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by hinaseno
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「エンディングになぜか『ラバー・ボール』が突然飛び出すという」


あけましておめでとうございます。
というわけで、お正月といえばやっぱりこの曲を。『ナイアガラ・カレンダー』の1曲目に収録された「Rock'n' Roll お年玉」。



前回まで「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の第1回放送の話をしてきましたが、今日は達郎さんの番組で続けられた「新春放談」の第1回放送の話を。放送日は1985年1月13日。こちらは「ゴー!ゴー!ナイアガラ」とは違ってリアル・タイムで聴きました。この日の放送は間違いなく最も多く聴いたはず。

この日最初にかかったのが「Rock'n' Roll お年玉」。
曲がかかった後、最初にこんな会話が交されます。

山下「エンディングになぜか『ラバー・ボール』が突然飛び出すという」
大瀧「困ってしまったなぁ」
山下「へへへ。これが僕はやりたかったんですよ。本人を目の前にしてレコードをかける。照れる。なんたってね、僕の100倍ぐらい照れ屋ですから」

興味深かったのは達郎さんの最初の言葉。
「エンディングになぜか『ラバー・ボール』が突然飛び出すという」

『ラバー・ボール』。歌っているのはもちろんボビー・ヴィー。

「Rock'n' Roll お年玉」はいろんな曲が折込まれているのですが(全部で17曲)、達郎さんが『ラバー・ボール』だけを取り上げたのかずっと不思議に思ってきました。ただ、大瀧さんがボビー・ヴィーの曲を入れたのは”単なる思いつき”ではなく”必然”だったということは確かなので、今日はそれについて少し。
ちなみに「Rock'n' Roll お年玉」のエンディングの歌詞はこうなっています。

あげよう あげよう あげよう あげよう
Rubber ball, I'll come bouncin' back to you
Oh, Susie Darlin

あげよう あげよう あげよう あげよう
She's my Tallahassee Lassie
Okefenokee
Down in the Palisades Park

あげよう あげよう あげよう あげよう
Yes it's me and I'm in love again
Come on baby, Let the Good Times Roll!

ここに折込まれているのは7曲。順番に挙げると、まず最初の「あげよう×4」の後に出て来るのはこの2曲。
ボビー・ヴィー「Rubber Ball」
トミー・ロウ「Susie Darlin'」
次の「あげよう×4」の後に出て来るのは、すべてフレディ・キャノンのヒット曲。
フレディ・キャノン「Tallahassee Lassie」
フレディ・キャノン「Okefenokee」
フレディ・キャノン「Palisades Park」
で、最後の「あげよう×4」の後に出て来るのは、ニューオーリンズR&Bの曲。
ファッツ・ドミノ(あるいはリッキー・ネルソン)「I'm In Love Again」
シャーリー&リー「Let The Good Times Roll」

興味深いのは最初の2曲。ボビー・ヴィーとトミー・ロウ。
この2人、大瀧さんにとってはバディ・ホリーのフォロワーとしてつながっているんですね。ちなみにバディ・ホリーの「Maybe Baby」は3曲目に折込まれています。
バディ・ホリーは大瀧さんも大好きなので、バディ・ホリー・タイプの曲を作って、その独特の歌い方のまねをしています(たとえば「シャックリ・ママさん」あるいは「A面で恋をして」)。で、バディ・ホリーの歌い方をまねたシンガーも大好きで、その代表的な二人がボビー・ヴィーとトミー・ロウ。

というわけでバディ・ホリーの曲がかかれば条件反射的にボビー・ヴィーとトミー・ロウの曲をかけたくなるようです。
例えば1975年12月8日に放送された「ゴー!ゴー!ナイアガラ」ではバディ・ホリーの「Maybe Baby」をかけたあとにトニー・ロウの「Susie Darlin'」とボビー・ヴィー「More Than I Can Say」を続けてかけています。
それから1976年10月19日の放送ではバディ・ホリーの「Fool's Paradise」をかけたあとにやはりトニー・ロウの「Sheila」とボビー・ヴィー「When You're in Love」を続けてかけています。
さらには1978年2月27日のバディ・ホリー特集(パート3)では1曲目にボビー・ヴィーの「Buddy’s Song」、2曲目にトニー・ロウの「Sheila」をかけています。

というわけで「Rock'n' Roll お年玉」にはエルヴィスやジェーン・ヴィンセント、バディ・ホリー、ジェリー・リー・ルイスなどロックン・ロールのオリジネーターと共にそのフォロワーをきちんと入れているんですね。大瀧さんらしさが表れています。
達郎さんはそういう大瀧さんの嗜好は知りつつも、でも、ロックン・ロールのオリジネーターに混じって”突然”、フォロワーであるボビー・ヴィーの曲が出てきたんで、最初に紹介した言葉がぽろっと出たんでしょうね。

せっかくなので3人の曲を並べて貼っておきます。
まずは、バディ・ホリーの「Maybe Baby」。



次に、ボビー・ヴィーの「Rubber Ball」。



最後にトミー・ロウの「Susie Darlin'」。



おまけにこれを。


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by hinaseno | 2016-01-01 15:59 | ナイアガラ | Comments(0)