Nearest Faraway Place nearestfar.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
プロフィールを見る
画像一覧
カレンダー

大瀧詠一の「私の100枚」のLP(予告編)


久しぶりに音楽の話を。前からずっとやりたいと思っていたことです。
音楽の話といえばドリフターズの話の続きもありますが(ベン・E・キングがリード・ボーカルだったときまで書きましたが、書いた日の少し後でベン・E・キングが亡くなってしまいましたね)、それはまた後日ということに。

さて、前から一度やっておきたかったのは、『KAWADE 夢ムック 大瀧詠一』に掲載された大瀧さんの選んだ「私の100枚」を、ジャケットの写真を貼ってずらっと並べてみること。だれかするかなと思っていましたが、だれもされていないようなので(たぶん)。
もともとこれは『月刊 サウンド・レコパル』という雑誌の1981年6月号に掲載されたもの。雑誌の方では何枚かジャケットの写真も掲載されています。
当時『レコパル』では読者参加企画の「レコード名盤選」というシリーズがあったようで、この企画に大瀧さんが参加されたようですね。1981年6月といえば、まさに『ロング・バケイション』発売直後のこと。これが雑誌に載っている大瀧さんの写真。ちょっとパーマをあてていますね。
a0285828_14291568.jpg

ちなみにこの『レコパル』の「レコード名盤選」には、なんとあのアゲインの石川茂樹さんも参加されていて、大瀧さんが載る半年ほど前の1980年10月号に掲載されています。この2つのコピー、ずっと以前に石川さんに送っていただきました。せっかくなので2つ並べた写真を。自分が載った雑誌の同じコーナーに最も敬愛する人が載ったわけですから、石川さんの嬉しさといったらなかったでしょうね。
a0285828_14303949.jpg

この読者参加企画の「レコード名盤選」に大瀧さんが参加されたのは、おそらくは発売されたばかりの『ロング・バケイション』のセールス活動の一環だっただろうとは思いますが、でも、大瀧さんは何かをするにしても必ず「縁」というものを考える人。企画が持ち込まれた際に、それ以前に雑誌に掲載されたものを見たにちがいありません。で、そこで大瀧さんのファースト・アルバムや大瀧さんの写真(あるいは『ゴー・ゴー・ナイアガラ』を録音した何本ものカセットテープの写真)の載った石川さんの回に目を留め、大瀧さんのことを熱く語っている石川さんの文章を読まないはずはありません。だからこそ、「それでは、やりましょう」となったんだろうと思います。大瀧さんというのはそういう人です。
ところでこの雑誌に掲載されたときの石川さんは「翻訳会社にお勤めの会社員」となっています。平川克美さんが内田樹先生たちと始められた翻訳会社のことですね。

さて、この「レコード名盤選」選ばれているのはすべてLPレコード。もちろんまだCDの出ていない時代。CDが出るのは1年後の1982年の秋。そのときまさに大瀧さんの『ロング・バケイション』が日本の、というか世界の最初のCDに選ばれるわけですが、もちろんこの雑誌の企画のとき大瀧さんはそんなことを知る由もありません。
それから大瀧さんファンであるならばもちろんわかっていることですが、大瀧さんはそもそもLPではなくシングルの人。アーティストではなく曲(作曲家やプロデューサー)で音楽を選んでいたんですね。この特集でも大瀧さんのこんな言葉があります。
 そのころは、好きなシンガーだからというので買ったレコードは、ほとんどなくて、曲がいいというので買っていましたね。これは今でもそうで、アーティスト中心よりも曲中心の買い方、聴き方になっています。ただそのころでも例外がひとりいました。エルビス・プレスリーだけは、中学のころに、その当時出ていたレコードはたぶん全部持っていたと思います。

ってことで大瀧さんが選んだ「私の100枚」のLPの中にはプレスリーだけ5枚も入っています。
ただ、LPの時代になって、特にビートルズが登場して、彼らのLPを買うために、かなりのシングル盤を手放してしまったとのこと。でも、面白いことに大瀧さんの「私の100枚」の中にビートルズのアルバムは1枚も入っていません。
で、何年か後になって手放したものも含めてシングル盤を買い直したようです。

というわけで、これから何回分けて大瀧さんが選んだ「私の100枚」のLPを、雑誌に載った大瀧さんのコメントをつけて紹介していこうと思います。実は、雑誌では英語のカタカナ表記が適当だったり(「ハニー・コムボズ」なんてグループもあります)、書かれているレコード番号とは違うアルバムが載っていたりと(『KAWADE夢ムック』でもそのまま掲載)、確認作業がちょっと大変なのもあるので、もしかしたら10枚ずつくらいのペースになるかもしれません。

ところで、石川さんが(あくまでも35年前に)選ばれた100枚の中で、自分がもし今100枚を選んだら絶対に入れるだろうなと思ったものは2枚。シュガー・ベイブの『ソングス』とニルソンの『ランディ・ニューマンを歌う』でした。
[PR]
by hinaseno | 2015-06-01 14:37 | ナイアガラ | Comments(0)