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by hinaseno
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“How Can I Meet Her?” was written by Jack Keller, not by Carole King


ジャック・ケラー・ボックスもこの連休で完成、としたかったのですが、海外に注文しているシングル盤がまだ1枚届かない状態が続いています。明日のナイアガラ・デイでの完成を考えていたので、明日の午前中まで待ってみるつもり。来なければそれを外して作ることにします。でも、歌っているのがあのジミー・ロジャース(カントリーの人ではなく「Secretly」を歌っているシンガーの方)なので気になります。

で、作業が中断したために、ふと、当初7枚の予定にしていたボックスに急遽8枚目を入れることを考えました。「Most Favorite Jack Keller’ Songs」と題して僕が最も好きなジャック・ケラーの曲を集めたもの。全部で30曲。

これが結構大変。10曲くらいは文句なしに決まったのですが、あとの20曲を昨日1日がかりで考えていました。


さて、その文句なしに入る1曲であるエヴァリー・ブラザーズが歌った「How Can I Meet Her?」について今朝、驚くべきことを発見。なんとこの曲、前回紹介した「(I Play The) Part of a Fool」が収録されたバリー・マンの作品集を出しているNot Now Musicというレーベルから同じシリーズで出ているキャロル・キング作品集に収録されていることがわかりました。これですね。

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それに限らずiTunes Storeをチェックしたら「How Can I Meet Her?」はいくつものキャロル・キング作品集に収録されて売られています。

ひどい。

これはB面の曲ですが、A面の「That’s Old Fashioned」は全米7位の大ヒット。「How Can I Meet Her?」も最高位75位にランクされた曲。いろいろとチェックしたけど、どれもレーベルにはきちんとGoffin - Kellerと記載されています。こんな感じで。

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まあ、たぶんこの曲の作詞者がジェリー・ゴフィンということで、もしかしたらキャロル・キングとジェリー・ゴフィンの(二人の共作という意味ではない)作品集にこの曲が入れられて、で、そのあと適当に音源を集めてCDを安く作るレーベルがキャロル・キングの作品として入れたんでしょうね。

ちょっと調べたらすぐにわかるはずなのに。


それはさておき「How Can I Meet Her?」にはおもしろいエピソードがあります。こちらは間違いに気がついたらすぐに謝って訂正する方の話。

以前にも紹介しましたが、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のジャック・ケラー特集のときに大瀧さんはこんな話をしていました。ボビー・ヴィーの「Run To Him」と「Please Don't Ask About Barbara」をかけた後のこと。


ここでひとつ謝らなくちゃいけないんですけど、ここで次はエヴァリー・ブラザーズの「How Can I Meet Her?」がかかる予定だったんですけども、これをですね、キャロル・キングの特集のときに間違えてかけてしまいましたのでございますよ。え~、♫ハウ・キャナイ・ミーハ~♫ですけどね、なんでかけちゃったのか、実に私のミスでして申し訳ありません。「That’s Old Fashioned」のB面だったんですけどね。エヴァリーはそういえば両面ヒットが多いですけどね。♫ハウ・キャナイ・ミーハ~♫とここでくる予定だったんですけど、そして「Don't Ask Me To Be Friends」も続く予定だったんですね。この「Don't Ask Me To Be Friends」も僕は好きなんですけどね、現在、ちょいとお皿(レコード盤のこと)がなくてかけられません。いやぁ~、かけたいなぁ。

と、こんなふうに大瀧さんは話しているんですが、実は「How Can I Meet Her?」はキャロル・キングの特集のときにかかっていないんですね。エヴァリー・ブラザーズでかかったのは「Crying In The Rain」だけ。何度聴き返しても「How Can I Meet Her?」はちらっともかかっていないし、『KAWADE 夢ムック 増補新版 大瀧詠一』に掲載されている「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の曲目リストにも「How Can I Meet Her?」は載っていません。「なんでかけちゃったのか、実に私のミスでして申し訳ありません」と言っていますが、なんでかけちゃったと勘違いしたんだろうかとずっと謎でした。でも、どうやらその謎がわかりました。やはりどうやら大瀧さんはキャロル・キングの特集の第一回目のときに間違えて「How Can I Meet Her?」をかけていたようです。

僕が今聴ける音源ではエヴァリー・ブラザーズの「Crying In The Rain」がかかった後に、キャロル・キング自身が歌う「Crying In The Rain」が収められています。『KAWADE 夢ムック 増補新版 大瀧詠一』に掲載されている「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の曲目リストでもそうなっています。でも、よく聴いてみるとこのキャロル・キング自身が歌う「Crying In The Rain」はちょっと不自然なんですね。どうやらこれはミスに気がついた大瀧さんが後で曲を差し替えたようです。

実は今、僕をはじめ一部の人が聞くことができる「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の音源は、大瀧さんが番組を始めてしばらく経ってから、テープ・サービスとして過去の放送を聴きたい人に配ったり、あるいは事務所でダビングさせたもののようです。で、そこで配られたのは実際に放送されたテープではなく、曲を入れ替えたものだったんでしょうね。

まあ、考えてみれば、そのキャロル・キング特集というのは、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の第一回目の放送でもあるので、真夜中の3時に、どんな番組かわかりもしない放送を最初から録音する人なんていません。


では、どうしてこれに気がついたかというと、キャロル・キング自身が歌う「Crying In The Rain」をかけたあとの大瀧さんの言葉でした。普通だったら「キャロル・キングの”Crying In The Rain”でした」というはずなのに、それがなく、ちょっと不自然な間があってこんな言葉が語られます。実際の放送では「How Can I Meet Her?」がかけられて、「エヴァリー・ブラザーズの”Crying In The Rain”、そして”How Can I Meet Her?”でした」という言葉の後に語られたはずの言葉です。


え~、エヴァリー・ブラザーズといいますと、いわゆるポップ・カントリーのはしりと言われますが、ケイデンスから「Bye Bye Love」でデビューしたのが57年です。ケイデンスというとジョニー・ティロットソンもそうで、ジョニー・ティロットソンの初期の頃もいわゆるポップ・カントリーのはしりという感じがしますが、ケイデンスというレーベルがポップ・カントリーというイメージがあるんですけど。ケイデンスからワーナー・ブラザーズに移ったのがちょうど1960年で、5枚連続両面ヒットと移籍しても全然人気は変わりませんでした。「Crying In The Rain」が6枚目で「How Can I Meet Her?」が7枚目で、7枚目の「That’s Old Fashioned」がA面でした。

ここで「How Can I Meet Her?」のことをちらっと言ってたんですね。なんで気がつかなかったんだろう。もちろん曲をかけたがゆえの言葉。

というわけで、廉価版のキャロル・キング作品集にジャック・ケラーが作曲したエヴァリー・ブラザーズの「How Can I Meet Her?」が収録されていることに気がついたことで、思わぬ発見ができました。


ところで、これも今日気がついたのですが、今年の1月にこれまたよくわからないレーベルから『The Gerry Goffin & Carole King Songbook: Will You Love Me Tomorrow』というタイトルのこんなCDが出ていて、これにも「How Can I Meet Her?」が収録されているのがわかりました。

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以前ACEから出たこの作品集の写真とまったく同じレイアウト。

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写真をカラーに加工していますが、ひどいものですね。くれぐれもお間違いのないように。

ってことで、最後になりましたが「How Can I Meet Her?」を。ジャック・ケラーが書いた曲の中ではいちばんかっこいい曲だと思っています。




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by hinaseno | 2017-03-20 12:34 | 音楽 | Comments(0)