ところで、『銀座二十四帖』の冒頭に映っている(と思われる)、かつて武蔵新田駅と慶大のグラウンドの間を、現在の環八に沿うように流れている川なんだろうかと考えて、ふと思い当たることがあって調べたらやはり。
平川さんの隣町探偵で知った六郷用水でした。
「ミシマガジン」のこのページに貼られている地図の分岐する手前の水路を北西に少し辿ったところがまさにあの場所。ここのサイトに六郷用水の詳しい地図が掲載されていますが、それを見ると「南堀(大堀)」という名がついた六郷用水のようです。
それにしてもこの地図を見ると大田区の蒲田のあたりがかつて水郷の町だったことがわかります。
そういえば何度も引用している川本三郎さんの『東京の空の下、今日も町歩き』の「トライアングル・ステーション」について書かれた話のタイトルは「『池上』『千鳥』『蒲田』慎ましく懐かしい、水郷の町の面影」。ということで今もあのあたりを流れている呑川(『シン・ゴジラ』でゴジラが上陸した川でしたっけ)や六郷用水のことが紹介されています。
それにしても(確証はないけど)『銀座二十四帖』に映った川が在りし日の六郷用水であれば、貴重な資料ということになりますね。