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by hinaseno
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「大森」と「誕生日」の話


小山清の随筆を読んでいたら「落穂拾ひ」(最近は「落穂拾い」という表記で統一されつつありますが、やはり「落穂拾ひ」のほうがしっくりきます)の題名を考えたのは亀井勝一郎だったと書かれていてちょっとびっくり。亀井勝一郎は僕が中学時代に『大和古寺風物詩』を読んで、おそらく本を通じて敬意を抱いた最初の人でした。木山捷平が亀井勝一郎と交流があったことを知ったときも縁を感じずにはいられませんでした。
縁といえば、僕にとっては夏葉社から出た関口良雄著『昔日の客』ほど不思議な縁を感じさせてくれるものはないのですが、また一つ。誕生日に関する話。
実は小山清展のために書いた文章も誕生日の話から始めました。
「落穂拾ひ」というタイトルはもちろんミレーの「落穂拾い」から来ています。小山清はミレーと誕生日が同じだったんですね。それを調べた「彼女」が小山清とほぼ同一人物の「僕」に、ささやかだけど、とても素敵な誕生日プレゼントを贈るというところで物語は終わります。

一昨日の夜、夏葉社の島田さんのツイートで、「文化の街大森を歩く」という映像に関口直人さんが出られていることを知り、早速拝見しました。これですね。この映像期間限定でどうやら明日までのようです。



お父さんと大森に住んでいた尾崎士郎との交流の話とともに『昔日の客』の話も出てきます。
関口さんは2種類の『昔日の客』を用意されていて、最初に紹介されたのが三茶書房で刊行されたもの。で、次に夏葉社で復刊されたものの紹介。
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この場面のあと、おそらく夏葉社のこともいくらか話されたはずですが、残念ながら時間の関係でカットされたようです。

この映像を見ながら大森といえばと思い浮かべたのが、小津安二郎の『早春』の主演の池部良のこと。池部良も大森に生まれ、『早春』では岸恵子と大森の海岸で一夜を過ごすというシーンまであります。
きっと、本好きの池部良は、絶対に山王書房に行ったはずだろうと思いながら眠りについたら、翌朝、関口直人さんからも、この映像の紹介の連絡が来ていました。
そのメール読んだら関口良雄さんの誕生日が3日前の2月11日だったとのこと。そういえばと思って調べたら池部良も同じ2月11日の誕生日。もしやと思って生まれた年も調べたら、なんと同じ1918(大正7)年。全く同じ日にお生まれになっていたとは。縁は異なものです。

そういえば、昨年のクリスマスに、久しぶりにエリア・カザンの『ブルックリン横丁』という映画を見ました。大好きな映画の一つ。
この映画の一番素敵な場面がここ。
夢ばかりを追い続けて生活力の全くない父親が(でも、娘はそんな父が大好きなんです)、子供の前で「アニー・ローリー」を歌うシーン。



関口直人さんはこの「アニー・ローリー」に詞をつけて「父の言葉」を作られました。



ところで関口直人さんの誕生日は尾崎士郎の命日とのこと。僕の誕生日は川本三郎さんの奥さんの命日です。
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by hinaseno | 2015-02-14 10:47 | 雑記 | Comments(0)