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by hinaseno
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武蔵新田からナイアガラ・トライアングル・ステーションへ(その4)


小学、中学時代の同級生で、のちに同じ会社に勤務し、さらにのちに大瀧さんと対談されることになる内田樹先生と平川克美さんと石川茂樹さんの3人が子供の頃に住んでいたのが下丸子駅と千鳥町駅と、そして武蔵新田駅の近くであったということにどうして今まで気付くことができなかったんだろう(平川さんの実家が千鳥町駅の近くであったことだけは覚えていたけれど)。

改めて確認したら石川さんも例の1日で消えてしまうブログで何度か武蔵新田のことを書かれていたし、内田先生もブログで何度も下丸子についてのことを書かれていました。たとえば「ひらかわくんのおかあさんのこと」と題されたこの話とか「東京と私」と題されたこの話とか。


さて、僕がなぜ興奮したかというと、川本三郎さんの『東京の空の下、今日も町歩き』にこんなことが書かれていたから。


池上線の千鳥町駅、目蒲線の下丸子駅、武蔵新田駅、この三つを近年、町の人は「トライアングル・ステーション」と呼んでいる。なるほど三つを結ぶとほぼ正三角形になる。

大瀧さんファン(ナイアガラー)であれば、だれもがピピっと反応してしまう「トライアングル」という言葉、その頂点にある3つの駅の近くに3人が住んでいたというのはすごすぎるなと。

この「トライアングル・ステーション」という言葉は一般的に広まらなかったのか、今、ネット上では確認することができません。でも、僕の心の中ではあのあたりはずっと「トライアングル・ステーション」という言葉で近しい気持ちをもっていました。しかも大瀧さんとお会いされた3人の方々(石川さんと内田先生は「ゴー!ゴー!ナイアガラ」時代からのナイアガラー、そして平川さんは自称”大瀧詠一の最後の弟子”)がその頂点の駅の近くで幼少時を過ごされたのであれば、まさしくそこはナイアガラ・トライアングル・ステーションだなと思って、個人的には大興奮でした。

一応、そのあたりの現在の地図を貼っておきます。☆印は田中絹代さんが住んでいた家のあった場所。

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ところで、僕は大瀧さんは3人と対談するに際して(最初の対談は2007年11月下旬)、きっと3人のことをいろいろと調べられただろうと思います。3人が昔住んでいた場所のことも。それから大瀧さんはおそらく川本三郎さんの『東京の空の下、今日も町歩き』も読まれたはずなので、もしかしたらトライアングル・ステーションという言葉とともに3人の人に縁を感じられたかもしれません。きっと。

そういえば『ケトル』という雑誌の2014年2月号の「大瀧詠一が大好き!」という特集の最初のインタビューが平川克美さんなのですが(大瀧さんが亡くなられた後にさまざまなメディアで大瀧さんについて語られていたものの中で最も素晴らしいものだと思っています。全文引用したいくらい)、そこにこんなおもしろいエピソードが紹介されています。


僕がTwitterで何かを呟くと、大瀧さんからとにかく瞬時にメールが来るんです。あるとき僕が『久が原を舞台にした映画はなかったと思う』と書くと、大瀧さんから吉永小百合が久が原駅を立ち去るシーンの動画が送られてきたんですよ。また、武蔵新田にかつて存在した遊郭について「当時の映像が残っていない」と呟けば、戦後間もない当時の町並みを撮影した資料映像が送られてきたことも。

すごいってこともありますが、やはりちゃんと調べられていたんですね。ところで久が原というのは池上線の千鳥町の隣の駅。平川さんの実家の地名は久が原。ちなみに吉永小百合が久が原駅を立ち去るシーンが映っているというのは日活の『若い東京の屋根の下』(1963年公開)という映画のようです。残念ながらDVDにはなっていませんが、YouTubeのこの画像に少しだけ映画のシーンが映っています(歌は普通のおっさんとおばさんが歌ってるみたいなのでボリュームを絞った方がいいですね)。久が原の町が少しくらい映っているんでしょうか。




さて、気になるのは大瀧さんが平川さんに送ったという武蔵新田の戦後間もない当時の町並みを撮影した資料映像。一体どんなものだったんでしょうか。戦後間もない武蔵新田の映像といえば、ぱっと思い当たるのが1955年公開の『銀座二十四帖』という映画。監督は川島雄三。送られてきたのはその映像だったのかもしれません。確か平川さんが一度Twitterで『銀座二十四帖』のことをちらっと呟かれていたような気が。

ということで次回はその『銀座二十四帖』という映画の話を。


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by hinaseno | 2017-01-09 12:17 | 雑記 | Comments(0)