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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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2017年 04月 30日 ( 1 )



この写真を見れば、昨日僕がどこに行ったかわかる人にはわかりますね。

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もちろん姫路のおひさまゆうびん舎。

手前にかざっている小さな人形、くまくまちゃんと店主の窪田さんがいっしょに本を読んでいます。なんと高橋和枝さん手製。こんなものをプレゼントしてもらえるなんてうらやましすぎる(窪田さんってうらやましいことが多すぎる)。

ちょっと置き場を変えて。この店であればどこに置いても似合うのは当たり前。

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さて、昨日おひさまゆうびん舎へ行ったのは、今月22日に発売された益田ミリさんの新刊『今日の人生』を買いに行くため。予約していたので(おひさまゆうびん舎は『今日の人生』を予約できる数少ない店の一つに選ばれたんですね。すばらしい!)、宛名入りサイン&イラスト(たまたまかもしれないけどミリさんの全身が描かれたイラストはめずらしいとのこと)とミリさん撮影の写真。何枚かの中から選んだのはこれ。

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これが写真の裏に書かれたミリさんの言葉。シリアルナンバー入り。

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もちろんこの言葉を見なくても姫路城の天守閣からの眺めであることはわかりましたが、正直、姫路城に登ったのも一回だけで(高いところが嫌い)、姫路城にもあまり詳しくないのでどちらの方角かわからない。というわけで家に戻っていくつか持っている姫路城の写真集で確認。西の丸の方向でした。真ん中に写っているのが西の丸。ということは右のこんもりとした緑が勢隠濠(せがくしぼり)のあるところ。それに沿うようにかすかに見える土手が船場川。手前右から左と続く緑の連なりが船場川の流れていく方向ですね。こんな写真を手にできるとはラッキー。おひさまで予約したからこそでした。

ところでせっかくなので姫路城周辺の古い写真を。

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これは1954年発行の『岩波写真文庫115 姫路 - 白鷺城 - 』に掲載された姫路城の上空写真。ミリさんが撮影された反対方向からのものです。左のほうに流れているのが船場川。そしてその船場川を少し上流に遡ったところ(現在、姫路市立図書館や歴史博物館や公園のある敷地)に見える整然とした建物のつらなりは姫路連隊の兵舎。終戦後10年くらいたってもそのまま残っていたんですね。この連隊に木山捷平の友人の詩人坂本遼が入っていて、木山さんは何度も彼に会いに行っていました。おそらくこの写真に見える船場川沿いの道を通って。


さて、昨日、僕がミリさんの本を買うというので、ミリさんの『今日の人生』について語り合う小さな会を用意してもらいました。はじまりのときや途中で何人ものお客さんが入れ替わり立ち替わりやってきて、もしかしたらお客さんに居心地の悪い感じを持たせてしまったのではないかとなんだか申し訳ない気持ちにもなりながら、会は超緩やかに2時間ほど。

実はこの会のために『今日の人生』の最後に納められた空白のままの吹き出しを考えて披露し合うという宿題があったのに、窪田さんの誕生日の4月22日に送っていた「4月23日の人生」以外は書くことができませんでした。僕はやはり明日か明後日くらいの未来のことしか考えられない人間なんだなと言い訳にもつかない理由を考えてしまいました。そう、やっぱり基本的に”行き当たりばったり”な人間です。

でも、近日中に「5月9日の人生」はここで紹介しようと考えています。あくまで「仮」だよ(by 大瀧詠一)。


ということでめっちゃずるいけど人の書いたものを読ませてもらいました。やっぱり女性の方が書きやすいよねとか言い訳をしながら。それぞれの人柄が出ていて微笑ましかった。結構ネタがかぶっているものもあったりして。

それにしてもあくまでひっそりとミリさんの『今日の人生』を読むようになってミリさんのファンになって、それでもあくまで誰に語るわけでもなく過ごしていたのに、それが単行本になって、僕にとっていちばんの馴染みであるおひさまゆうびん舎で売られて、そこでその本について店主や常連の人と語り合うことができるというのはささやかではあるけれどもとても幸せなことでした。

ずっとネットで欠かさず読んでいたとはいえ忘れている話も多く(この本のために書き下ろされたものか、または未発表のものを収録しているようですね)、しかもネット上に掲載されていたものとは違うレイアウトをされていたので、初めて読むような気持ちに。

「〇〇ページのこの話がいいよ」

「〇〇ページのこの話が好き」

「〇〇ページのこの言葉が心に残った」

といういろんな意見を聞くことができたのもうれしかった。へえ~という話もいくつも。それぞれの方が本当によく読まれていて感心しました。

ということで僕はもっぱら聞き役でしたが、あまり公にはできない写真を見せながら、ミシマ社との出会いについて少し話させてもらいました。


ところでこの会は当初は益田ミリさんの『今日の人生』について語り合うものでしたが、それを決めた後で夏葉社から山高登さんの『東京の編集者』が同時期に発売されることがわかり、もちろんそれも購入。ということで最後はいろんな人たちの話に。秘密の話もいっぱい。好きな人の、いい話を語り合うというのはいいものですね。最後はもらい泣きしてしまいました。


ちなみにこちらはおひさまゆうびん舎の『今日の人生』のコーナー。

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残り4冊(すべてサイン本)ですね。そういえば窪田さんは知らなかったそうですが、『今日の人生』はカバーをとったら3種類の色のものが作られているんですね。ちょっと調べさせてもらったら予約した人のは全部緑。残っていた4冊のうち3冊も緑。1冊だけがピンクでした。せっかくなのでピンクを買おうかと考えたけど、やっぱりだれか別の人の手に行ってもらいたいのでぐっと我慢。


帰りは西の空に綺麗な三日月が出ていたので、それを眺めながらこの日の会のためにつくったCDをずっと聴いていました。

われながら悪くない選曲だな、と思った2017年4月29日の今日の人生、でした。



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by hinaseno | 2017-04-30 17:21 | Comments(0)