2015年はスナッフ・ギャレットの話で暮れていきそうです。
改めて思うのは、日本で、というのは間違いなく、世界でもっともスナッフ・ギャレットのサウンドを理解していたのは大瀧さんだったんだなということ。
今年は「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の第1回目の放送から172回目の最終回までを聴き通して、その後にスナッフ・ギャレットが亡くなったので108回目の「スナッフ・ギャレットのリバティ・サウンド特集」を聴いていたら、改めて第1回目のキャロル・キング特集パート1を聴き返したくなりました。「振り出しに戻るナイアガラ」です。
実はスナッフ・ギャレットの名前はすでに第一回目の放送ではっきりと語られているんですね。ある日突然始まった番組で、そこまでの名前をとらえることのできた人はどれだけいるんでしょうか。
この日の放送で興味深いのは、後々予定している特集について語っていたこと。
一つ目が「シレルズ特集」、二つ目が「リード・シンガー別のドリフターズ特集」、そして三つ目が「(スナッフ・ギャレットの)リバティ・サウンド特集」。
結局実現したのは「リバティ・サウンド特集」だけでした。
第1回目の放送ではボビー・ヴィーの曲が4曲もかかっています。「How Many Tears」「Take Good Care Of My Baby」「Walkin' With My Angel」「Sharing You」。そのアーティストの特集でもないのにひとりのアーティストの曲が4曲もかかるのは本当にめずらしいこと。もちろんこの日の最多。
ちなみに第2回目のキャロル・キング特集パート2で最も多くかかったのはスティーヴ・ローレンスで、やはり4曲。クッキーズのリード・シンガーであるアール・ジーン名義の曲をクッキーズの曲のひとつと考えるならばクッキーズも4曲。
この3つのアーティストに提供した曲のパターンが大瀧さんにとってのキャロル・キングの3つの柱になっていて、それを『ロング・バケーション』の1曲目から3曲目にもってきたというのが僕の揺るぎない説です。つまり(第2回目の1曲目にかかったジーン・マクダニエルズの「Point Of No Return」と2曲目にかかったゲイリー・ルイス&プレイボーイズの「Sure Gonna Miss Her」を含めた)ボビー・ヴィーに代表されるスナッフ・ギャレットのリバティ・サウンドが「君は天然色」に、クッキーズに見られるジェリー・ゴフィンがプロデュースした曲調のものが「Velvet Motel」に、そしてスティーヴ・ローレンスに歌われた曲調のものが「カナリア諸島にて」になったと。
前にも触れたことですが、第1回目のキャロル・キング特集パート1を聴いたときに最も驚いたのは大瀧さんのこの発言でした。
今から40年前の大瀧さんのこの発言がいかに卓見であったかを次回に論証してみようと思います。
ところで、話はかわりますがこの写真。
1998年に出たボビー・ヴィーのCDのブックレットに載っていたもの。帽子を被った白い髯のおじさんがスナッフ・ギャレット、その隣にいるのがボビー・ヴィー。写真は1997年に撮られています。このコンビがいなければ...ですね。
改めて思うのは、日本で、というのは間違いなく、世界でもっともスナッフ・ギャレットのサウンドを理解していたのは大瀧さんだったんだなということ。
今年は「ゴー!ゴー!ナイアガラ」の第1回目の放送から172回目の最終回までを聴き通して、その後にスナッフ・ギャレットが亡くなったので108回目の「スナッフ・ギャレットのリバティ・サウンド特集」を聴いていたら、改めて第1回目のキャロル・キング特集パート1を聴き返したくなりました。「振り出しに戻るナイアガラ」です。
実はスナッフ・ギャレットの名前はすでに第一回目の放送ではっきりと語られているんですね。ある日突然始まった番組で、そこまでの名前をとらえることのできた人はどれだけいるんでしょうか。
この日の放送で興味深いのは、後々予定している特集について語っていたこと。
一つ目が「シレルズ特集」、二つ目が「リード・シンガー別のドリフターズ特集」、そして三つ目が「(スナッフ・ギャレットの)リバティ・サウンド特集」。
結局実現したのは「リバティ・サウンド特集」だけでした。
第1回目の放送ではボビー・ヴィーの曲が4曲もかかっています。「How Many Tears」「Take Good Care Of My Baby」「Walkin' With My Angel」「Sharing You」。そのアーティストの特集でもないのにひとりのアーティストの曲が4曲もかかるのは本当にめずらしいこと。もちろんこの日の最多。
ちなみに第2回目のキャロル・キング特集パート2で最も多くかかったのはスティーヴ・ローレンスで、やはり4曲。クッキーズのリード・シンガーであるアール・ジーン名義の曲をクッキーズの曲のひとつと考えるならばクッキーズも4曲。
この3つのアーティストに提供した曲のパターンが大瀧さんにとってのキャロル・キングの3つの柱になっていて、それを『ロング・バケーション』の1曲目から3曲目にもってきたというのが僕の揺るぎない説です。つまり(第2回目の1曲目にかかったジーン・マクダニエルズの「Point Of No Return」と2曲目にかかったゲイリー・ルイス&プレイボーイズの「Sure Gonna Miss Her」を含めた)ボビー・ヴィーに代表されるスナッフ・ギャレットのリバティ・サウンドが「君は天然色」に、クッキーズに見られるジェリー・ゴフィンがプロデュースした曲調のものが「Velvet Motel」に、そしてスティーヴ・ローレンスに歌われた曲調のものが「カナリア諸島にて」になったと。
前にも触れたことですが、第1回目のキャロル・キング特集パート1を聴いたときに最も驚いたのは大瀧さんのこの発言でした。
リバティ・レコードの看板のボビー・ヴィー、そのリバティ・サウンドのプロデューサーといえばスナッフ・ギャレット。ジャン&ディーン、ゲイリー・ルイスなどを育てましたが、そのスナッフ・ギャレットのサウンドにキャロル・キングが多大な影響を与えたと考えられます。
今から40年前の大瀧さんのこの発言がいかに卓見であったかを次回に論証してみようと思います。
ところで、話はかわりますがこの写真。
1998年に出たボビー・ヴィーのCDのブックレットに載っていたもの。帽子を被った白い髯のおじさんがスナッフ・ギャレット、その隣にいるのがボビー・ヴィー。写真は1997年に撮られています。このコンビがいなければ...ですね。