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by hinaseno
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Springsville in Tokyo #26 - 2017年、JKの時代とともにYNの時代に


川本三郎さんと大瀧さんの対談がきっかけで日本の古い映画に興味を持つようになり(小津の映画だけはいくつか見ていましたが、当時まだ『早春』は見ていませんでした)、同時に東京の古い町にも惹かれるようになって、『東京人』という雑誌もときどき買うようになりました。どちらかといえば古本の方が多いけど、新しいのもちょっと立ち読みして面白そうな記事があれば買っています。


で、今月号。

いやはやびっくりでした。

今月号の特集は「土木地形散歩」というものだったのでどうかなと思ったけど、表紙に「御茶ノ水」と書かれていたのでおっと思って見たら聖橋周辺の写真とともにいろんな御茶ノ水の記事がいっぱい。さらにこんな古い絵はがき(カラー)が掲載されていました。

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もちろんニコライ堂、そして聖橋が写っています。これで買うことを決めて家に戻ってぱらぱらと他のページをめくっていたら、なんと。

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見覚えのある建設中の東京タワーの写真がド~ンと! で、「編集者そして版画家、山高登が撮った 昭和三十年代の東京。」の見出し。

そしてページをめくると。

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「川本三郎・文」

さらにもう2ページ。

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夏葉社から出た『東京の編集者 山高登さんに話を聞く』と、それには未収録の写真についての記事を川本三郎さんが書かれていたんですね。『東京の編集者』が出たとき、一番最初に思ったのは、これをぜひ川本三郎さんに読んでもらえたらなということ。で、できれば書評のようなものを書いてもらえたらと思っていたのですが、まさか『東京人』で、こんな素晴らしいものが読めるとは思ってもみませんでした。もう涙が出るほどうれしかったです。で、すぐに龍野のYさんに電話。Yさん、すでに知っていました。その日の新聞の広告欄に出ていたとのこと。でも、もちろんすごく喜んでいました。


さらに驚くことが翌日(11日の日曜日)にも。毎日新聞の書評欄の最初のページに。

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『東京人』に掲載された川本さんの記事はおもに山高さんの写真に関する話が中心でしたが、こちらは『東京の編集者』の書評。「小さな宝石のような美しい本」という言葉がたまらないですね。もちろん山高さんが荷風に会われた時のエピソードにも触れられています。感涙。

毎日新聞の書評はネットでも読めるようになってからは新聞は買わなくなりましたが、これはもちろん買いました。川本さんの書評の下に和田誠さんの絵があったりして。新聞ってやっぱりいいですね(全然ダメな新聞もあるけど)。


そういえば東京から戻った後に関口直人さんに教えていただいたのですが、先月『週刊ポスト』にも坪内祐三さんが山高さんの写真のことを紹介されたんですね。この画像、関口さんに送っていただきました。

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この坪内さんの記事で紹介されていたのが新宿で開かれていた山高さんの展示会。ただしそれは先月の21日で終了。

ただ、明後日6月9日から今度は神田の古書会館で山高登・玉手箱 展というのが開かれるんですね。この展示会にはYさんの本も40冊くらい展示されるとのこと。僕が見つけた本もあるかな。

なんだか山高登さんの時代が来ていますね。


ところで今朝、録画していた成瀬巳喜男の『女が階段を上る時』を見ていたらこんなシーンが出てきてびっくり。

すぐに場所がわかりました。佃の渡し。

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山高さんの『東京の編集者』の表紙に使われた写真と全く同じ風景。

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by hinaseno | 2017-06-07 14:39 | 雑記 | Comments(0)