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by hinaseno
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2017年 10月 21日 ( 1 )



『ロング・バケイション』プロジェクトを開始して、まず決めたのが作詞家をはっぴいえんど時代の盟友である松本隆さんにしたこと。以前紹介した朝妻一郎さんの話によれば朝妻さんの提案で決まったような感じになっていましたが、もちろん大瀧さんの意向があったことはいうまでもありません。

作詞家が松本さんに決まったことで、大瀧さんは松本さんにいくつかの曲のデモを送ります。ほとんどは他人へ提供したけどボツになった曲だったはず。

その中で松本さんが最初に詞を書いたのが「カナリア諸島にて」。大瀧さんとしては今回のプロジェクトのきっかけとなった一番重要な曲だったので、その曲に松本さんが反応して一番最初に詞をつけてくれたことにことのほか感動したようです。もちろん詞も素晴らしいものでした(ただし、最終的にレコーディングした形の詞になるまではかなり時間がかかったようですが)。

松本さんから送られてきた曲のタイトルは「カナリア諸島にて」。そのタイトルを頭の中で何度も反芻してあることを思いつきます。

「カナリア」「カナリア」「…リア」…、そういえばロイ・オービソンに「リア」という曲があったな、と。

ロイ・オービソンの「Only The Lonely」タイプの曲を下敷きにして作ったJ.D.サウザーの「ユー・アー・オンリー・ロンリー」みたいな作品を作りたいと思ってプロジェクトを始めた大瀧さんにとって、ロイ・オービソン的なものをどのように取り入れるかを考えていたときに「カナリア」つながりで「リア」という曲に興味を持ちます。これを何らかの形で「カナリア諸島にて」に取り入れることはできないかと…。


というのはもちろんこじつけの話。当たっていたらおもしろいけど。


前にも言いましたが、ロイ・オービソンの「リア(Leah)」という曲はこれまであまり心に留めることなくスルーしてきた曲でした。いや、スルーというよりも遠ざけていたといってもいいのかもしれません。あの、いきなりの裏声で始まるサビになんともいえない違和感を覚えていたので。

でも、『ブラック&ホワイト・ナイト 30周年記念盤』で1曲目の「Only The Lonely」に続いて歌われたこの映像を見て、おっと思ったんですね。




おっと思ったのは、これまでずっと違和感を覚えていた、まさにその冒頭のサビ。

♪リ~(リ)ア、リア~♪のフレーズが2度繰り返されますが、その「リア~」の部分。「リ」が地声で「ア」が裏声になっています。その地声から裏声にひっくり返る部分が「カナリア諸島にて」で使われているんですね。

どこかというと1番の「不思議だ」の「ぎ」から「だ」、2番の「失くした」の「し」から「た」、「それだけ」の「だ」から「け」にいく部分。とりわけ1番と2番はいずれも「リア」と同じくイ音からア音になっていて(偶然なのか、大瀧さんの指示があったのか)、そこだけ聞くとそっくり。

ちなみに「カナリア諸島にて」のまだ詞がつく前のデモの段階の音源を聞くと(なんでそんなものが聞けるのかはおいといて)、大瀧さんはその部分を裏声にひっくり返すことなく地声で歌っているんですね。詞がついたあと、地声で歌えるところをあえて裏声にしている。ここは明らかにロイ・オービソンを意識したはず。


こじつけでしょうか?


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by hinaseno | 2017-10-21 15:19 | ナイアガラ | Comments(0)