野口久和 THE BIG BAND with “BREEZE”によって演奏された「Beats There A Heart So True」を聴いた後は、まるで魂の抜け殻のような状態になってしまいました。2週間を経た今もその状態は続いています。
ライブでは「Beats There A Heart So True」の後、BREEZEによるビートルズ・メドレー(何曲歌ったんだろう)があって、それからビッグバンドによって2曲、そしてアンコールで数曲演奏されてライブは終了しました。
「Beats There A Heart So True」の余韻をひきづってかなりの抜け殻状態でしたが、一つ心に残ったのは今の世界情勢を憂う言葉を少しだけ野口さんが言われた後に演奏された「What A Wonderful World」。サッチモ(ルイ・アームストロング)であまりにも有名な曲ですね。それをトランペットのソロで演奏したのですが、これは沁みました。
野口さんはそれほど多くは語られなかったけど、考えたら世界のことよりも自分の国が一番みたいな国ばっかりが増えてきていますね。そうなると対立するばかり。で、自分の国が一番だなんて大声で自慢するのはみっともないと言えば、じゃあ出て行けとか言う人が相当数いる。かけがえのない貴重な自然を必要でもないもののために破壊し、それに反対する人を拘束できるような法律を作ったりする。
ふ~…。
気分を変えて、そういえばジャック・ケラーはサッチモにごきげんな曲を書いているんですね。「I Like This Kind of Party」という曲。これの10:12あたりから聴くことができます。
さて、前にも書いたように、ライブ終了後は、ライブ中に紹介された石川さんの元に次々に人がやってきて、次の行動(大事な約束が入っていたんです)がとれなくなってしまいました。この日のライブで「Beats There A Heart So True」が演奏されることが決まったときに、石川さんがブログでこの日が終わったら死んでもいいみたいなことを書いていたので、心配してきていた人も。でも、実際、僕も曲を聴いていたときにはこのまま死んでしまってもいいと思っていました。
ようやく石川さんのもとを訪れるひとがいなくなったときに、石川さんを通じて野口さんに会わせていただき、さらにBREEZEのメンバーにも。みなさんいい方ばかり。磯貝さんは僕のブログを読まれていたそうです。うれしいかぎり。
野口さんとBREEZEのメンバーと石川さんに囲まれて記念写真を撮らせてもらいました。これは僕抜きの写真です。皆さん、いい表情です。
そういえば以前行われた野口久和 THE BIG BAND with “BREEZE”のライブでバカラック・メドレーをされたというのを見つけてわおっ!でした。「A House Is Not A Home」がBREEZEのコーラスで歌われるのを聴いてみたかった。ビートルズ・メドレーでも確か何曲かアカペラで歌われていましたが、こんな感じで歌うのを聴けたら最高です。
ってことで、またいつかこの場所に戻って来れる日があることを願いながらTUCをあとにしました。
時刻は8時近くになっていたでしょうか。
このあと、ある方とお会いすることになっていたので、急いで岩本町の駅に向かいました。地下鉄の階段を軽快に駆け下りていく石川さんを必死で追いかけて。
向かったのは神保町。そこにも夢のような瞬間が待っていました。