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by hinaseno
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2017年10月22日の人生


ずっと東京の話を書いていたために紹介できなかったことがいくつかありました。そのうちのひとつ。益田ミリさんの『今日の人生』の話です。


朝日新聞に連載されている鷲田清一先生の「折々のことば」のことはこのブログでも何度も書いていますが、今月のはじめの6月7日の「折々のことば」はなんと益田ミリさんの『今日の人生』からのことばだったんですね。

うれしいやら、びっくりやら。

鷲田先生が選び取った言葉は、マンガではないページに書かれたこの言葉でした。

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生きている時間のほうが長い
どんなに短い人生だったとしても
生きていた時間のほうが長い

この本に載っているマンガには吹き出すくらいに笑わされたり、くすっと笑わされたり、そうそうと頷かされたり、ちょっと考えさせられたり、あるいはほろっとさせられたりと、いろんな感情を呼び起こさせられたのですが、でも、ところどころに挿入されたエッセイには別の空気が流れていました。そこに通底音としてあったのは「死」というもの。

本のタイトルの「人生」はミリさんも含めて様々な人(ときには動物)の生を描いているわけですが、村上春樹の言葉ではないけど「死」は一部として存在していることをそのエッセイによってサブリミナル的に意識させられるんですね。ミシマガジンのサイト上に載っていたマンガだけを読んでいたときとは全く違った印象を受けたのはそのせいでした。


さて、鷲田先生のコメント。


電車の中でじっと伏せている盲導犬を見て、自分はこれほど誰かの役に立ったことがあるかとふり返る。行列の中にいても、人はなぜかいつも自分の前を横切ると首を捻る。隣席から漏れ聞こえる会話に心を寒くする。そんな人生のかけらを一つずつ、体温を測るかのように描くイラストレーターのコミックエッセー「今日の人生」から。

「人生のかけらを一つずつ、体温を測るかのように描く」という表現が素晴らしいですね。そろそろまた読み直してみようと思います。きっと新たな発見があるはず。


ところで、益田ミリさんの『今日の人生』といえば最後のページに掲載されたこの吹き出し部分が空白のマンガ。

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最後の「2017年10月22日の人生」だけ書いていなかったのですが、昨日、ある人の生年月日を調べていたら、オッと思ったんで、僕ではなくその人の2017年10月22日の人生を書くことにしました。

その人のことについてはまた次回。

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by hinaseno | 2017-06-28 15:04 | 雑記 | Comments(0)