Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

Springsville in Tokyo #6 - 「たまたま」Again & Again


荏原中延の隣町珈琲から武蔵小山の商店街を通り抜けて15分くらいで武蔵小山の駅前に到着。アゲイン、ペットサウンズのあるビルが見えてきました。

a0285828_12373746.jpg

聞くところによると、アゲインからの客を隣町珈琲に送り込んだり、逆に隣町珈琲の客をアゲインに送り込んだりしているようで、ここを行き来している人は結構多いようです。ずっと商店街が連なっていて散歩するにはちょうどいいコース。

さて、いくつもの「たまたま」が重なって、この日東京に来ることになったわけですが、アゲインという場所にやって来ると不思議なことに、またいくつもの「たまたま」が起こり始めたんですね(あとになって気がついたことも多いけど)。一体ここはどういう場所なんでしょうか。

ここがアゲインの入り口。

a0285828_12401778.jpg

はじめてここを訪れた人はここから地下に降りて行くのはちょっと勇気のいること。高橋和枝さんもここでしばらく立ち止まったようです。その小さな心のハードルを乗り越えて入ってきた人というのはもうそれだけで石川さんにとっては合格ということで、店にとってかけがえのない人として大歓迎をされるんですね。歓迎のコースは何種類かあるようですが、それは行かれてみてのお楽しみ。

ところで約束の時間は過ぎていたのですが、アゲインに行く前に上のペットサウンズに立ち寄りました。そこで買ったのが元ピチカートファイヴの野宮真貴さんの新譜『野宮真貴、ヴァカンス渋谷系を歌う。~ Wonderful Summer ~』。

a0285828_12404496.jpg

全曲カバーなんですがどれもいい曲ばかりなんですね。1曲目はわが最愛のロビン・ワードの「ワンダフル・サマー」。他にも大瀧さんの曲や達郎さんの曲や細野さんの曲やかまやつさんの曲をカバー。元ピチカートファイヴのメンバーだった小西康陽さんの曲も2曲。この情報を知っていたのであらかじめペットサウンズに予約していました。ちなみにこの小西さんというのがあとにつながってきます。

この日は店長の森勉さんはお休みということでレジにいたのは東尾さん。野宮さんのマグネットをはじめいろいろとおまけのプレゼントをいただきました。

さて、急ぎ足でアゲインに行ったら、この日のイベントである『ほのぼのSP講座』(講師は郡修彦さん)は最終盤。ちょうど最後の曲がかけられるところでした。

それが「おっ!」という曲。この「長崎の鐘」でした。




作曲はあの古関裕而。「長崎の鐘」についてはこの日のブログでも少し触れていますが、実は翌日ニコライ堂に行く予定にしていたので同じ古関裕而作曲の「ニコライの鐘」がかかれば最高だったなとちょっと思ったりもしました。でも、曲としては「長崎の鐘」のほうがはるかにいいです。

そういえば以前、竹久夢二の書いた「福島夜曲」という詩に古関裕而が曲をつけたものがあることがわかったとき、アゲインの石川さんが速攻で送ってきてくれたのが『ほのぼのSP講座』の古関裕而特集のときの音源でした。そこに「福島夜曲」が収録されていたんですね。いろんな意味で感動しました。


ところで時系列的には少しとびますが、翌日その古関裕而について武蔵新田の喫茶店で石川さんと高橋さんと僕の間でこんなやりとりがありました。


石川「古関裕而は誕生日が僕と同じ8月11日で、人に言うとたいてい『へえ~』で終わっちゃうんだけど、これは僕にとってすごいことなんだ」
(高橋さん、その意味を汲み取ろうと石川さんの話を真剣な眼差しで聞く)
僕「ところで僕は原節子と誕生日がいっしょなんです」
石川「へえ~…」
(高橋さんと僕、ずっこける)

誕生日がいっしょということでもうひとつおもしろいことがありました。あとでわかったことだけど。

『ほのぼのSP講座』が終わったあと、その日いらっしゃっていたある女性が紹介されたんですね。作家で翻訳家でもある松本侑子さん。

a0285828_12441038.jpg

今度、古川ロッパに関する本を出されるということで、7年前に石川さんが企画立案されて出されたこの『古川ロッパ傑作集』というCD(郡さんも音源提供されて、ブックレットに寄稿されています)のことを知って、石川さんや郡さんの話を聞きに来られていたんですね。アゲインに来られたのは2度め? 松本さんは石川さんのことを「石川先生」と呼んでいました。

これが『古川ロッパ傑作集』。

a0285828_12451313.jpg

そして、その松本さんの新刊がこの日紹介されていたこの『みすゞと雅輔』。

a0285828_12454975.jpg

みすゞというのは金子みすゞ。雅輔というのはみすゞの弟の上山雅輔。古川ロッパの下で編集者として働いていたんですね。ということでロッパの曲にもいくつか詞を提供しています。

『みすゞと雅輔』は400ページ近い大書ですが、石川さん曰く「君(僕のことです)のような人間にはぴったりだと思う」と。ということで石川さんにその本をいただきました。またゆっくり読みます。

ところで、この日知ったことですが松本さんは『赤毛のアン』を翻訳されていた方だったんですね。東京に来る新幹線でずっと聴いていた太田裕美さんの『心が風邪をひいた日』の中に収められた超名曲「青春のしおり」の歌詞の最初に『赤毛のアン』が出てきていたので「おっ、つながった!」でした。作詞はもちろん「木綿のハンカチーフ」と同じ松本隆さん。

a0285828_12463377.jpg

つながったといえば、家に戻って松本侑子さんのことを少し調べていたら僕と誕生日が同じでした。

(「へえ~」)

これも縁ですね。次のロッパの本も必ず読みます。


さて、3時には店を出てライブ会場に向かうということになっていましたが、最後にちょっと小さなトラブルがあって(その後日談が笑っちゃったけど)予定の時間を少しオーバー。でも、そのバタバタした状態の中で店を出る前に石川さんからいただいたのがシネマヴェーラ渋谷で上映されるミュージカル映画特集。ぜひ手渡したかったもののようでした。

a0285828_12470133.jpg

こちらが上映される映画。

a0285828_12471999.jpg

僕も大好きなフレッド・アステア主演の作品が中心です。このとき石川さんが全部は見れないけどこれだけは絶対に見ておかなければと言ってチラシの左のほうを指差した先にあったのが『有頂天時代』。そのときには僕も落ち着かない状態だったのできちんとそれを確認できてはいなかったのですが、実はこれがあとにすごいつながりをもっていようとは、でした。

これが「たまたま」だったのか。


ところで今気がついたけど、このミュージカル特集の上映が始まる日は松本侑子さんの誕生日ですね。つまり原節子さんの誕生日であり僕の誕生日でもあります。

(「へえ~」)

もうひとつ誕生日つながりの話。昨日、平川克美さんの『路地裏の民主主義』を読んでいたら、坂本九の「上を向いて歩こう」の話が出てきて、それが全米1位になった日の日付が書かれていて「おっ」でした。

1963年6月15日。

松本侑子さんの生まれる2日前でした。


店を出る前に撮ったのがこの写真。大瀧さんを囲んだ石川さん(石川先生)、平川さん、内田先生。前回来たときにも撮ったけど、ここに来た記念です。

a0285828_12482353.jpg

というわけで石川さんと一緒に武蔵小山駅の階段を早足で駆け下りました。このときの石川さんはまだ僕が追いつけるスピードでした。


[PR]
by hinaseno | 2017-05-14 12:49 | 雑記 | Comments(0)