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by hinaseno
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Springsville in Tokyo #33(最終回) - Nitta Strut part Ⅰ


池上線の千鳥町駅からちょっとだけ寄り道して歩くこと10数分、ようやく広い道路の向こう側に”元”目蒲線の踏切が見えてくる。道路を渡ったところから始まる商店街の入り口には「発展門」と書かれたアーケイド。

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この立っている場所は武蔵新田のあたりをストリートヴューで何度もヴァーチャルウォークするきっかけとなった『銀座二十四帖』のこのシーンのロケ地。おそらく。

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踏切に近づいて2人を探す。武蔵新田駅には姿が見えないなと思ったら、踏切を渡ったところにあるドラッグストアの前ですっかり打ち解けた感じで話し込んでいる石川さんと高橋さんの姿を発見。武蔵新田の町の風景にもとけ込んでいる。東京の郊外のちょうどいい感じの小さな町。

駅のロッカーに大きな鞄を置いて2人と一緒に町歩きを始める。僕が町を案内する予定になっていたはずだけど、石川さんはどんどんと歩みを進める。前日のライブでの高揚が続いていることは明らか。「ふれ愛」門には通り過ぎてから気づく。

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そしてあっという間に目的の「未来門」に。『銀座二十四帖』のこのシーンの場所ですね。

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写真と見比べながら、ここがまさにその場所であることを確信する。

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今回の東京旅行の話を書き始めて、この「未来門」のことを書く日にはどんな未来が待ち受けているのかと思っていたけど…、内気なジョニーもめちゃくちゃ怒っています。ホント、冗談じゃない。

ところで未来門の手前には石川さんが子供の頃にお姉さんと一緒に何度か来られたという金魚屋が今もそのままありました。ということで、その金魚屋の前で石川さんと高橋さんのツーショット。

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僕と高橋さんは未来門をバックにした場所でツーショット。内気なジョニーなので写真は貼りません。

ここで『銀座二十四帖』のこのシーンのことを思い出したので、高橋さんにあの2階の窓からのぞいてくださいと冗談を言ってみる。

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高橋さんも映画のシーンを知っていたので「やりましょうか」とにっこり。

このあと3人で新田神社に向かったけど、一つ確かめたいものがあったのでその場所を確認する。

それは映画のこのシーンを見ていたときに気がついたこと。

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一瞬、自転車に乗った人のようなものが右から現れて左に消えるんですね。ちょっと拡大。赤丸が自転車に乗った人。

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確認したらそこには確かに道の痕跡がありました。どちらも行き止まりになっていて今では路地の隙間の小さな庭のようにしか見えないけど、間違いなく道だったはず。ブラタモリみたいですね。


このあと、この長い話の最初に書いたように新田神社でスキップの話をして、近くで立ち寄った喫茶店で古関裕而(一瞬だけ原節子)の話なんかをしているうちにあっという間に帰る時間がやってきました。

駅に戻りかけたときに石川さんが「ちょっと立ち寄りたい店があるんだ」と行ったのがこの「ボンビアン(BON BIEN)」というケーキ屋さん。

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ここのシュークリームがとっても美味しいとのことで、僕と高橋さんのお土産としてシュークリームを買ってくれました。これは確かにすごくおいしかった。ちなみに「BON BIEN」というのはちょっと変わったフランス語。英語で言えば「GOOD WELL」。日本語に直したら「おいしい おいしく」ですね。


駅が近づいてきたときに大事なことを思い出しました。危うく忘れそうになっていました。

それはこの日もし晴れたら高橋さんが作ったてるてる坊主をもらいますという約束。高橋さん、忘れずにちゃんと持ってきてくれていました。

で、そのときいっしょにお菓子入りの袋ももらったんですね。その袋には可愛らしい絵。「鈴木信太郎が好きだとブログに書かれていたんで」と。

鈴木信太郎、そう、あの大好きな「東京の空」を描いた人。その絵に描かれた風景を見るためにこの日、泰明小学校に行っていたんですが、高橋さんはそんなことを知るはずもありません。

いろんな「たまたま」のつながりがきっかけとなって今回の東京旅行ということになったんですが、最後の最後に素敵なつながりを用意してくれていました。

ということで、これが高橋さんからいただいたてるてる坊主とお菓子の入った袋。自慢です。

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てるてる坊主には「8」という数字。もちろん5月8日ということですね。鈴木信太郎の袋はマッターホーンというお菓子屋さんのもの。この店に縁のあった鈴木信太郎がこの店の包装紙のためにデザインしたんですね。あとで調べたらこの絵は僕の持っている画集にも載っていないものでした。

ところで高橋さんからもらったこのお菓子を帰りの新幹線で食べていたときに大事なことを思い出しました。なんと高橋さんに渡すために用意していたものを渡しそびれていたんですね。もらうもののことだけ思い出して渡すもののことを忘れるなんて、なんとも情けないというか恥ずかしいというか。


さて、東京での最後の場面の話はすでに書きました。これは武蔵新田駅から石川さんの乗った電車が出たあと、踏切が上がって人々が踏切を渡っているところを反対側のホームから撮ったもの。

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実はこれは東京で撮った中で一番好きな写真。

遠くの方に石川さんが乗っている電車が小さく写っています。武蔵新田の日常の変わらない風景ですね。こんな写真を撮るのがはばかられる時代がやってこようとは。


ということで長く続いた話も今日で終わり。余談のような話はもう少し続きます。


最後に余談ですがこのシリーズの最初のタイトルは「Nitta Strut part Ⅱ」、そして最後のタイトルが「Nitta Strut part Ⅰ」。

これはもちろん大瀧さんの「福生ストラット」という曲にかけています。「福生ストラット」は大瀧さんが1975年に出したアルバム『ナイアガラ・ムーン』に収録されていますが、その正式なタイトルは「福生ストラット (パートII)」。じゃあ、パートⅠというのがそれ以前に作られていたかというとそうではないんですね。あくまで最初に作られたのが「パートII」。

で、予想される通り「パートⅠ」はどこにあるんだとか、ないのなら作れとかといったはがきが「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の番組の方に来たようです。で、仕方なく作ったのが「パートⅠ」。『ナイアガラ・ムーン』の翌年に出した『ナイアガラ・トライアングル Vol.1』に収録されています。「パートII」のあとで「パートⅠ」を作ったというのがなんとも笑えます。

そういえば最近、すごく人気のある星野源さんがこの「福生ストラット (パートII)」が好きみたいで(星野さんは大瀧さんの大ファン)、ここで「福生ストラット (パートII)」について語っています。いい話です(曲の部分はカットされてます)。





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by hinaseno | 2017-06-16 13:26 | 雑記 | Comments(0)