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by hinaseno

Warner Girl Group Nuggets vol.1-5 & Surfin' & Hot Rod Nuggets(その4)


「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でバリー・デヴォーゾンのことが最も多く語られたのは1977年5月31日に放送された「Dream(が曲のタイトルにつく)特集」でした。
この日の4曲目にかかったのがジョニー・バーネットの「Dreamin’」。曲がかかったあとこんな話が出てきます。
この曲はですね、作曲者がバリー・デヴォーゾンという人なんです。バリー・デヴォーゾンといいますとね、バリーとタマレーンズというグループを率いて自分たちでもやってたこともありますけどね。カスケーズのプロデューサーとして有名ですね。「悲しき雨音」で有名なカスケーズですけど。その(グループの)曲なんかも書いていますけどね、このバリー・デヴォーゾン。
さて、次の曲はそのカスケーズの曲なんですけども、僕のひじょ〜に、これまた大好きな曲なんですね。

でかかったのはカスケーズの「Was I Dreamin'」。



曲がかかった後、バリー・デヴォーゾンの話がもう少し続きます。
「Was I Dreamin'」という非常にいい曲なんです。この作曲者もバリー・デヴォーゾンなんですね。バリー・デヴォーゾンというといわゆるヴァリアントというレコード会社を自分でやってましてね。ヴァリアントといいいますとね、66年頃アソシエーションが「Along Comes Mary」でデビューしましたけどね。いわゆるアソシエーションの前のサウンド、この辺のカスケーズとかバリーとタマレーンズとか、一丁やる必要あるなと常に思ってるんですけどもね。

でも、結局、この後、別の特集でバリーとタマレーンズが一度かかっただけで、残念ながらバリー・デヴォーゾン、あるいはヴァリアント・レコードの特集はありませんでした。

ちなみにこの日の特集ではロビン・ワードのこの「Dream Boy」がかかっています。



あの「Wonderful Summer」のB面。曲を書いたのは「Wonderful Summer」と同じく、バリー・デヴォーゾンの盟友のペリー・ボトキン・ジュニアとギル・ガーフィールド。アレンジもペリー・ボトキン・ジュニア。ペリー・ボトキン・ジュニアは「悲しき雨音」などカスケーズのほとんどの曲のアレンジをしているので「Was I Dreamin'」のアレンジもたぶんペリー・ボトキン・ジュニアのはず。つながっているんですね。

さて、「ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ」に収録されたバリー・デヴォーゾンの曲は全部で4曲。レーベルはすべてヴァリアント。
この4曲のうち、クレジット、解説を見ないでびびっと反応したのは『Vol.3』に収録されたこの曲でした。

ディーン・キャノン(Dean Cannon)というシンガーの「When Love Goes Wrong (Nothing Goes Right)」。曲はバリー・デヴォーゾンとボディ・チャンドラーの共作。アレンジはもちろんペリー・ボトキン・ジュニア。



解説を見ると、ディーン・キャノンというのは同じヴァリアントからシングルを出しているキャノン・シスターズ(The Cannon Sisters)のメンバーと思われるとのこと。キャノン・シスターズの「I'm Sorry I Went」という曲は『Vol,2』に収録。これもとても素敵な曲。曲を書いたのはやはりバリー・デヴォーゾンとボディ・チャンドラー、アレンジはペリー・ボトキン・ジュニア。ヴォーカルも魅力的な声をしています。でも、キャノン・シシターズは結局2枚のシングルを出しただけで、そしてディーン・キャノンは1枚のシングルを出しただけで終わったようです。

そういえば「サンデー・ソングブック」も2週にわたって「ワーナー・ガール・グループ・ナゲッツ」の特集をしていましたが、昨日はバリー・デヴォーゾンの曲が1曲かかりました。ティアラズ(The Tiaras)というグループの「You Told Me」という曲。もちろん達郎さんはバリー・デヴォーゾンの名前を出していましたね。

それにしても大瀧さんのバリー・デヴォーゾン特集、聴いてみたかったですね。「アメリカン・ポップス伝パート3」(第1夜)で、数分間ですがバリー・デヴォーゾンの話が出てきます。
by hinaseno | 2015-09-21 12:00 | 音楽 | Comments(0)