちづけ」の最終回の放送の時のもののようです。放送されたのは1985年3月31。

それにしてもこのときの松田聖子さんの歌は本素晴らしいすぎますね。「Sleeping Beauty」も死ぬほど好きになってしまいました。今年の夏はこの1曲です。


というわけで「櫻の園」の「木の下で振り向くあなたの影 さようならって手を振っていた」という言葉でCDが終わるのは少しさびしいものがあったので、改めてこのライブ音源の「Sleeping Beauty」をボーナストラックとして最後に収録したものを作りました。

「Sleeping Beauty」の最後の言葉はこうなっています。こっちのほうがいいですね。


眩しい光の中
あなたが立っているわ
微笑いながら
腕を差しのべてくれる


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by hinaseno | 2017-07-27 12:35 | 音楽 | Comments(0)

11. 「マンハッタンでブレックファスト」

1984年12月8日発売のアルバム『Windy Shadow』に収録された曲。前作『Canary』の「BITTER SWEET LOLLIPOPS」と同じくA面1曲目。著名アーティストに曲を依頼して、出揃った曲をみたらA面1曲目タイプの曲がなかったので大村さんにということになったんでしょうか。

ところでこの『Windy Shadow』は何といってもA面3曲目と5曲目に収録された佐野元春作曲の2曲が目玉ですね。アレンジはいずれも大村雅朗。そのアレンジが聴きものなんですね。いずれも佐野さんの「サムデイ」を強く意識したアレンジになっていますが、「サムデイ」はスペクター・サウンドや大瀧さんのナイアガラ・サウンドの影響を強く受けているので、大村さんのサウンドを聴くと(スペクターサウンド経由の)ナイアガラ・サウンドも意識していることがうかがえます。

ナイアガラ・サウンドといえば『Windy Shadow』のB面に収録されたNOBODY作曲の「MAUI」も、初めて聴いた時思わず、もしかして大瀧さん? と思ったくらいエコーたっぷりのナイアガラサウンドになっています。


12. 「Caribbean Wind」

1985年4月13日公開の映画『カリブ・愛のシンフォニー』の主題歌。1985年5月3日発売のサウンドトラックに収録。『カリブ・愛のシンフォニー』は、松田聖子さんがのちに結婚することとなる神田正輝さんと共演した映画ですね。映画は見ていません。サウンドトラックも買わなかったので、大村雅朗作曲のこんな曲があったことは本のリストを見て知りました。

でも、曲は聴いたことがありました。どこで聴いたんだろう。とてもいい曲ですが大村雅朗のバラードとしては普通。


13. 「雪のファンタジー」

松田聖子さんは神田正輝さんと結婚して妊娠出産としばらく活動休止になるんですが、その1986年に発売された唯一のオリジナルアルバム『SUPREME』で、デビューアルバム以来ずっと松田聖子のアルバムに関わっていた大村雅朗がはじめて参加していないんですね。その代わりにアレンジャーとして活躍していたのが『NAIAGARA SONGBOOK』のアレンジなど、大瀧さんが自分の作った曲のアレンジを任せていた井上鑑さん。

で、翌1987年に発表された大村雅朗作・編曲の曲が「雪のファンタジー」。ただしこれは新曲ではなく、前に紹介した通り1982年12月5日発売のアルバム『金色のリボン』に収録された「星のファンタジー」の詞を変えたもの。1987年公開の松本隆監督の映画『微熱少年』の挿入歌として使われて、1987年4月22日発売の『微熱少年 MOVIE SONGS』に収録。同年11月に発売された松田聖子のベスト・アルバム『Snow Garden』にも収録されました。ウィキペディアを見ると「星のファンタジー」とは別アレンジバージョンとなっていますが、たぶん同じオケのはず。

今回このCDを作って何度も聴き比べてみましたが、松田聖子さんのボーカルスタイルがかなり違っていることに驚いてしまいました。「星のファンタジー」の方は情感たっぷりに歌っている一方で、「雪のファンタジー」はさらりと歌っている感じ。でも、格段に歌が上手くなっていますね。とは言っても、こう言ってはあれですが、この頃がピーク、かな。

