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by hinaseno
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小山清展


姫路のおひさまゆうびん舎で開かれている「没後50年 小山清展」にようやく足を運んできました。小山清に関する本をこれだけ集めて展示しているというのはどこにもないはず。しかも手に取って中を見ることが出来るんですからすごいです。公の機関が開いたものならば絶対に無理ですね。小山清に対する愛にあふれています。
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展示されていた本の中で一番のお目当ては『木靴』という同人誌。実はこの同人の中に、僕の母親が生まれた町(岡山の牛窓に近い町)の出身の人がいることを知っていたので、その人の作品をぱらぱらと読んでみました。田舎に暮らす子供たちを主人公にした物語がいくつかあって、もしかしたらその作家と僕の母親が生まれ育った町を舞台にしているのではないかという気がしました。展示会が済んだらお貸しいただけるというので、改めてじっくりと読んでみたいと思います。

さて、展示されていたもので一番欲しいなと思ったのはやはりこれです。
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1954年に筑摩書房から出た『小さな町』。表紙の絵もいいですね。装幀がだれなのかチェックするつもりでいたのにすっかり忘れてしまいました。

そういえばこんな本も置かれていました。
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『北海道文学全集』。この中に小山清の「夕張の宿」が収録されているんですね。
目次を見たらその前には佐多稲子の「雪の降る小樽」と題された作品が。これは読んでみたい。それから木山捷平の「斜里の白雪」も収録されていました。

展示会には小山清と関係の深い作家の作品も展示されていて、太宰治はもちろんのこと亀井勝一郎や庄野潤三の本もいくつか展示されていました。とても一回では見きれないですね。機会があればぜひもう一度と思っています。
最近、亀井勝一郎のことが気になっていたので、もしかしたら展示用に置かれていたのかもしれない『随想百篇 風神帖』(河出新書)と、小山清が解説を書いている太宰治の『富嶽百景』(新潮文庫)を買ってきました。『富嶽百景』の方は展示しているのに半ば強引に。知り合いだということを利用してひどい客です。すみませんでした。
『随想百篇 風神帖』と同じ河出新書から出ている小山清編『太宰治の手紙』も展示されていました。こちらは木山捷平への手紙がいくつも収録されているので、近いうちに手に入れようと思っています。
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ところで、話は少し変わりますが、お店でうれしい出会いがありました。木山捷平のことを調べるときにお世話になった方にこの日、おひさまゆうびん舎に行くことをお伝えしていたら、なんと遠方からわざわざおいで下さったんですね。感激してしまいました。
電話や手紙などでなんどかやりとりはさせていただいていましたがお会いするのは初めてのこと。いろんな話をさせていただきました。
「形に残すこと」というアドバイスも。
おひさまゆうびん舎さんには、本だけでなく素晴らしい人との出会いというかけがえのない大切なものをいただいています。

『随想百篇 風神帖』には昭和29年の1月から4月にかけてかかれた随筆が収められています。いい随筆が多いですね。タイトルだけでも惹かれるものがあります。
例えば4月4日に書かれた「塔への情熱」。こんな書き出し。
様々な風景のなかで、私は塔のある風景が一番好きだ。

同感です。
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by hinaseno | 2015-03-16 12:26 | 雑記 | Comments(0)