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by hinaseno
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シリア・ポールをめぐるあれこれ(3)


「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のシリア・ポール・ストーリーはまだYouTubeで聞けることがわかりました。これですね。この3:40あたりで関口さんのことが語られます。そして僕がずっと気になっていた曲がかかるのは5:44あたり。たった30秒のCMソングです。



こんな歌詞ですね。


お願い いつもそばにいて
あなたの低い声が好き
わたしの香り伝えたい
お願い いつもそばにいて

曲をかけた後、大瀧さんはこんなことを言っています。


「これは、その関口さんがディレクターしまして、シリアがつい最近、ちょっと前でしたかね、やりましたCMなんですけどね。作曲は僕でもなければ関口くんでもないんです。あしからず」

この曲については以前2年前に書いたこの日のブログでも紹介しています。こんなことを書いていますね。


これがボサノヴァ・タイプのとってもいい曲なんですね。セリフの部分もとても魅力的。たぶん「夢で逢えたら」のセリフの部分を意識されたはず。
ただ、曲を書いたのは関口さんでも大瀧さんでもないとのこと。あの当時こんなシャレた曲をだれが書いたんでしょうか。ジョアン・ジルベルト調のギターを弾いている人も気になります。

というわけで、この曲のことが気になって、その作曲者がだれか関口さんにお尋ねしていたんですね。当初はちょっとわからないという返事をいただいていたんですが、調べてくださっていたんですね。それが樋口康雄。


樋口康雄は大瀧さん同様、関口さんがいらっしゃったCM制作会社ONアソシエイツでいくつもCMソングを作っていたようで、10年前にはこんなCDも出ていました。

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このCD、まだ入手可能だったので、すぐに手に入れました。でも残念ながらシリア・ポールの歌ったものは収録されていませんでした。

ただ、いろいろ聞きましたがすごいですね、この樋口康雄という人。3曲目の「数寄屋橋阪急’74」なんて、ピチカート・ファイヴの曲かと思ってしまいました。しかも驚くのはピチカートがこういう曲を歌って渋谷系のアイコンになる10数年も前に作られた曲。信じられない。1974年にこんなしゃれた曲を作っていたミュージシャンがいたとは。

そのほかにも、ソフトロックと呼んでもいいようなタイプの曲がいっぱい。時代を十数年先取りしている。すごい才能。この人ならばあのシリア・ポールが歌った曲を作っていても十分に納得できます。それにしても、大瀧さんとともに、こんな才能のあるミュージシャンをみつける大森昭雄さんの才能にも改めて感服です。

ちなみに企画監修しているのはソフトロック系のコンピレーションなどを手がけられている濱田高志さん。そしてピチカート・ファイヴの小西康陽さんも寄稿。なるほど。


さて、CDには収録されていなかったけれども、これがきっかけでようやくシリアの歌ったあの曲がどういうものだったかわかってきました。それはまた次回に。


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by hinaseno | 2017-07-02 12:35 | ナイアガラ | Comments(0)