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by hinaseno
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『東京物語』の尾道、もうひとつの平山家を訪ねて(その3)――「三宅氏物干台」


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アメリカン・ポップスの男性シンガーの中ではいちばん好きなボビー・ヴィーが昨日亡くなったとのこと。72歳。まだ若いですね。ボビー・ヴィーのことはまた改めて書こうと思います。

さて、尾道の話。
浄土寺から市立中央図書館へは数百メートルの距離。坂を下って道をまがればすぐに図書館の建物が見えてきます。
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車庫に青いトラックが見えて、もしやと思ったらやはり。
尾道の移動図書館「なかよし号」でした。
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今年夏葉社で復刻された『移動図書館ひまわり号』(前川恒雄著)を読んだばかりだったので移動図書館には強い親しみを持ってしまいます。ちょうど本を詰め込んだばかりのようで、横から見える本棚には本がぎっしり。これから出発するところだったのかもしれません。
尾道の図書館がいつから移動図書館を始めたのかはわかりませんが、始められるときにはきっと前川さんのところに行っていろいろと学ばれたのではないかと思います。そのあたりの話をうかがおうかと思いましたが時間の関係で今回はやめて当初の目的を最優先。それは古い住宅地図を調べることでした。
図書館にあったいちばん古い住宅地図は1960年台のもの。ただそれを見るにはやや煩雑な手続きをしなければならないことがわかったので、その次に古い1970年頃の住宅地図を出してもらいました。探したのは浄土寺の近くにあるはずの「三宅氏」の家。

昭和28年6月30日の撮影日程表の最初に「尾道町の三宅氏 物干台」と記されていて、さらに8月15日にも「午后15時市内の三宅氏物干台」、さらに翌16日も「浄土寺より情景 浄土寺附近 汽車走り 物干台」とあることから、そこで重要なシーンが撮影されたことは明らか。
地図を開いて三宅と記された家はすぐに見つかりました。やはりあそこだったんだなと。で、浄土寺に引き返してその場所に行ったら今も表札には三宅さんの名前が書かれていました。
この写真の右手前に見えるのが三宅さんの家。向こうに浄土寺の多宝塔が見えます。
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建物が当時のままなのかわからないので「物干台」というのは確認ができませんでしたが、この家の2階のあたりから『東京物語』のいくつかのシーンが撮影されたのは確かなこと。そのひとつがこのカット。
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そしてラストシーンのこのカット。
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この二つ、一見違う場所から撮られているような感じがしますが、実はカメラのアングルをちょっとずらしただけだったんですね。

ちなみに昨日も紹介したこの写真は三宅さんの家の前の道から柵の中に入った、今は草がいっぱい生えている場所から撮りました。
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そしてこれはそこからちょっと視線を右に移したもの。
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「三宅氏 物干台」に関してはこのシーンが撮られた家の可能性も考えましたが、ちがっていましたね。
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本当は三宅さんの家の人にいろいろと訊いてみようかと思いましたが、ちょっと勇気が出ませんでした。
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by hinaseno | 2016-10-25 14:09 | 映画 | Comments(0)