どちらが好きかといえば「雪のファンタジー」の方です。


14. 「妖しいニュアンス」

1987年5月16日発売のアルバム『Strawberry Time』の4曲目に収録。このアルバムは買ったけど、すぐに手放してしまったのであまり聴いていません。この曲の前の3曲目に小室哲哉が曲を書いた「Kimono Beat」というのが入っていて(アレンジは大村雅朗)、だんだん音楽の主流が僕の好みではない方向に進んで行っていた頃でした。


さて、僕が作ったCDの曲紹介も残り1曲だけ。ちょっと詳しい人であれば、それが何の曲かわかりますね。


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by hinaseno | 2017-07-26 14:52 | 音楽 | Comments(0)

8. 「BITTER SWEET LOLLIPOPS」

1983年12月10日発売のアルバム『Canary』のA面1曲目に収録。いかにもA面1曲目らしいアップテンポでキャッチーな曲。ただ、この頃から僕の松田聖子熱は少し冷めかけていて、この『Canary』は、というかこの『Canary』あたりから聴く回数ががくっと落ちました。

2曲目に松田聖子が初めて作曲した曲「Canary」が収録されていて、なかなかいい曲でびっくりした覚えがありますが、『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』の松本隆さんのインタビューによると、松本さんこんなことを語っていました。


表題曲の「Canary」は聖子さんの作曲だけど、あれは大村くんの貢献が大きいんです。

ちょっと内情暴露的な話ですね。編曲をした大村さんが曲に関してもかなり手を入れたんでしょうね。大村さん、聖子さんに限らず、メロディが気に入らないと、作曲家の人に直してって言ってたようです。直した人もいれば絶対に直さない人もいたようですが。


9. 「AQUARIUS」

1984年6月10日発売のアルバム『Tinker Bell』のB面1曲目に収録されたアップテンポの曲。このアルバムは童話やSFから題材をとった詞(作詞は全て松本隆さん)がずらっと並んでいます。「AQUARIUS」の歌詞に出てくる「ワープ」とか「年季もののロボット」とかは「宇宙戦艦ヤマト」からきてるんでしょうか。


10. 「Sleeping Beauty」

同じく『Tinker Bell』のB面ラストに収録された曲。これが本当に素晴らしいバラード。個人的には「真冬の恋人たち」「セイシェルの夕陽」とならぶ大村雅朗の最高の1曲です。このアルバムではこの曲ばかり聴いていました。「Sleeping Beauty」とはもちろん「眠れる森の美女」。でも原作とはほとんど関係なく、詞はまさにあの「真冬の恋人たち」の2人が主人公になっているという感じ。ただし夏のアルバムなので舞台は海辺。時間は真昼どきでしょうか。今読むと照れ臭くなってしまうようなロマンチックな歌詞。こんな詞をかける松本さん(当時45歳)には感心します。

もちろん松本さんにこんな詞を書かせたのはやはり大村さんの曲ですね。曲もアレンジも本当にロマンチック。イントロで1分近くクラシカルなピアノの前奏が印象的です。

今回出た本がかなり売れているみたいなので、今後、大村雅朗作品集のようなものが発売される可能性が高くなってきましたが、個人的には彼が作編曲した曲のカラオケ集を出してもらいたいと思っています。特にバラード。この曲は絶対に入れてほしいです。

ところで、この「Sleeping Beauty」についてずっと思っていることがありました。「真冬の恋人たち」の続編的な詞ということで、実はこの曲にも男性が声をかける部分があるんですね。

「眠ってるの?」と。

このパートは結局聖子さん自身が歌っているんですが、ここを「真冬の恋人たち」と同様に杉真理さんが歌っていればどれだけ素敵だっただろう。


ライブ音源ですが「Sleeping Beauty」を貼っておきます。ピアノの伴奏だけで歌っているけど、素晴らしいです。この頃の聖子さんの歌の上手さは奇跡的というほかありません。




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by hinaseno | 2017-07-24 12:15 | 音楽 | Comments(0)

