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by hinaseno
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2017年 01月 04日 ( 1 )



昨年亡くなったボビー・ヴィーの話がひと段落ついたので再び武蔵新田の話に戻ります。


石川さんの実家からティールグリーンまでストリートビューを使ってバーチャルウォークをし始めてすぐにある違和感に襲われることになりました。その違和感というのは、そこがそこそこ古い町であるはずなのに、街並みがあまりにも整然としすぎているということでした。まるで近年、山を削ったり、あるいは海を埋め立てたりして造成された土地の上に作られた町のよう。あまりにも区画がきっちりとしすぎているんですね。それが、山でもなく海でもない池上線と目蒲線の間に挟まれた町の真ん中の、それもまさに石川さんの実家からティールグリーンのあるあたりにだけ存在している。

どういうことだろう、と。


で、東京の町並みについて気になることがあればまず最初にチェックするのが携帯に入れている東京時層地図というアプリ。

これは昭和30~35年ごろの地図。

a0285828_15195850.png

真ん中あたりの水色の丸をしているのが現在ティールグリーンがある場所。この時期すでにそのあたりだけ整然とした区画の街並みができあがっていることがわかります。

で、さらに遡って、戦後間もない昭和20~25年に同じ場所を写した空中写真。

a0285828_15203061.png

やはりあのあたりにだけ整然とした区画の街並みがありますが、周辺と比べたらその不自然さは一目瞭然ですね。

一体なんだろうと思ってもう少し古い昭和3~11年の地図を見たらその理由がわかりました。これです。

a0285828_15212707.png

そこにあったのは慶應大学のグラウンド。このあたり慶応のグラウンドがあるとは知っていましたが、まさか、石川さんの実家と、高橋和枝さんの原画展が開かれていることで知ったティールグリーンのある、まさにその場所にそれがあったとは驚きでした。

ちなみにこれはネットで公開されている「東京都區分圖 : 大田區詳細圖」。

a0285828_15395349.png

これは一応昭和24年の地図となっているのですが、計測、作成されたのは戦前のはず。これを見ると、なんと石川さんの実家はあの水原茂が練習をしていた野球場があった場所にあるんですね。びっくりびっくり。

石川さんの実家とティールグリーンは昔、慶應大学のグラウンドと野球場のあった場所を整地して作られた土地にあったというわけです。


さて、僕があのあたりに慶大のグラウンドがあることを知ったのはやはり川本三郎さんのエッセイでした。


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by hinaseno | 2017-01-04 15:23 | 雑記 | Comments(0)