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大瀧詠一の「私の100枚」のLP(1〜10)


大瀧さんが選んだ100枚のアルバム、とりあえず10枚ずつ紹介していくことにしました。雑誌、あるいは『KAWADE夢ムック』では、いずれも25枚ずつに分けられていますが、選ばれたアルバムの並びを見ると、どうやら10枚ごとにジャンルの区切りがありそうです。この100枚は好きな順に並べたわけでもなく、おそらくはジャンルごとに分けられた大瀧さんのレコード棚から、ここからは10枚、ここからは20枚、という感じで選びとられたんだろうと思います。選ぶときの大瀧さんの頭にあったのはあくまで曲。曲がうかんでその曲の入ったアルバムを探したんでしょうね。で、その曲の入ったアルバムが見つからず、仕方なしに...という形で選んだものもちらほら。
いずれにしても大瀧さんはアルバムという単位での思い入れはそんなになさそうです。それから多くの音楽好きは必ずやっているはずの、いわゆる”ジャケ買い”も、たぶんしたことはないだろうなと。

ということで今日は1枚目から10枚目を紹介します。この10枚はジャンルでいえばリズム&ブルース。中心はいうまでもなくニューオーリンズR&B。

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1 Fats Domino / Million Sellers by Fats(あるいは Rock And Rollin’)
大瀧さんのコメント:やさしい歌声。つらさを忘れる。

1枚目がいきなり困ってしまいました。雑誌にはアルバム・タイトルが『Rock And Rollin’』と書かれているんですね。でも、ファッツ・ドミノには『Rock And Rollin’』というアルバムが2枚あります。収録された曲も違います。で、さらに混乱するのがその横に記されたアルバムのカタログ番号。
Imperial 9195。
調べたらなんとこれは『Rock And Rollin’』ではなく『Million Sellers by Fats』というアルバム。ちなみにファッツ・ドミノの1stアルバム『Rock And Rollin’』の番号はImperial 9004。2ndアルバム『Rock And Rollin’』の番号はImperial 9009。収録曲をみるとそれぞれのアルバムに大瀧さんのお気に入りのはずの曲が入っています。たぶん大好きなファッツ・ドミノからは、どちらかの『Rock And Rollin’』と『Million Sellers by Fats』の2枚を選んでいて、でも、枚数の縛りで最終的に、じゃあこちらをという形でどちらか1枚になったんでしょうね。大瀧さんにとってはどちらでもよかったはず。
というわけで独断ですが、最終的にはアルバムは番号が記載されている『Million Sellers by Fats』を大瀧さんが選んだだろうと判断しておきます。このアルバムの最初に収録されたこの曲が大瀧さんの頭に先ず浮かんだのではないかと。「やさしい歌声。つらさを忘れ」ます。
 Fats Domino / Walking To New Orleans

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2 Huey "Piano" Smith / Rock & Roll Revival
大瀧さんのコメント:独特のスイングとロックのノリ。

アルバムに収録された曲で僕の一番のお気に入りは「High Blood Pressure」ですが、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」で2度かかったこちらの曲を。
 Huey "Piano" Smith / Rockin' Pneumonia and the Boogie Woogie Flu

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3 Professor Longhair / New Orleans Piano
大瀧さんのコメント:ニューオーリンズピアノの元祖。

これも困ってしまいました。雑誌に書かれているのは『Professor Longhair and his Blues Scholars』というアルバムタイトル(実際は”Scholars”を「スクーラーズ」とカタカナ表記。大瀧さんが取り出したのはほとんどが輸入盤だったので、取材した人が独自にカタカナに直したんでしょうね)。
でも、そんなアルバムありません。で、横にはAtlantic 906との番号。調べたらこれは「Walk Your Blues Away」という曲のシングルの番号。で、演奏者がProfessor Longhair and his Blues Scholarsとなっています。この曲が大瀧さんの頭に浮かんだけれども、それが収録されたアルバムが見つからなかったんでしょうか。
調べたら『New Orleans Piano』に収録されていました。
というわけで大瀧さんの頭に浮かんだはずのこの曲を。
 Professor Longhair and his Blues Scholars / Walk Your Blues Away

