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by hinaseno
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旧内山下小学校でトークイベントを聞く(その2)


旧内山下小学校で行われたのは建築家の光嶋裕介さんと岡山大学文学部准教授の松村圭一郎さんとミシマ社代表の三島邦弘さんによるトークイベント。

ちょっと前置きが長くなりますがそれぞれの方々について。


今回のイベントはミシマ社から先日発刊された『ちゃぶ台Vol.2』と『これからの建築』(光嶋裕介著)の発刊を記念してのものでした。ミシマ社は今年創業10周年を迎えられたんですね。ミシマ社とその代表の三島さんのことは内田樹先生を通して会社の創業当時から知っていました。内田先生はミシマ社の3冊目に当たる『街場の中国論』をはじめとしてミシマ社から何冊か本を出されています(『街場』シリーズですね)。そして平川克美さんもこのブログでも取り上げた『小商いのすすめ』や『「消費」をやめる-銭湯経済のすすめ』を。


この夏におひさまゆうびん舎で益田ミリさんの『ほしいものはなんですか?』の原画展が開かれましたが、それもミシマ舎から出版されたもの。ほかにも今年読んだ本で言えば、あの『海街diary』の是枝裕和監督の『映画を撮りながら考えたこと』や今年公開された牛窓を舞台にした映画『牡蠣工場』の想田和弘監督の『観察する男』もミシマ社です。


建築家の光嶋裕介さんもやはり内田先生を通じて知りました。光嶋さんが建築家として最初に手がけられたのが内田先生の道場兼住居である凱風館なんですね。内田先生がまだ何も建てられた経験を持たない光嶋さんに道場を建てることを依頼したいきさつは個人的には大好きな話です。

内田先生はずっと合気道をされていて、いつか道場を持ちたいとずっとおっしゃられていました。実は僕は内田先生はきっと中村好文さんに依頼されるだろうと思っていた時期がありました。中村好文さんは僕の好きな建築家で何冊か本も読んでいましたが、確か『考える人』という雑誌にそれぞれが文章を寄稿されていたということで内田先生は中村好文さんに何度かお会いされているんですね。中村好文さんはあの村上春樹さんの家も建てられているので、おそらく内田先生は何かの機会に依頼されるにちがいないと勝手に考えていました。ところがある日突然、まだ何も建築経験を持たない光嶋さんに依頼するんですね。

そのきっかけというのは、内田先生の麻雀の会(でしたっけ)に初めて光嶋さんが参加されて、光嶋さんと話がはずんで、そのときに光嶋さんが建築家だと聞いて、じゃあ僕の道場を作ってよとその場で言ったと。すごいですね。

内田先生は常々「僕は人を見る目があるんだ」と公言されていますが(たいていは平川さんとの対談の時で、必ずそのあとには「それに比べて君は…」と続きます)、まさにという感じです。

光嶋さんが凱風館を建てられる過程をネット上で公開されていたので、それを読みながらどうしてもそれを見たくなったんですね。で、落成式の直前くらいにそれを見に行きました。


凱風館があるのはJRの住吉駅の近く。今からちょうど5年前の11月上旬のある日に凱風館に向かいました。ただし下車したのは住吉駅ではなくその隣の六甲道駅。前から一度行ってみようと思っていた宇仁菅書店と口笛文庫が六甲道駅に近いんですね(そのすぐ後に宇仁菅書店が閉店するというニュースを聞いたときにはびっくりでした)。

で、口笛文庫に立ち寄った後、凱風館まで約2kmの道のりをてくてくと歩いて行きました。建物はほぼ完成していましたが大工の人たちはまだいろいろと作業中。一応写真を撮らせてもらおうと大工の一人に許可を求めたら呼んでこられたのが光嶋さん。快く写真を撮らせていただきました。これがその時に撮った写真。

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さて、今回ミシマ社から出版された光嶋さんの『これからの建築』のもとになっているのがミシマガジンで「これからの建築スケッチ」と題されて連載されていたエッセイ。

ミシマガジンのこともこのブログで何度も紹介してきました。ミシマガジンは始まった当初は内田先生の「凱風館日乗」と平川さんの「隣町探偵団」が連載されていて(今はどちらも休止中)ワクワクしながら読んだものでした。


そのミシマガジンで昨年から「セトウチを行く」と題したエッセイを連載されているのが松村圭一郎さん。ミシマガジンは現在ではかなり多くの人が連載されていて最近はすべてを読むことはできなくなっていますが松村さんの連載はそのタイトルを見たときから関心を持って毎回興味深く読ませていただいています。今回のイベントで知ったとのですが、松村さんは三島さんの大学時代の同級生とのこと。


ってことで前置きが長くなりました。トークイベントが行われたのは小学校の体育館。

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左が司会の三島さん、真ん中が光嶋さん、そして右が松村さん。

三島さんと松村さんが1975年生まれ、そして光嶋さんが1979年生まれ。この世代には応援したくなる人が多いですね。


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by hinaseno | 2016-11-21 13:22 | 雑記 | Comments(0)