Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

『東京物語』の尾道、もうひとつの平山家を訪ねて(その7)――福善寺から丹花へ


a0285828_12264985.jpg

御袖天満宮から再びれんが坂を登って尾根の最も高いところに戻り、そこから福善寺の墓地に入りました。いよいよ今回の尾道歩きのメインの場所へ。
ところで、今回尾道に行く前に尾道の古い写真を何枚か手に入れたのですが、その中の一枚がこれ。
a0285828_12271941.png

千光寺山の中腹から東の方向を撮った写真。福善寺のある尾根がはっきりと写っています。撮影されたのは昭和30年。『東京物語』のロケが行われた2年後のこと。つまりここには『東京物語』をロケした当時の風景がほぼそのまま写っているんですね。
左端に写っているのが中世に丹花城があった福善寺の墓地と福善寺の本堂。
a0285828_12274274.png

そこから海に向かってゆるやかに尾根が傾斜していることがわかります。
そしてその尾根の右端あたりのこの部分。
a0285828_1228696.png

道路と線路によって削り取られていますが、その南側に丹花の家並みが見えます。小津はここのどこかの家に”もうひとつの平山家”を設定していたんですね。

ちなみに本堂の右上には筒湯小学校の校舎を『東京物語』に映っているそのままの姿で見ることができます。

れんが坂から福善寺の墓地に入って向かったのは前回探すのに苦労したこのシーンが撮影された場所。
a0285828_12283847.png

今回は写真を見ないで行ってみることにしました。が、結構大変。だいたいの場所はわかっているものの、そこに行く通路がわからず、行ったり戻ったりを繰り返してようやく見つけました。
a0285828_12285792.jpg

ここに眠っているはずの「とみ」と「しょうじ」に手を合わせて、境内に。そしてとりあえずここの場所も。
a0285828_12291661.jpg

で、東側にある山門からではなく南側の門から外に出ました。目の前には丹花の町。ここからまっすぐ丹花小路の入り口につながっているのがわかります。
a0285828_12293284.jpg

ちなみにこれが丹花小路の入り口から福善寺側を見上げたもの。
a0285828_12294794.jpg

写真を見ればわかるように福善寺からは右に曲がって線路沿いに下りて行くことになります。
その坂道が線路と同じ高さになるあたりで見えたのがこの風景。
a0285828_1230752.jpg

『東京物語』の最後の原節子さんが乗った汽車が東京に戻って行くときにほんの一瞬だけ映るこのシーンはやはり予想通りここで撮られていました。
a0285828_12302266.png

僕は金網越しに撮ったのですが、もしかしたら厚田さんは中にカメラを置いて撮ったのかもしれません。

ところで僕が手に入れた尾道の古い写真には、やはり千光寺山の中腹から撮られたこんな写真もありました。撮影されたのは昭和31年。
a0285828_12304866.png

ここには『東京物語』にほんの一瞬映る丹花の家並みをそのまま見ることができます。これがそのあたりを拡大したもの。
a0285828_1231286.png

水色で囲んでいるのが映画に映り込んでいる場所。崖にはられた看板も崖の上の家もそのままですね。

そして、赤の丸で囲んでいるのが平山家が設定されていたはずの家。
いよいよその平山家に向かいます。なんとなく何十年ぶりかで我が家に帰るような気分になりました。
[PR]
by hinaseno | 2016-10-30 12:31 | 映画 | Comments(0)