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by hinaseno
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「子犬が立ち止まって目を細めながら振り向くのが見えた。で、その顔が彼そっくりなんだ」


昨日、松本隆さんがfacebookでこんなことを書かれていました。松本さんがうるっとした話ですが、僕もこれを読んでうるっときてしまいました。

あひませうをずっと車で聴いてるんだけど。子犬が「不思議な」目をしてってところで必ず涙腺が危険になる。この曲って詞先だったじゃない。曲が出来たから聴いてくれって。2番のここでわざとメロを低いとこに下げたんだ。と、自慢した。低くすると、子犬が立ち止まって目を細めながら振り向くのが見えた。で、その顔が彼そっくりなんだ。

ここに出てくる「彼」というのはもちろん大瀧さんのこと。
この話、少しだけ詳しく説明します。
「あひませう」というのは先日発売されたばかりの松本隆さん作詞活動四十五周年トリビュートのCD『風街であひませう』のこと。CDには松本さんが詞を書かれた代表的な曲のカバーが収録されています。そのなかで大瀧さんが曲を書いてラッツ&スターが歌った「Tシャツに口紅」がハナレグミによってカバーされているんですね。

「Tシャツに口紅」は大瀧さんの作った曲の中でも最も好きな曲のひとつで、この日のブログでもいろいろと書いていますね。
このブログの最後にこんなことを書いています。

ちなみに「Tシャツに口紅」の詞は松本隆さん。
海と夏をテーマにした松本隆さんの詞はどれもロマンチックでたまらないのですが、この「Tシャツに口紅」の歌詞は最高に素敵です。『EACH TIME』の曲の歌詞には救いのないものが多いのですが、この曲には救いがあります。例えばこんな部分。
「仔犬が不思議な眼をして 振り向いて見てたよ」

松本さんが昨日つぶやかれていたのはまさにこの歌詞の部分でした。

「Tシャツに口紅」は「色褪せた〜」からのサビの最後の部分のメロディーが2番だけ違うんですね。
1番と2番の歌詞はこうなっています。
1番は

色褪せたTシャツに口紅
泣かない君が
泣けない俺を
見つめる
鷗が驚いたように
埠頭から翔び立つ

で、2番は

色褪せたTシャツに口紅
黙った君が
黙った俺を
叩いた
仔犬が不思議な眼をして
振り向いて見てたよ

1番の「鷗が驚いたように」の「驚いた」の最初の「お」が、2番の同じ部分の「仔犬が不思議な眼をして」の「不思議な」の最初の「ふ」で、ちょうど1オクターブ下がっているんですね。
興味深いのはこの曲が”詞先”だったと松本さんが書かれていたこと。もし曲先であれば大瀧さんはこんなことをしなかったはずですが、「仔犬が不思議な眼をして」という詞を見て、何かひらめくものがあってメロディーを1オクターブ下げることを思いついたんでしょうね。詞先の面白さがこんなところに出ています。
というわけで、その部分に注意しながら曲を聴いてみて下さい。



ところでダイアン・リネイの「Billy Blue Eyes」の聴き取りは難航しています。僕の持っている音源(YouTubeのものも同じはず)の音の状態がひどいのも難航の原因の一つ。といって歌詞が載っているかもしれない日本盤のシングルを見つけるのは大変そうです。
ということを思いながら、昨日車の中で「ゴー!ゴー!ナイアガラ」を聴いていたら(第52回目の御葉書の日)、プラターズの「Twilight Time」の曲をかけた後、その曲をリクエストしていた人に対してこんなことを語られていました。
これの歌詞がわからないなんて言っていましたけど、じっくり聴いて、何度も聴いて自分で聴き取りましょうね。ヒアリングの勉強になりますからね。

というわけで、時間はかかりそうですががんばります。
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by hinaseno | 2015-07-05 12:14 | ナイアガラ | Comments(0)