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by hinaseno
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「この曲、わたしにちょうだ~い!」


アメリカン・ポップス伝パート3 第2夜(3/6)

さて、一方のニール・セダカもマイナー・レーベルからレコードを出し続けておりました。


NEIL SEDAKA / Ring-a-Rockin’


「リング・ア・ロッキン」でした。ジェリー・リー・ルイス・タイプの曲ですね。ボビー・ダーリンよりもやっぱりニール・セダカのほうが作曲能力は高いですね。もしこの曲がヒットしていたらニール・セダカのほうがニューヨーク初のロックンローラーというふうになっていたわけです。ところがニールのロックンロールはヒットせずにボビー・ダーリンの作った曲のほうがヒットしたというわけでした。


BOBBY DARIN / Splish Splash (take 2)

(注)ここでかかるのはこの音源の2:07あたりから聞ける「Take 2」の音源の演奏前のやりとりの部分。あの独特の音色をしたギターが聴かれます。


え~イントロでギターを弾いていたのはおそらくアル・カイオラですね。「ギター、どう弾いてんだ?」みたいなことで、ちょっと弾いたという感じです。

ということでニューヨーク初のロックンローラーは結果的にボビー・ダーリンということになってしまったわけですけれども、これがヒットしていたときに1位だったのはコースターズの「ヤケティ・ヤック」でしたからアトランティック・レコードとしてはこのころはウハウハの状態だったわけですね。

ついにヒットの出たボビー・ダーリンはロックンロール路線を突っ走りました。


BOBBY DARIN / Mighty, Mighty Man


ボビー・ダーリンの「マイティ・マイティ・マン」でした。やっぱり歌うまいですよね、ボビー・ダーリンはね。


さて、ボビーよりも先に登場したコニー・フランシスは第2弾を出します。


CONNIE FRANCIS / I’m Sorry I Made You Cry


え~「アイム・ソーリー・アイ・メイド・ユー・クライ」。自信が出てきたんでしょうね。歌い上げてました。「フーズ・ソーリー・ナウ」とまったく同じ路線だったんですけれども、実はこれは36位と低調だったんですね。そこでもう次の第3弾にプレッシャーがかかりました。ここでさらに順位を落としますと「フーズ・ソーリー・ナウ」はまぐれだったということになりますからね。

この第2弾からはMGMの新しいプロデューサー、モーティ・クラフト(Morty Craft)が担当したんですけれども、まあ彼も相当あせったでしょう。いろいろと曲を探したんですけれども、なかなかいい曲がなくて。そこへドン・カーシュナーが登場します。

彼が始めた出版社に今度契約したコンビがいるということでセダカとグリーンフィールドを連れてきたんですね。その場にはボビー・ダーリンもいましたがいろいろ聴いている中でコニーは「この曲、わたしにちょうだ~い!」と叫んだのがこの曲でした。


CONNIE FRANCIS / Stupid Cupid

(注)この曲のイントロは松田聖子の「Rock'n'roll Good-bye」(作曲、アレンジはもちろん大瀧さん)ですね。今日気がつきました。


後半に聞こえるピアノはニール・セダカが弾いています。「ステューピッド・キューピッド」、ここでコニー・フランシスはニューヨーク最初の女性ロックンローラーというふうになったわけで、恋人ボビー・ダーリンの「スプリッシュ・スプラッシュ」の後を追ったということになりました。

(注)ここで大瀧さんは最後に少し笑いかけます。この日の裏テーマはボビー・ダーリンの後を”追い続ける”コニー・フランシス、ということになっているのですが、考えてみると「スプリッシュ・スプラッシュ」も「ステューピッド・キューピッド」もタイトルが語呂合わせのようになっていますね。コニーが「この曲、わたしにちょうだ~い!」と叫んだときにそれをどれだけ意識したかはわかりませんが。


それよりもこのセッションは重要な偶然がありました。この「ステューピッド・キューピッド」をアレンジしたのはチャック・セイグル(Chuck Sagle)です。彼は以前マーキュリーのスタジオでアレンジの仕事をしていたんですけれども、プロデューサーのモーティが呼んできたんですね。セダカにとってこのチャック・セイグルとの出会いは非常に大きかったんです。「ステューピッド・キューピッド」がゴキゲンなロックンロールに仕上がったのもこのチャック・セイグルのアレンジの力が大きかったんですね。

で、同じ日のセッションでもう1曲セダカの曲が録音されました。


CONNIE FRANCIS / Fallin’


え~まあ「フィーバー(Fever)」ですけどね。このブルージーなムードは100%アレンジャーのチャック・セイグルの腕によるものなんですね。セダカはこのアレンジが相当気に入ったとみえますね。

で、この2曲「ステューピッド・キューピッド」は14位、「フォーリン」は30位とランクはそう高くはありませんでしたが、コニーはニール・セダカによってロックンロール路線を始めることができたわけです。


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by hinaseno | 2016-11-27 13:07 | ナイアガラ | Comments(0)