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Talks About Music, Books, Cinema ... and Niagara


by hinaseno
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もしも幸せな小さな青い鳥たちが虹を越えて飛べるのならば


先日書店で見つけたこの本。イラストに描かれた女性と、まさに目と目がばっちりと合ってしまいました。で、手にとってみたら、とにかく素晴らしい本。
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タイトルは『イージー・トゥ・リメンバー アメリカン・ポピュラー・ソングの黄金時代』。著者はウィリアム・ジンサー。 装幀はすぐにそれとわかる平賀甲賀。

原題の副題は”The Great American Songwriters ans Their Songs”。つまりアメリカのポピュラー音楽を、作家中心に取り上げたもの。
書かれている内容も充実していますが写真も豊富。楽譜の時代の音楽なので、美しい楽譜の写真もいっぱい。表紙に使われた、僕と目と目が合った女性のイラストも当時の楽譜に使われたものです。
とりあえず目次を。
 シグマンド・ロンバーグとヨーロッパ

 ジェローム・カーン、オスカー・ハマースタインと『ショウ・ボート』

 ジョージ&アイラ・ガーシュイン
 
初期のロジャース&ハート

 ポピュラー・ソングの解剖学

  1 ヴァース

  2 コーラス

  3 歌詞
 
ヴィンセント・ユーマンズ
デシルヴァ、ブラウン&ヘンダーソン

 ハロルド・アーレン そしてテッド・コーラー

 アーサー・シュワルツとハワード・ディーツ

 アンディ・ラザフとアフリカ

 楽譜
 
コール・ポーター

 『ポーギーとベス』

 フレッド・アステアのために

  1 アーヴィング・バーリン

  2 ドロシー・フィールズ

  3 ジョージ&アイラ・ガーシュイン

 デューク・エリントン そしてビリー・ストレイホーン
 
ホーギー・カーマイケル そしてミッチェル・パリッシュ
 
後期のロジャース&ハート

 ハリー・ウォーレン そしてアル・ドゥービン、マック・ゴードン
 
E・Y・ハーバーグと『オズの魔法使』
 
第二次世界大戦期の歌

 ジョニー・マーサー
 
メイド・イン・ハリウッド――「アズ・タイム・ゴーズ・バイ」「ローラ」

 クルト・ヴァイル そしてアイラ・ガーシュイン、ヴァーノン・デューク

 ロジャース&ハマースタイン

 ポピュラー・ソングの歌い手

 アーヴィング・バーリンとシアター・ソング

 ジューリー・スタイン そしてサミー・カーン

 フランク・レッサー

 ベティ・コムデンとアドルフ・グリーン
 
スティーヴン・ソンドハイム そしてレナード・バーンスタイン

 ジミー・ヴァン・ヒューゼン そしてジョニー・バーク、サミー・カーン

 アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウ

 ジョン・カンダーとフレッド・エッブ そしてジェリー・ボックとシェルドン・ハーニック

名前を見ただけで心がときめいてしまうソングライターの名前がずらっと。一方で全く知らない人もたくさん。
有名なソングライター・チームでも正直どっちが作曲家でどっちが作詞家か知らなかったのも何組もありました。作詞家だと思っていた人でも曲も書ける人もいて、へえ〜の連続。
「ヴァース」という章があるのも、ヴァース好きにとってはたまりません。それから大好きなフレッド・アステアの章があるのもうれしい限り。
一番うれしかったのはやはりハリー・ウォーレンの章。この章を立ち読みして、内容の素晴らしさに感心して購入を決めました。おそらく現在、日本で発売されている本のうちで、ハリー・ウォーレンについてこれだけ書かれているものはないはず。

この本の一番の収穫は作詞家の存在の大事さに気づかされたことかもしれません。音楽はメロディ重視の聴き方をずっとしてきたので、どうしても作曲家の方に目がいってしまいがちだったのですが、名曲にあるには優れた作詞家の存在が欠かせないこともよくわかりました。
この本は作詞家だけを取り上げた章がいくつかあります。一番興味を持ったのはE. Y. ハーバーグという作詞家。
彼の作詞したもっとも有名な作品は「Over The Rainbow」。「Over The Rainbow」は昔から大好きな曲で「Over The Rainbow」が収められているってことだけでCDを買ったりしていました。作曲家のハロルド・アーレンのことはもちろんよく知っていましたが、E. Y. ハーバーグという作詞家については一度も意識したことがありませんでした。知れば知るほど興味深い人です。

「Over The Rainbow」を好きになったきっかけはマーティン・デニーの演奏したものを聴いて。ただしマーティン・デニーの演奏したものには歌詞がありませんが。この曲を聴きながら夢心地の気分になって昼寝をしたことも何度も。
それ以後、いろんな「Over The Rainbow」を集めてきました。
というわけでいくつか紹介を。まずはオリジナルのジュディ・ガーランド。ミュージカル映画『オズの魔法使い』で歌ったものですね。



それから細野さんが大瀧さんと声がそっくりだと言ったニルソン。



リヴィングストン・テイラーや羊毛とおはなというグループが歌ったものも大好きですが、残念ながらYouTubeにはありませんでした。
羊毛とおはなと同様に待ったりした気持ちになれるThe Innocence Missionのものを。カレン・ペリスさんの声がなんともいえません。



それからMelody Gardotという女性シンガー歌ったものも好きです。



実は一番好きな「Over The Rainbow」は、Hi-Fiレコードで製作された小西康陽さんの『これからの人生。2009』でかかったたもの。ただ残念ながら歌っているのがだれかはわかっていません。かなり古いレコードからの音源のようなので、おそらくは1930年代の末か1940年代の初頭。歌っているのは女性アーティスト。
なんでこれが好きかというと、この曲にはめずらしくヴァースが歌われているため。ヴァース付きの「Over The Rainbow」はこれで初めて知りました。で、久しぶりにYouTubeの音源を作ろうとしたのですが、なぜだか以前のようにうまくいきません。アップできればまた改めて貼ることにします。
というわけで、どなたかこのアーティストのことを知っていたら教えて下さい。あるいはこの「Over The Rainbow」がいいよというものがあれば。

最後は最近一番好きなシンガーになっているペリー・コモの歌ったものを。



一応ヴァース付きの歌詞も貼っておきます。
When all the world is a hopeless jumble

And the raindrops tumble all around

Heaven opens a magic lane

When all the cloud darken up the skyway
There's a rainbow highway to be found

Leading from your windowpane

To a place behind the sun

Just a step beyond the rain

Somewhere over the rainbow, way up high
There's a land that I've heard of once in a lullaby
Somewhere over the rainbow, skies are blue
And the dreams that you dare to dream
Really do come true

Someday I'll wish upon a star
And wake up where the clouds are far behind me
Where troubles melt like lemon drops
High above the chimney tops
That's where you'll find me

Somewhere over the rainbow, blue birds fly
Birds fly over the rainbow
Why then, oh why can't I?
If happy little bluebirds fly beyond the rainbow
Why, oh why can't I?

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by hinaseno | 2014-12-18 12:11 | 音楽 | Comments(0)