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by hinaseno
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『東京物語』の尾道、もうひとつの平山家を訪ねて(最終回)――丹花小路を歩く


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改めて厚田さんの手帳に描かれた平山家の場所を示す地図を。
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福善寺の南側の門から線路と国道を渡った場所にある階段を上った左手に平山家がありますね。
その入り口の階段。
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石段の登り口には「丹花小路」と書かれた石柱。その石柱や手すりは新しく作られたもののようですが、石段は相当古いことがわかります。
石段を20段ほど上ると、左に道が曲がっていました。目の前はまさに平山家があった場所。
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路地はそこから下って目の前には薄暗い世界が広がっていました。あちこちに石段や石垣があって道はいくつも枝分かれしています。なんだか異次元の世界に迷い込んできたよう。
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井戸も何箇所かありました。
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祠も。
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そしてこんな3体の石仏が民家の脇に立っていました。
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尾道ではいろんな路地を歩きましたが、ここは特別な空気が流れていました。
そういえば最初に紹介したようにここで一人の女性に出会いました。彼女の家は上に貼った写真にも写っています。
僕が「丹花」という言葉を発したことで、彼女はいろんな話を聞かせてくれました。彼女はそのあたりの町並みに残る記憶をなんとか後世に伝えようと努力されているようでした。僕が小津さんたちが『東京物語』のロケの時にここを歩かれたんですよと話したらとてもうれしそうにされていました。
僕が帰りかけた時に彼女がちょっと待ってほしいと家に戻って取ってきたのはこの新聞の切り抜き。
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記事の部分がないので正確にはわかりませんが、どうやら尾道の地形と風水の関係を表しているようです。ネットで調べると、その記事につながるような話がいくつか書かれていました。
地図のポイントは風水の四神の南北と東西を結んだ線の交わった場所が丹花城跡、つまり福善寺裏の墓地だということ。「この場所こそ『尾道パワースポットの芯』」と書いているブログもありました。
この説の真偽は別としても、あの福善寺裏の墓地から丹花の路地にかけてのあたりは不思議な空気が流れていることだけは確かなこと。歩いてみたらわかります。小津がそこを歩いてそこを映画の重要な場所にしたというのは何かに引きつけられたのかもしれないですね。

改めて思ったことですが、『東京物語』の尾道の平山家というのは、映画を見ると浄土寺のそばというイメージを持ってしまいますが、本来はこの丹花に想定されていたのではないかと。「もうひとつの平山家」ではなくこちらこそがまさに尾道の平山家だったんだろうと。

さて、この日、本当は厚田雄春の撮影日程表に書かれている通り、最後は「米アゲ町」に行ってみる予定だったのですが、丹花で出会った女性と長い話をし過ぎてしまってその時間を取ることができなくなってしまいました。
改めてもう一回だけこのコースを歩いてみようと思っています。でも、天満宮に行くのはやめとこうかな。

最後に、先日手に入れた昭和30年頃の写真の中にこんな写真もありました。
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子供たちが山の上から写生をしているもの。
『東京物語』のシナリオでは、最後は香川京子さんは校外で写生の授業をしていることになっていたのですが、まさにそんな風景。
それからこれはおまけですが、昨日、白黒写真をカラー写真に変えるというサイトがあることを知ったので、この写真をカラーにしてみました。すごいですね。
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by hinaseno | 2016-10-31 12:45 | 映画 | Comments(0)