今日、7月28日は大瀧さんの誕生日。といっても、何か特別な話をするわけではありません。前回の話の続きを。
ずっと前にも書いたことですが、1976年の3月2日の「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のガール・シンガーズ特集でレスリー・ゴーアの「Danny」をかけたあとに大瀧さんはこんなコメントをされていました。
その日のブログでも指摘した通り、これはひと月あまり前に録音した吉田美奈子さんの「夢で逢えたら」を指しての発言のはず。
レスリー・ゴーアの「Danny」の一番魅力的な部分は、何度も繰返し演奏される「チャチャチャチャ」というフレーズ。これを大瀧さんがどれだけ意識したのかはわかりませんが、「夢で逢えたら」でもこれに似たフレーズが、同じような使い方で何度も繰返し演奏されます。もちろん「夢で逢えたら」の方が、もう少し魅力的なものになっています。このフレーズを演奏しているのがフルート。
ここで「夢で逢えたら」の2つのバージョンそれぞれの楽団の演奏メンバーを確認。
まずは吉田美奈子版「夢で逢えたら」。録音は1976年1月16日。
で、シリア・ポール版「夢で逢えたら」。録音は1977年6月1日。
注目すべきは演奏者として両方のセッションに参加されているのが、ただひとりだけだということ。それがフルートを演奏されている浜口茂外也さん。
浜口さんのフルートで演奏されるあのフレーズが「夢で逢えたら」の最も魅力的な部分であることを大瀧さんもよくわかっていたんでしょうね。
だからこそ、「夢で逢えたら」を再録音するときにもあの部分を演奏するのは浜口さんのフルートしか考えられなかったんだろうと思います。
なんてことを書き上げた後、ネットをチェックしていたら浜口さんのインタビューがあって浜口さん、「夢で逢えたら」のあのフレーズについてこんなことを語られていました。
びっくり。気軽に「下敷きにして」とか言うもんじゃないですね。その場で生まれた「たまたま」もいっぱいあるわけです。
というわけで改めて吉田美奈子さんの「夢で逢えたら」で、浜口さんのフルートを聴いてみて下さい。
ずっと前にも書いたことですが、1976年の3月2日の「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のガール・シンガーズ特集でレスリー・ゴーアの「Danny」をかけたあとに大瀧さんはこんなコメントをされていました。
「これはよく聴くと、僕はこの曲にかなり影響されているなっていうのを今、非常に思いましたけどね」
その日のブログでも指摘した通り、これはひと月あまり前に録音した吉田美奈子さんの「夢で逢えたら」を指しての発言のはず。
レスリー・ゴーアの「Danny」の一番魅力的な部分は、何度も繰返し演奏される「チャチャチャチャ」というフレーズ。これを大瀧さんがどれだけ意識したのかはわかりませんが、「夢で逢えたら」でもこれに似たフレーズが、同じような使い方で何度も繰返し演奏されます。もちろん「夢で逢えたら」の方が、もう少し魅力的なものになっています。このフレーズを演奏しているのがフルート。
ここで「夢で逢えたら」の2つのバージョンそれぞれの楽団の演奏メンバーを確認。
まずは吉田美奈子版「夢で逢えたら」。録音は1976年1月16日。
Music Arrangement:大瀧詠一
Horns and Chorus and Strings Arrangement:山下達郎
Drums:林立夫
Bass::細野晴臣
Guitar:鈴木茂
Keyboards:松任谷正隆
Flute:浜口茂外也
Sax:稲垣セクション
Background Vocals:大貫妙子・伊集加代子・吉田美奈子・山下達郎
で、シリア・ポール版「夢で逢えたら」。録音は1977年6月1日。
Music Arrangement:大瀧詠一
Strings Arrangement:山下達郎
Drums & Percussions:上原裕
Bass::田中章弘
Guitar:村松邦男
Keyboards:井上鑑
Flute:浜口茂外也
Background Vocals:シンガーズ・スリー(伊集加代子・和田夏代子・鈴木宏子)
注目すべきは演奏者として両方のセッションに参加されているのが、ただひとりだけだということ。それがフルートを演奏されている浜口茂外也さん。
浜口さんのフルートで演奏されるあのフレーズが「夢で逢えたら」の最も魅力的な部分であることを大瀧さんもよくわかっていたんでしょうね。
だからこそ、「夢で逢えたら」を再録音するときにもあの部分を演奏するのは浜口さんのフルートしか考えられなかったんだろうと思います。
なんてことを書き上げた後、ネットをチェックしていたら浜口さんのインタビューがあって浜口さん、「夢で逢えたら」のあのフレーズについてこんなことを語られていました。
オリジナルの(口ずさんで)「夢でもし逢えたら~、タッタラタタッタ」という、この「タッタラ……」のフルートのフレーズはぼくが作ったわけ。レコーディング中にひらめいて、こんなのどう? ってね。大瀧さんが「それいいね」と言うので入っているんだけど。キンモクセイのバージョンには残念ながら入っていないんですねー(笑)。これはこれで大瀧さんも納得してらっしゃるんでしょう。
びっくり。気軽に「下敷きにして」とか言うもんじゃないですね。その場で生まれた「たまたま」もいっぱいあるわけです。
というわけで改めて吉田美奈子さんの「夢で逢えたら」で、浜口さんのフルートを聴いてみて下さい。