Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー

「お月様」と「お星様」の次は「お日様」の話(1)


「お月様」と「お星様」についての話を書いたので次は「お日様」のことを。

でも、その前に。

先週の「山下達郎サンデー・ソングブック」のことを。お題は「JET STREAMで棚からひとつかみ」。JET STREAMという深夜のラジオ番組が50周年を迎えたということで特集されたようです。JET STREAMは城達也さんがパーソナリティを務めていた頃にはときどき聴いていました。

先週の達郎さんの放送は聴けなかったんですが、かかった曲のリストを見ると、どうやら達郎さんがパーソナリティを務めていたならば、ということで選曲していたようです。それがかなり興味深い選曲。聴きたかったな。

(ちなみにこれはサンソンを聴きながら書いているのですが、途中で大瀧さんとシリア・ポールのデュエットしたヴァージョンのオリジナルであるリック・ネルソンの「The Very Thought Of You」がかかってびっくり。大瀧さんとシリアの話もちらっと出ました)

城達也さん時代のテーマソングであるFrank Pourcel Grand Orchestra の「Mr. Lonely (Jet Stream Version)」のあとにまずかかったのが、このLawrence Welkの「Calcutta」。




これは昔(30年前です)大瀧さんと達郎さんの新春放談で大瀧さんがかけた曲。大瀧さんのお気に入りの曲ですね。もちろん僕のお気に入りの曲の一つになりました。


そのあとジャッキー・グリースンやヘンリー・マンシーニのあとにかかったのがBill Pursellが演奏するこの「Our Winter Love」。




この曲、以前ブログで紹介したような気がするけど書いていなかったですね。「Our Winter Love」という曲はレターメンで歌ったものを聴いて大好きになって、で、何年か前にこの曲について調べていて、このBill Pursellが演奏するバージョンを知ってそれについて書いたはずですが、アップしないでほったらかしにしたかもしれません。そういうの結構あります。

たぶんこの日のブログの流れで調べたんですね。レターメンのバージョンのアレンジがとってもロマンチックで、そのアレンジャーのペリー・ボトキン・ジュニアはやっぱりすごいなって書いたんですが、調べてみたらそれ以前に発表されていたこのBill Pursellのバージョンのアレンジをほぼそのまま踏襲していることがわかったんですね。


それから達郎さんがかけた曲でちょっとびっくりしたのは、The Sounds of Sunshineというグループのこの「Love Means (You Never Have To Say You're Sorry)」。




このThe Sounds of Sunshineというグループのことはこの日のブログで紹介しています。おひさまゆうびん舎での『今日の人生』について語る会ために作ったCDの最後にこのグループが歌った曲を入れたんですね。その曲のタイトルは「Today Is The First Day (Of The Rest Of My Life)」。日本語に直したら「今日は残りの人生の最初の日」。CDを作ったのはこの曲のことを知ってもらいたかったため。

このグループ、長くて意味深なタイトルの曲をいくつも歌っているんですがその一つ、「Love Means (You Never Have To Say You're Sorry)」が達郎さんの番組でかかったんですね。日本語に直したら「愛は、ごめんなさいと謝る必要が決してないということを意味する」。「今日は残りの人生の最初の日」以上に哲学的なタイトルです。ちなみに邦題は「愛とは決して後悔しないこと」だそうです。


さて、サンソンの「JET STREAMで棚からひとつかみ」の最後にかかったのがこの曲でした。番組聴いてたらきっと感動しただろうな。




『ナイアガラ・ソングブック』の最後に収録された「夢で逢えたら」のインストルメンタル・バージョン。演奏はNIAGARA FALL OF SOUND ORCHESTRAL。


シリア・ポールの『夢で逢えたら』の前に僕がずっと聴いていたのはこの『ナイアガラ・ソングブック』でした。

ちょっと前に、大瀧さんが古関裕而の「ひるのいこい」について語った話をしましたね。こんな言葉。


「一回廃墟になったときに古関裕而のあの(「ひるのいこいのテーマ」の)メロディーを流して、みんながどんな反応をするのか俺は見てみたい」
「そんなときは、これは誰が作ったとか考える余裕がないわけ」

このとき大瀧さんは「歌がないからいいんだ」とも語っていました。

で、僕は、もしも大瀧さんの曲でこのような状況に当てはまる曲があるとすればなんだろうかと考えて、それは「夢で逢えたら」のインストルメンタル・バージョンしかないだろうと思ったんですね。歌の入っていないインストルメンタル・バージョンの「夢で逢えたら」こそ、まさに”あの大瀧詠一”の曲と語られることなく多くの人の耳に届く曲だと思うから。

きっと大瀧さんもその思いがあったから、震災の後に『ファースト』の40周年盤ではなく『ナイアガラ・ソングブック』の30周年盤を出したんですね。こんなことを言ってはあれですが、おそらくは未発表曲が満載されるはずだった『ファースト』の40周年盤を出していた方が『ナイアガラ・ソングブック』の30周年盤よりもはるかにたくさん売れたはず。でも、大瀧さんはそれをせず、あえて”歌の入っていない”『ナイアガラ・ソングブック』を出したんですね。

『レコードコレクターズ』という雑誌に掲載された『ナイアガラ・ソングブック』についてのインタビュー(インタビューが行われたのは大瀧さんが亡くなった2013年の2月8日)で大瀧さんは、古関裕而の「ひるのいこい」について触れた後、最後にこんなことを語っていました。


「まあ、古関裕而の「ひるのいこい」には逆立ちしてもまったくかなわないんだけれども、国破れて山河あり、の意味合いから、この『ナイアガラ・ソングブック』も鎮魂として捉えられてくれるとありがたいなと思ってる。そういう思いで発売を決めて。今回はいっぱい見本盤を仕入れてサインしてどこかに送ろう、と。鎮魂になってくれればいいんだけどね」


泣けます…。

というわけで、結局「お日様」の話にはいきませんでした。

いや、「お日様」つながりでおひさまゆうびん舎のことをちらっと書きましたね。次回はそのおひさまゆうびん舎の5周年のときのお祝いとして作ったCDに入れた「お日様」の曲の話をします。


[PR]
by hinaseno | 2017-07-09 15:39 | ナイアガラ | Comments(0)