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by hinaseno

クリフ・リチャードの「ネクスト・タイム」


ひと夏をほぼ1曲、あるいは1枚のアルバムで過ごすことがあります。
今年もそういうことがあるかなと思っていたところ、昨日ちょっとした出来事が。

岡山市内の町を歩いたときのこと。
ふと気が向いて、めったに通らない道を歩いていたら、一軒の中古レコード店を発見。
といってもそこは昔、よく通っていた中古レコード店があった場所。もう何年も前にその店はなくなってしまって、そこを通ることもなくなってしまっていましたが、同じ場所に店の名前は違っているのに作りは昔のままの店があって驚いてしまう。
店内に入ってみたらカウンターの場所もそのまま。カウンターに座っていた人はもちろん知らない。たぶん。
よく通ってい頃に発売された、今はもうほとんどが廃盤になっているCDが未開封のままずらりと並んでいる。なんだか20年くらい前にタイムスリップした気持ちになってしまう。
レコードは昔ほど多くないけど、でも結構な量がある。レコード店に入ると必ずそうするように、まずジャズの棚をチェック。ずっと探していたトミー・フラナガンのLPがあって、ちょっとにっこり。値段も安い。
そして次にオールディーズの棚へ。あまり食指が動くものはないなと思っていたら、LPサイズのケースにシングル盤を入れたものが数枚置かれているのに気づく。
あまり期待はぜずに一枚ずつ確認。すると突然、見覚えのあるピクチャー・スリーブが眼に飛び込んでくる。日本盤のジャケットはよく知っていました。

クリフ・リチャードの「バチェラー・ボーイ/ネクスト・タイム」。

このシングルはネットのオークションサイトではよく見かけていたので、何度かポチしようかと思いながらやめていたのですが、まさかこんな形で出会うとは。4日早い大瀧さんの誕生日プレゼントなのかもしれません。こちらがもらうのもおかしいけど。ちなみに昨日は谷崎潤一郎の誕生日でもあります。

海をバックにした夏っぽい水色のピクチャースリーブの状態もレコードの盤質(赤盤ですね)も抜群。
クリフ・リチャードの「ネクスト・タイム」_a0285828_12232136.jpg

早速”B面”の「ネクスト・タイム」に針を落としました。すぐに3年前の夏の日々がよみがえってきます。もう二度と戻ってくることのない夏の風景が目の前に現われてきて、たまらなく切ない気持ちになってしまう。



このB面の「ネクスト・タイム」はここでも書いているように、3年前の夏に聴き続けた曲でした。最後にこう書いています。

僕にとってはクリフの「Next Time」は2013年の夏の思い出として(それを車の中で聴きながら目にした風景も含めて)記憶され続けることになるだろうと思います。

というわけで、そのシングルをずっとリピートしてこれを書いているのですが、「ネクスト・タイム」の動画を貼ろうとチェックしていたら、こんなリハーサル・テイクがあるのを発見。これが素晴らしすぎて腰が抜けそうになる。個人的にはこっちの方が好き。



iTunes Storeにこのバージョンがあったのでダウンロード。昨日買ったレコードはストップして今はこっちばかり聴いています。
この夏の1曲は、この「ネクスト・タイム」のリハーサル・テイクになるかもしれません。
by hinaseno | 2016-07-25 12:28 | 音楽 | Comments(0)