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by hinaseno
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2015年の「今年の3枚」と「今年の3冊」


去年の暮頃、ちまたでは例年通り「今年の3冊」や「今年の3枚」というのが選ばれて、そういうのを見ながら自分でもいつも考えるのですが、落としたものに申し訳なくて、結局、候補だけ考えて終わっています。

「今年の3枚」のアルバムの中に絶対に入るのは『BEACH BOYS PARTY! UNCOVERED AND UNPLIGGGED』。このアルバムについては改めて。
あとはブライアンの新作とこのブログでも何度か紹介したワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ、それからもちろん大瀧さんの『ナイアガラ・ムーン 40周年盤』。ACEからでたアルバムもどれも捨て難い。
そう、聴いたのは新春になったけど、最後の最後にずっと楽しみにしていた”あのアルバム”が4年ぶりに出ました。年始はこればっかり聴いていました。これもまた改めて。

「今年の3冊」の本では、この日のブログで予告した通り、グレン・フランクル著『捜索者』が一番でした。それから『大瀧詠一Writing & Talking』も絶対ですね。でも、あと1冊が困ります。本当に。
年末に川本三郎さんの『東京叙情』と『ひとり居の記』が出ましたが、『東京叙情』を読み終えたのは新年になってから。『ひとり居の記』は今、半分くらい読んだところ。川本さんのこういう本を読むのは本当に幸せ。
村上春樹さんの2冊もよかったし、岩阪恵子さんの『わたしの木下杢太郎』も素晴らしかった。斎藤充正さんの『フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズのすべて』も大変な労作。
うん、でも決めました。3冊めは平川克美さんの『路地裏人生論』。朝日新聞で連載されているときからこのブログでも何度も紹介していて、いつか本になるのが楽しみですと言っていたものだったので。
静かなトーンで語られる言葉の一つ一つが心に沁みます。それぞれの文章で取り上げられた「隣町」(隣りの町という意味ではありません。住んでいる町のすぐ近所でも隣町になることもあるし、隣りの隣りの町も隣町になります)の「路地裏」のある場所を地図で確認しながら読んでみると、愉しさが一層増します。
表紙の写真は猫。路地裏の主人公ですね。「路地裏のしきたり」という文章はこんな言葉で始まります。

路地裏には、路地裏のしきたりがある。
それがどんなものであるのかについて、路地の外部から来たものは知ることができない。
そのしきたりを熟知しているのは、陋巷に住む名前のない猫である。
猫の許可がなければ、わたしたちは路地裏の表面はなぞることができても、その細部にまでは侵入が許されない。

ところで、『路地裏人生論』には「Y字路が分けたもの」という文章があるのですが、Y字路って探せば結構あるんですね。最近はY字路にとりわけ心惹かれるようになりました。
で、わが小さな町の「隣町」にもY字路がいくつかあります。
特に好きなY字路はここ。
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右側の道は、昔は駅から続く商店街があったのですが、今、残っている店は10軒足らず。で、この右側の道をもう少し進むとふたたびY字路にぶつかります。
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商店街は右側の道にありました(左側にも小さな道がありましたが、となりにあったはずの家がつぶされて今は駐車場になっていました)。僕が本を始めて買った本屋もこの通りにありました。昔はアーケードもあり、とてもにぎわっていましたが、今は人通りはほとんどありません。
何度も何度も復活を試みた結果の今の姿です。

この商店街があった通りは今は新しい家やマンションが建ち並んでいますが、ところどころ昭和初期に建てられたはずのかなり貴重な建造物が今も残っています。
一番素晴らしいのはこの写真館。
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「PHOTO AND RADIO」ということはラジオも売られてたんですね。子供の頃、ここで写真を撮った記憶はあります。
それからこのすぐとなりにあるのがこの理髪店。
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写真館と同じく浮き彫りにした看板がいいですね。同じ人が作ったのかもしれません。
この二つの店、今はどちらも営業していません。つぶされないよう、何かに再利用できないのかな。

さて、路地裏といえば猫。今朝、ちょこっと歩いてきたら、新しくできた家の日当りのいい場所で日向ぼっこをしている親子の猫に出会いました。でも、子猫は臆病で僕が近づくと逃げてしまいました。ってことで親猫だけ。初めて出会ったので相当警戒しています。
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この二匹の猫には名前がありそうです。
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by hinaseno | 2016-01-13 12:47 | 雑記 | Comments(0)