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by hinaseno
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Springsville in Tokyo #9 - 野口久和 THE BIG BAND with “BREEZE”ライブ(2)


さて、場面はBREEZE登場から。ですがその前に先日アゲインの石川さんから野口久和さんが野口久和 THE BIG BAND名義で2010年に出した『One Night Stand!』のCDを送っていただいたのですが、なんとBREEZEが歌っている曲の一つがハリー・ウォーレン作曲の「Jeepers Creepers」。いや、びっくりでした。

ハリー・ウォーレンというのは「Beats There A Heart So True」と同様に僕と石川さんがそれぞれに騒ぎ続けている作曲家。このブログでも彼のことを何度書いたかわかりません。

きっかけはやはり大瀧さん。「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のクリス・モンテス特集のときに大瀧さんがハリー・ウォーレンのことを語っていたんですね。「ハリー・ウォーレン、非常にいい曲を書きますね」と。

クリス・モンテスは昔から大好きなアーティストですが、とりわけ好きだった「The More I See You」が古いポピュラー音楽で、その作曲家がハリー・ウォーレンという人だなんて全く知らなかったのでちょっとびっくりしてしまって、ハリー・ウォーレンに注目するようになったんですね。

探しはじめたらいい曲がいっぱい。それから僕と石川さんの間でそれぞれが見つけた音源や情報を交換し合っていました。石川さんから送られてきたCDは10枚を超えていたような気がします。


ハリー・ウォーレンといえば、3年ほど前のこの日のブログで紹介したこの『イージー・トゥ・リメンバー:アメリカン・ポピュラー・ミュージックの黄金時代』という本のこと。たまたま書店で見つけたものですが、この本を手にとって何よりも嬉しかったのはハリー・ウォーレンという作曲家のことをかなりのページ数を割いて取り上げられていたこと。しかもハリー・ウォーレンがピアノを弾いているこんな写真まであって。

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もちろん即購入。で、このブログで紹介したら石川さんがすぐにそれに反応されて(すばらしい本だと電話をいただいたように思います)、石川さんのブログでも何度もこの本のことを紹介されたんですね。

そんなある日、石川さんは思いも寄らないポピュラー・ミュージックのソングライターに目を付けられます。このページの写真をブログに載せられて。

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ピアノを弾いているのは作曲家のジミー・マクヒュー。でも石川さんが惹きつけられたのはその傍らに立っている作詞家の女性でした。

その女性の名はドロシー・フィールズ。

石川さんはこの人の作詞した曲に心を奪われてしまわれたんですね。とりわけ心を奪われたのがジュローム・カーン作曲の「The Way You Look Tonight」で、その曲について折に触れてブログに書かれていました。

ちなみにこの本でジュローム・カーンとドロシー・フィールズのことを取り上げているのはフレッド・アステアの映画音楽について書かれた章。フレッド・アステアの曲は僕も大好きだったのでこの章はとても楽しく読んでいたのですが、でも、ドロシー・フィールズに関心を持つことはありませんでした。

恐るべし、石川アンテナです。


さて、ライブが始まって30分くらいたったところで待望のBREEZEが登場。「Beats There A Heart So True」がどういう形で歌われるのかドキドキしながらも、もともとコーラス好きなのでどんなコーラスを聴けるのか楽しみな気持ちでいっぱいでした。

そしてMCを担当された磯貝さんが1曲目の曲を紹介されます。


「BREEZEの新曲で野口さんがアレンジしました。フレッド・アステアが映画の中で歌った曲です。

『Pick Yourself Up』」


この瞬間、僕の前に座られていた石川さんが激しく反応。僕の方を振り返って「ジュローム・カーン、ジュローム・カーン」と興奮気味に言われました。そう、それはまさに石川さんが愛するドロシー・フィールズが作詞してジュローム・カーンが作曲した曲。石川さんがアゲインを出る直前に僕にくれたフレッド・アステアの映画のチラシでこれだけは見なければと指差していた『有頂天時代(Swing Time)』で歌われた曲でした。これが映画で歌われるシーン。




ちなみに石川さんがとりわけ好きな「The Way You Look Tonight」も同じ『有頂天時代』で歌われたもの。

どうやら野口さんとBREEZEは「Beats There A Heart So True」以外にサプライズの形で石川さんへのプレゼントを用意していたようでした(「たまたま」ではなかったはず)。

ただ、実は僕はこのときにはまだこの曲がドロシー・フィールズが作詞したもので、『有頂天時代(Swing Time)』で歌われた曲だとは気がついてはいませんでした。でも、あとで振り返ったらちょっと鳥肌が。

ちなみにこれは『イージー・トゥ・リメンバー』に載っていた『有頂天時代』のスコアを検討中のジュローム・カーンとドロシー・フィールズの写真。

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さて、野口さんのアレンジしたビッグバンドの軽快なサウンドに乗って歌っているBREEZEを見てこれは本物だなと感服。いっぺんにBREEZEファンになってしまいました。来て本当によかったなと。


ところで、今、BREEZEは野口さんとツアー中。静岡~名古屋~四日市~松阪と回られるようです。こちらに日程が載っていますね。静岡は昨日終わったようですが、もしお近くの人がいらっしゃったらぜひ行ってみてください。


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Commented at 2017-05-19 22:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by hinaseno at 2017-05-19 23:20
> 小林さま
コメントありがとうございます。なんだかすごいつながりでびっくりしています。「シネマヴィーラ渋谷」を応援したくなったので、何人かの人にこの話お伝えしようと思います。
今回の一連の話が終わったら、ブログにも書きたくなりました。こういう話大好きなので。
また、おひさまでお会いしましょう。
Commented at 2017-05-20 11:08 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
by hinaseno | 2017-05-19 12:29 | 雑記 | Comments(3)