2. 「ジングル・ベルも聞こえない」

3. 「星のファンタジー」

1982年12月5日発売の2枚組のクリスマスの企画アルバム『金色のリボン』の1枚目の『Blue Christmas』に収録。

前作から1ヶ月後の発売で、しかも2枚組ボックスということで値段が結構高かったかな。かなり痛かった気がします。これがそのボックス。シミだらけです。

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この『金色のリボン』は企画ものとはいえ貴重な音源が多いんですね。「ジングル・ベルも聞こえない」はシャッフル・ビートの素敵な曲。『Blue Christmas』に収録された曲の中では一番好きかな。

「星のファンタジー」はいかにも大村雅朗らしいバラード。のちに同じオケで詞を変えて「雪のファンタジー」と題されて発表されます。


4. 「セイシェルの夕陽」

1983年6月1日に発売されたオリジナル・アルバム「ユートピア」のA面3曲目に収録。大村雅朗が書いた屈指の名曲です。曲も抜群ですが、アレンジも最高なんですね。海辺の夕暮れの風景を感じさせるサウンドは見事というほかありません。大村さんが書いた曲ではないけど『Pineapple』の最後に収録された「SUNSET BEACH」や『Silhouette シルエット』に収録された「ナイーブ 傷つきやすい午後」もやはり海辺の夕暮れの風景を感じさせるサウンド。本当に素晴らしいアレンジです。

大村さんが書いた曲はすべて曲先でアレンジもきっちりと仕上げた状態で松本隆さんに渡したそうですが、松本さんは大村さんが音で表現した風景をただそのままに言葉に置き換えたという感じ。詞も最高です。


『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』に収録された松田聖子さんのインタビューで、大村さんが編曲した曲の中で一番好きな曲はという問いに、こう答えています。


どの曲も素晴らしく、それぞれの曲に思い出がありますが、私の一番好きな曲は「セイシェルの夕陽」です。メロディが美しく、アレンジが切なく繊細で、歌うたびにセイシェルの夕陽が心に浮かんできて胸がいっぱいになります。

ということで、聖子さんはライブでも「セイシェルの夕陽」をずっと歌い続けているんですね。


5. 「パシフィック」

1983年7月2日に公開された松田聖子主演の映画『プルメリアの伝説』の挿入歌。公開と同時に発売されたサウンドトラックに収録。海辺を舞台にした映画だったので、やはり海をテーマにしたバラード。

この映画の頃の松田聖子さんは本当に可愛くって、映画は2度も見に行きました。で、レコードももちろん購入。でもかなり前に手放してしまいました。「パシフィック」が大村雅朗さんの曲だったというのは『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』の巻末のリストを見て思い出しました。

ちなみに『プルメリアの伝説』の聖子さんの相手役は中井貴一。『ふぞろいの林檎たち』で知ったばかりでしたが、彼の父親が佐田啓二という俳優で小津安二郎の映画に出ていただなんて当時は知る由もありませんでした。

『プルメリアの伝説』は10年ほど前にBSで放送されたので久しぶりに見ましたが、…、でした。でも確かDVDに落としているので久しぶりに見てみようと思います。「パシフィック」はどのシーンで使われているのか気になるので。


6. 「WITH YOU」

これもリストを見て思い出したもの。1983年11月11日発売のベストアルバム『Seiko・plaza』の付録のシングル盤に収録。

このアルバムは見当たらないのでどうやら手放したようです。「WITH YOU」はかなりお気に入りの曲だったんだけど、すっかり忘れていました。「パシフィック」とともにiTunesでダウンロードして久しぶりに聴いています。

♪他の人の誘い みんな断って一人で待ってるの♪の部分のメロディラインがツボです。大村雅朗はこういうダンサブルでおしゃれな曲を書くのも得意なんですね。

ちょっとネットで調べたら中川翔子さんがブログで絶賛しているとのこと。知る人ぞ知るという、まさに隠れた名曲です。


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by hinaseno | 2017-07-22 12:06 | 音楽 | Comments(0)

