Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』


10月23日のブログに書いた、ちょっと驚きの内緒の話、わかった人がいたようです。わかるとしたらあの人たちだろうなと思っていましたが。


ところで、急にいろんな用事が入ってきたりして思うようにブログが書けない日々が続いていますが、これも昨日書こうと思っていた話。

一昨日、ビヴァリー・ケニーの『Sings For Playboys』を車で聴きながら向かったのは市内にある大きな本屋。そこで3冊の本を買ってきたんですね。『柴田元幸翻訳叢書 ジャック・ロンドン 犬物語』、鷲田清一・山極寿一著『都市と野生の思考』、そして宮治淳一著『MY LITTLE TOWN 茅ヶ崎音楽物語』。

a0285828_15133989.jpg


夜、その前に読んでいた本(ミシマ社の『ちゃぶ台3』)を読み終えて、寝るまでにそんなに時間はないけれど、次に読む本のことを考えました。本当は『ちゃぶ台3』と同時に買っていた吉田篤弘さんの『京都で考えた』(ミシマ社)を読むつもりでいたのですが、ちょっと考えて手に取ったのは宮治淳一さんの『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』でした。

この本、つい先日ペットサウンズ・レコードのホームページで紹介されていて、これは絶対に買わなければと思ったんですね。実は少し前にアゲインの石川さんから宮治さんが出演している映画『茅ヶ崎物語~MY LITTLE TOWN~』のチラシを送ってもらっていてそれもびっくりしたんですが、まさか本まで出されるとは思いもよりませんでした。


宮治淳一さんはこのブログでも何度も紹介している音楽評論家。現在茅ヶ崎でブランディンという音楽カフェも経営されていて(いつか行ってみたい)、アゲインで定期的に出張ブランディンというイベントをされています。例の「2017年は JK(ジャック・ケラー)の時代」という歴史に残る(?)発言をされたのもこのイベントでした。


さて、寝る前に序章だけ読んでみようと読み始めたんですが、いや、すばらしい。完全に僕のツボにはまってしまいました。

ご自身の生まれた茅ヶ崎という海辺の小さな町で、なぜ多くの優れた音楽家(代表的なのは加山雄三とサザンの桑田佳祐ですね)を輩出したかというテーマももちろんツボですが、なによりもそのテーマに向かう過程の描かれ方が素晴らしい。


 私の前に長いこと立ちはだかっていた謎について、明確な答えが得られぬまま筆を執ることになった。
 しかし私は思っていた。きっと書いていくうちに分かってくることもある。

僕はこういう姿勢で書かれたものが好きなんですね。さらに言えばその語り口。宮路さんの実際の語りはいろんなメディアで見聞きしていましたが、それとはかなり違う。こんな言葉も書かれていました。


 人生の終盤、レコードでいえばB面の3曲目あたりにさしかかり、そこに自分が生まれ育ってきたことの意味のようなものを、なにか自分が納得できる形で確認したい、残したいという気持ちが生まれてくることも、珍しくはないのかもしれない。

宮路さんがB面の3曲目あたりならば、僕はB面の1曲目の終わりくらい、『ロング・バケーション』で言えば「雨のウェンズデイ」のエンディングのピアノの独奏あたりになるんでしょうか。


ということで、文句なしに面白い本であることを確信して本を閉じて、で、寝る前に(たいてい12時過ぎ)にいつもそうしているようにアゲインのサイトを開きました。その時間に新しいものが更新されていることもあれば、そうでないこともありますが、その日は更新されていました。

驚いたことに、そこにはまさにその宮治淳一さんの『MY LITTLE HOMETOWN 茅ヶ崎音楽物語』を紹介した文章がかかれていました。にっこり×4。でも、読まずに寝ました。


翌日(昨日ですね)3章まで読んで、石川さんのブログを読みました。そこで石川さんが紹介していた文章は僕も心に強く響いて線を引いた言葉。


 偶然のなせる業全てを「縁」という実に便利な日本語ですまそうとする。だが日々の生活で計画された以外の事象は全て偶然に過ぎない。偶然と「縁」とは次元が違う。
 私たちは偶然の世界に生きている。だが偶然がいつしか必然と思えるとき、それは「縁」に昇華する。


ここ、僕のような人間が反応しないはずはありません。

で、今日更新されたブログで石川さんはさらに詳しく本の紹介をされていましたが、それはコピーしておくことにして、本を読み終えてから読ませていただくことにします。


[PR]
by hinaseno | 2017-10-27 15:16 | 音楽 | Comments(0)