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by hinaseno
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『東京物語』の尾道、もうひとつの平山家を訪ねて(その6)――過酷なれんが坂とねむそうな猫


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久保小学校の正門前の道かられんが坂に通じている道をくねくねと歩いたらこの場所にたどり着きました。
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右に西国寺、まっすぐ行けば福善寺と記した道標。ここからがいよいよれんが坂。ただしどこにも「れんが坂」と書いたものはありません。

もともと坂好きで、しかも小津が通ったはずの道なので、最初はわくわくしながら歩いていましたが、途中からとんでもない急坂に。もとは丹花城あった尾根の頂上部分に一気に登っていく坂になっているようです。これはこたえました。
坂を登りつめた所に見えてきたのがこの風景。福善寺の墓地ですね。あの過酷な坂を登った後にこんな風景を見ると、おおっと思ったでしょうね。墓地があるけどどこか天国的な風景。
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ここから墓地の間の道を通って福善寺の境内に入ることができるのですが、その前に小津さん一行が歩いたのと同様に御袖天満宮に向かいました。御袖天満宮はすぐ近くに見えて入るけど、そこに行くには一度れんが坂を下って、長い石段を登らならないことがわかりました。やれやれ。
坂を下り始めた所で5匹くらいの猫がお出迎え。尾道ではあちこちで猫を見かけましたが、何匹も集まっているのを見たのは初めて。どれもかわいい猫ばかりでこれには癒されました。
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特にかわいかったのはこの猫。
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ほかの猫たちは一応僕の方に関心を向けているのに、この猫だけは知らんぷりしてごろごろ。どうやら昼寝していたのを起こしてしまったようです。

坂を下りてこれが天満宮の入り口の鳥居。石段を見たらちょっとうんざりした気分にになって深くため息。
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足が悲鳴をあげかけているのをがまんして石段の途中にある門をくぐり、それからさらに石段を登ってようやく境内に。これが登りきった場所から下を眺めた風景。
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あの大林監督の『転校生』の階段から転げ落ちるシーンが撮影されたのがまさにここだったんですね。向こうには福善寺の本堂が見えています。

境内には30歳代くらいのカップルが一組。『転校生』の話をしているようにも思えませんでした。『転校生』ももう34年も前の映画なので知らない可能性もあります。
これが境内から南側を眺めた風景。
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小津さんがここに来たのはやはりあの笠智衆と原節子が朝日を眺めるシーンを撮る候補地として考えたからでしょうね。
これがもう少し塀に近づいた場所から眺めた風景。
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目の前には福善寺の墓地が見えていますが、海までは遠く、浄土寺で撮影された風景に比べたら開放感に欠けていますね。境内もちょっと狭い。

考えたら今は浄土寺も二人の立っていた場所には鐘楼が建てられていて、境内の向こう側はすべて塀が作られて海が見えづらくなってしまっています。
これはもう失われてしまった風景なんですね。
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さて、天満宮の長い石段を降り、再びれんが坂を登って福善寺の墓地へ。
坂を登った所にはさっきの猫たちがいて、ほっこりした気持ちに。あの猫だけはやはりごろごろ。でも少しだけ眠そうな目をこちらに向けてくれました。
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by hinaseno | 2016-10-28 13:53 | 映画 | Comments(0)