大村雅朗作品集として最初に作ったのは(次があるかどうかはわからない)松本隆作詞、大村雅朗作曲で松田聖子が歌った曲を集めたもの。

作詞が松本隆さんではなくて大村雅朗が作曲して松田聖子が歌ったものや、松本隆作詞で大村雅朗作曲だけど歌ったのが松田聖子ではないものは省きました。やはりこの松本隆、大村雅朗、松田聖子というコンビが僕にとって最も思い入れの深いものなので。


収録したのは全部で15曲。大村雅朗が作曲した曲は1曲の例外を除いてすべて彼自身が編曲しています。

収録した曲を発表された年代順に紹介しておきます。


  1. 1. 「真冬の恋人たち」

1982年11月10日発売のアルバム『Candy』のB面の最後に収録。

何から何まで最高に魅力的な曲なのですが、この曲の魅力をさらに引き上げているのが途中で聞かれる男のパートの声。

「可愛いね 君」「ねぇ ひとりきりなの」の部分ですね。これを歌っているのが『ナイアガラ・トライアングルVol.2』のメンバーである杉真理さん。杉真理さんには本当は曲を提供して欲しかったんだけど、でもこの声は奇跡のように魅力的なものでした。


ところで、『作編曲家 大村雅朗の軌跡 1951-1997』を読んでいたら、その部分についてあっと驚くエピソードが書かれていました。それは大村雅朗がアレンジした曲でキーボードを演奏していた山田秀俊のインタビュー。実は山田さんはキーボードを演奏していただけではなくコーラスもやっていたんですね。しかも一人多重コーラス。『Candy』でも大瀧さん作曲の2曲以外のほとんどの曲で山田さんはコーラスをしています。大村さんのお気に入りの声だったみたいです。

山田さんのコーラスでとりわけ素晴らしいのが細野晴臣作曲の「ブルージュの鐘」。ここでは山田さんはまるでビーチ・ボーイズのような綺麗なファルセットの一人多重コーラスをやっているんですね。ちなみにあの「SWEET MEMORIES」でも山田さんの素晴らしい一人多重コーラスを聴くことができます。


で、その山田さんが「真冬の恋人たち」についてこんなことを語っていました。


 僕なんて「真冬の恋人たち」で♪かわいい~ねきーみ♪って歌ったんだけど、出来上がって聴いてみたら杉真理に差し替えられてんの。だから「これどうしたの?」ってスタッフの人に聞いたら「山田さんの声がオジサンくさくていやらしかったから……」って言われて。

声の差し替えをしたのはどうやら大村さんのようですね。

ちなみに「真冬の恋人たち」のクレジットを見るとChorusのところには杉真理と山田秀俊の名が併記されています。

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「可愛いね 君」「ねぇ ひとりきりなの」の部分は杉さんに差し替えたけれど、それ以外のところで聞かれる男性のコーラスはすべて山田秀俊さんの一人多重コーラス。今聞くとちっともおじさんくさくなくてとても爽やかなファルセットなんですが、でも、やっぱりあそこは杉真理さんのエンジェルヴォイスがあってこそです。


ところで本の冒頭の松本隆さんのインタビューでも、やはりこの「真冬の恋人たち」について触れられていました。松本さんも一番のお気に入りのようです。


彼(大村雅朗)はそんなに器用な人じゃなくて、どっちかっていうと朴訥とした曲を作る感じかな。いちばん印象的なのは「真冬の恋人たち」なんだけど、これは名曲。詞もかなりいいのが書けて、とっても好きですね。


彼の曲に詞をつけていると、物語とか場面とかがパーっと浮かんでくる。風景が浮かんでくるのは僕の詞の特色でもあるんだけど、特にそれが喜んで出てくるっていうのかな。「真冬の恋人たち」は自分でも映画を観ているような感じだね。そういうのは得がたい。あと「セイシェルの夕陽」もいい。


ということでその「セイシェルの夕陽」まで紹介するつもりでいましたが、ちょっと時間がないので今日は結局「真冬の恋人たち」1曲だけの紹介になってしまいました。


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by hinaseno | 2017-07-21 12:36 | 音楽 | Comments(0)