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1959年のバリー・マンとノエル・シャーマン(その2)


1959年にバリー・マンとノエル・シャーマンが共作した曲の中でいくつか興味深い曲を紹介しておきます。
まずは「I Whisper Your Name」という曲。まずはバリー・マン自身が歌ったもの。デモのはずですが、アレンジも含めて曲として完成されています。



で、この曲はJohnny McKayというシンガーによってレコーディングされます。ただし、やはりB面。ちなみにアレンジャーはテディ・ランダッツォ。



次は「School Of Broken Hearts」という曲。まずはバリー・マンの歌ったものから。



そしてThe Shell-Tonesというホワイト・ドゥーワップのグループによってレコーディングされたものを。ただ、これはシングルとして発売されたのかどうかは不明。



「I Whisper Your Name」も「School Of Broken Hearts」も、バリー・マンが歌ったものの方がはるかにいいですね。アレンジもおそらくバリー・マン自身のはず。
興味深いのはこの2曲、イントロを聴けばよくわかるようにC-Em-F-Gというコード進行。CからAmに行かずにEmに行っているところがいかにもバリー・マンらしいですね。この日のブログでそのことにも触れていますが、やはりバリー・マンは曲作りをはじめた最初の頃からこのコード進行が好きだったようです。
でも、このコード進行は下手をすれば「歌謡」を超えて「ど演歌」のような曲にもなりかねません。そういう資質は持っていたみたいです。
たとえば、1959年にバリー・マンがジョー・シャーマンのレーベルから出したこのスタンダードのカバーなんかを聴くと、かなり「ど演歌」。バリー・マンはこんな曲も作っていますね。



ちなみにこのB面に収められていたのがジャック・ケラーとノエル・シャーマンが共作したこの「A Love To Last A Lifetime」。こっちの方が断然素晴らしい。



というわけで下手をすれば「ど演歌」に行ってしまいがちなバリー・マンにジャズの洗練された要素を教えたのがノエル・シャーマンであったんでしょうね。あるいは彼らのすぐそばにいたはずのジャック・ケラーのポップな曲の影響も見逃せないような気もします。

さて、バリー・マンの歌った「I Whisper Your Name」や「School Of Broken Hearts」のイントロを聴いていると、なんとなくこの曲のメロディが流れてきます。



ジミー・クラントンが1962年に歌った「Venus In Blue Jeans」。この曲のコード進行もやはりC-Em-F-G。

ちなみにこの曲を書いたのはジャック・ケラー、詞はハワード・グリーンフィールド。
で、この曲のデモを歌っていたのがバリー・マン。アレンジはジミー・クラントンが歌ったものとほぼ同じですね。1961年に録音されています。



デモといっても完成されていますね。バリー・マンとジャック・ケラー、それぞれにいろんな影響を与え合っていたようです。ひとつの名曲が生まれる背景にはいろんな要素が絡み合っています。
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by hinaseno | 2014-10-28 11:46 | 雑記 | Comments(0)