Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧

大瀧さんがいつかしてくれたはずのボビー・ヴィー・ストーリー(中編)


ジャック・ケラーが作曲したボビー・ヴィーの「Run To Him」は、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の5回めの放送であるジャック・ケラー特集でかかっています。放送されたのは1975年7月15日の深夜。

4回めまでのキャロル・キングとニール・セダカとバリー・マンの特集くらいはわからないわけでもないけど、その次にジャック・ケラーの特集をしたというのはすごすぎますね。それもこれも大瀧さんが特集の中で語っていた通り「ヴィーナス・イン・ブルー・ジーンズ」があったから。それをかけたくて特集したんですね。で、そこに至る流れでボビー・ヴィーの「Run To Him」がかなり重要であったこと指摘しています。


この日の特集でまず最初にかけたのはコニー・フランシスの歌った「Everybody's Somebody's Fool」、「My Heart Has A Mind Of Its Own」、「Breakin' In A Brand New Broken Heart」の3曲。いずれも大ヒットした曲ですね。そのあと似たような曲調の曲としてマクガイア・シスターズの「Just For Old Time's Sake」とパティ・ペイジの「Don't Read the Letter」がかかります。そのあとの言葉から文字起こしを。


*   *   *   *


聴けばまたまたわかります通り、こういったような曲調ですね。この頃はほとんどジャック・ケラーはこういったような曲調で、なんか今までアルドン・スクリーンジェムズ系統の作品をずっと聴いてきたわけですけども、なんかどっか違うんじゃないかと。そうですね。この人はこういったカントリー畑の出身なんでしょうかね。こういったようないわゆるポップ・カントリーといわれるような曲が多かったわけですけども、この61年11月にこの曲が出てから変わりましたよん。

ボビー・ヴィー、「Run To Him」。


Bobby Vee / Run To Him


ボビー・ヴィー、「Please Don't Ask About Barbara」。


Bobby Vee / Please Don't Ask About Barbara


ボビー・ヴィー、「Please Don't Ask About Barbara」でした。

「Run To Him」はですね、「Take Good Care Of My Baby」、キャロル・キングの、ボビー・ヴィーの中ではベスト3に入ると言いましたけど、その次作でしてね。そのヒットの余勢を借りまして2位まで上りましたけどね、この「Run To Him」。

ボビー・ヴィーをもらったことが、ジャック・ケラーは作風をかなり…少し…ちょっとですけど…かなりですか、変わるきっかけになったんじゃないかと思いますけどね。この「Run To Him」のB面が「Walkin' With My Angel」、キャロル・キングの作品ですけどね。

そして「Run To Him」に続きまして出たのが「Please Don't Ask About Barbara」で、15位ですか、ベスト20に入りましたね。

この「Please Don't Ask About Barbara」がアルドン・スクリーンジェムズ系統らしい曲になってきたという感じですね、ジャック・ケラーも。

ここでひとつ謝らなくちゃいけないんですけど、ここで次はエヴァリー・ブラザーズの「How Can I Meet Her?」がかかる予定だったんですけども、これをですね、キャロル・キングの特集のときに間違えてかけてしまいましたのでございますよ。え~、♫ハウ・キャナイ・ミーハ~♫ですけどね、なんでかけちゃったのか、実に私のミスでして申し訳ありません。「That’s Old Fashioned」のB面だったんですけどね。エヴァリーはそういえば両面ヒットが多いですけどね。♫ハウ・キャナイ・ミーハ~♫とここでくる予定だったんですけど、そして「Don't Ask Me To Be Friends」も続く予定だったんですね。この「Don't Ask Me To Be Friends」も僕は好きなんですけどね、現在、ちょいとお皿(レコード盤のこと)がなくてかけられません。いやぁ、かけたいなぁ。

え~、そしてこの62年8月、この曲です。ジミ~・クラントン! ナインティーン・シックスティ・トゥー(1962年)、「ヴィーナス・イン・ブルー・ジーンズ」。


Jimmy Clanton / Venus In Blue Jeans


「Venus In Blue Jeans」、ジミー・クラントンでした。え~、名曲ですね、実に。

ん~ん、なんて言いますかね、僕が言おうとしているところのアルドン・スクリーンジェムズ系統の曲調の典型ですね。♫ジャ・ジャ・ジャ・ジャ・ジャ♫とか必ず入ってきますしね、典型って言われる曲には。

ジミー・クラントンというとエース(ACE)レコードですね。あのジョニー・ヴィンセント(Johnny Vincent、ACEレコードの設立者)の。ヒューイ・スミスなんかがいますね。あのエース・レコードの変わり種もいいとこですけどね。でも曲によってはブルージーな曲もありますね。いわゆるニューオーリンズみたいなドラムとサックスのソロが入ってね。でも、非常に変わり種でね。いわゆるブルースの人にはエースってレーベルはたまんないんだけども。ある雑誌にエースのディスコグラフィが載ってて、ジミー・クラントンをはちゃめちゃにけなしてましたけどね。

僕は好きですね。もうこの曲なんかは抜群でね。いわゆる僕が言おうとしているところのアルドン・スクリーンジェムズ系統の中でこれはかなり評価してますよ、この曲は。この曲があるからジャック・ケラーも一応この特集に入れたっていうくらいなもんで、実にホントにいい曲ですね。


*   *   *   *


それまでの4回までの「ゴー!ゴー!ナイアガラ」での大瀧さんは今聞くとすごく堅苦しい語りになっているんですが、この日の、特に「Run To Him」からはかなりテンションが上がってきて、「Run To Him」をかける直前には「変わりましたよん」なんて言っていますね。エヴァリー・ブラザーズの「How Can I Meet Her?」と「Don't Ask Me To Be Friends」をかけれなかったのは本当に残念そう。

そして大瀧さんのテンションが最高に上がるのが「Venus In Blue Jeans」がかかるとき。このあたりは大瀧さんの興奮ぶりを含めて何度聴いてもたまらないものがあります。


さて、大瀧さんがかけたくてもかけれなかったエヴァリー・ブラザーズの「How Can I Meet Her?」と「Don't Ask Me To Be Friends」も今なら苦もなく聴くことができます。実はこの特集では曲目だけを紹介するだけでかからなかった曲がかなりあって、その中にペリー・コモの「Beats There A Heart So True」という曲があります。

この曲はのちに達郎さんの「サンデー・ソングブック」で3回にわたって放送されたジャック・ケラー特集でかかります(2010年9月12日放送)。この特集、もちろん達郎さんが独自に調べられたこともたくさんあるようですが、大瀧さんの「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でも特集を踏襲していることは明らか。で、この達郎さんの特集でペリー・コモのこの曲に感動したのがアゲインの石川さんですね。YouTubeにアップされているこの音源は石川さんが作られたものです。




ところで、大瀧さんが「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でジャック・ケラー特集を放送してから後、当然のことですが、いろんな音源やら曲にまつわる証言を載せた本も出たりして、このあたりの曲にまつわるもう少し詳しい背景がわかってきました。大瀧さんはきっとそのあたりを調べ直して新たなストーリーを作っていたんだろうと思いながら残念ながら。。。なんて悲しんでいても仕方がないので、そのあたりを取り入れたボビー・ヴィーとジャック・ケラー・ストーリーをもう少し書いてみます。



[PR]
by hinaseno | 2017-01-02 11:37 | ナイアガラ | Comments(0)