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4 Clarence "Frogman" Henry / You Always Hurt The One You Love
大瀧さんのコメント:ファッツ・ドミノのポップス版。サックスとトロンボーンのイントロがユニーク。

こちらは雑誌では「But I Do(Argo5378)シングル盤」と記載されています。これもやはり曲が浮かんで、それが収録されたアルバムを探したようですがどうやら見つからなかったんでしょうね。ちなみに「But I Do」は『You Always Hurt The One You Love』というアルバムに収録されています。今日紹介する10枚のうち、唯一僕が持っているLPです。そういえば昔の新春放談で達郎さんがこのアルバムのタイトルソングである「You Always Hurt The One You Love」をかけたら、大瀧さんが「君のテーマソングみたいだね」と、かなり際どい突込みをされていました。達郎さん、かなり動揺されてましたね。
というわけで、やはりこの曲を。この曲、僕も大好きです。
 Clarence "Frogman" Henry / But I Do

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5 Ray Charles / The Ray Charles Story Volume One
大瀧さんのコメント:Geniusの一言につきる。

レイ・チャールズといえば「What’d I Say」ということになりますが、このアルバムには収録されていません。どれか1曲となると、エヴァリー・ブラザーズがカバーしたこの曲でしょうか。
 Ray Charles / This Little Girl Of Mine

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6 Sam Cooke / The Two Sides of Sam Cooke
大瀧さんのコメント:ゴスペル・サイドもポップス・サイドもダーイスキ。

大瀧さんの頭に浮かんだのはB面1曲目のこの曲のはず。
 Sam Cooke / I'll Come Running Back To You

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7 Larry Williams / Here’s Larry Williams
大瀧さんのコメント:ぼくとしてはジョン・レノンを抜いて彼を語ることはできない。

当然、ジョン・レノンがカバーしたこれですね。
 Larry Williams / Dizzy, Miss Lizzy

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8 Marv Johnson / More Marv Johnson
大瀧さんのコメント:モータウン前後のサウンド。この甘さがたまらない。

「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でマーヴ・ジョンソンの曲がかかったのは「You Got What It Takes」だけですが、この曲はこの『 More Marv Johnson』には収録されていません。アルバムに収録されている12曲で僕が知っている曲は1つもありません。
ということで、このアルバムから何か1曲というわけにもいかないので、ちょっと反則ですが僕が好きなマーヴ・ジョンソンの「Keep Tellin' Yourself」という曲を紹介しておきます。曲を書いたメンバーがすごいんですね。エリー・グリニッチとトニー・パワーズ、そしてエルモ・グリック。
エルモ・グリックはリーバー=ストーラーのコンビの変名。名前がずらっと並ぶのを避けるために使われたんですね。藤子不二雄のようなものです。超有名なところではベン.E.キングの「Stand By Me」に使われています。というわけでプロデュースはもちろんリーバー=ストーラー。いろんな意味で「ゴー!ゴー!ナイアガラ」でかからなかったのが不思議です。この曲、ジーン・ピットニーもカバーしています。
 Marv Johnson / Keep Tellin' Yourself

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9 Jimmy Jones / Good Timin’
大瀧さんのコメント:九ちゃんでおなじみのテカテカテカ。人生訓も含まれている。

これはもちろんこの曲です。原曲の歌詞と坂本九が歌った漣健児の訳(?)を比べたら楽しそうです。
 Jimmy Jones / Good Timin’

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10 Joe Jones / You Talk Too Much
大瀧さんのコメント:ニューオーリンズ・サビなし・ポップス。

これももちろんこの曲です。
 Joe Jones / You Talk Too Much
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by hinaseno | 2015-06-03 10:39 | ナイアガラ | Comments(0)