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by hinaseno
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『アメリカン・ポップス伝パート4』の第一夜で語られた物語(4)


この日の放送でいちばん楽しかったのはやはり50年代のドゥーワップと大瀧さんの楽曲との関わりに触れられた部分。トランク短井の「お正月」のようにつながりをすべて示されたもの、シリア・ポールの「Tonight You Belong To Me」のコーラスのように、(わかる人にはわかるでしょ、ということで)紹介されずに終わったものいろいろあります。

わかる人にはわかるでしょ、というネタとしてはこの曲もそうだったかもしれません。
コーズ(The Chords)の「Sh-Boom(シュ・ブーム)」。かかるのは、ほんの一瞬。エンディングで歌われる「ドゥール・ドゥ・ドゥ・ドゥ・シュ・ブーム」の部分だけ。



放送では何も語られませんでしたが、実は、この「シュ・ブーム」という部分だけをいただいている曲が大瀧さんにはあるんですね。昔、新春放談で、達郎さんの問いに対して初めて公にされました。
『ナイアガラ・カレンダー』に収められた「泳げカナヅチ君」の途中で出てくる「Ja-Boom」。水の中に飛び込んだときのジャブ〜ンという音と「シュ・ブーム」をかけていたんですね。だれも気づかないようなネタ。

さて、番組の後半ではノベルティ・タイプのドゥーワップが紹介されます。そこでかかったのがキャディラックス(The Cadillacs)の「Zoom」。



大瀧さんは曲の前にこんなコメントをしています。
次もキャディラックスのナンバーなんですけれども、とあるミュージシャンによって日本に紹介されていますので、耳馴染になっているものと思われます。

「とあるミュージシャン」とはもちろん大瀧さんのこと。この曲の最初の「ボン・ビ・ドゥ・ビ・ドゥ・ビ・ドゥ・ビ・ボン・ボン」の部分をそのまま「FUN×4」の最初で使っているんですね。大瀧さんは「ボン」を「ダン」にしていますが。
曲がかかったあとの大瀧さんのコメント。
このようなドゥ・ビ・ドゥ・ビ・ダン・ダンというようなコーラスのフレーズを、わたしは日本の民謡のお囃子言葉というふうにたとえたんですけどね。いろんな言葉、音の組み合わせ、バラエティ度が増してきたのが55年前後のコーラス・グループの特徴でした。

というわけで、ここからは「お囃子言葉つながり」で曲がいくつかかかります。で、この言葉。
このタイプが60年代ポップスの基調となって、さらに発展をとげていきました。

さて、この日の特集の最後に紹介されるグループはディオン&ベルモンツ(Dion & The Belmonts)。曲が2曲かかります。いずれもディオン&ベルモンツの代表曲。1曲目が「I Wonder Why」、そして2曲目、つまりこの日の最後にかけられたのがこの曲。



「A Teenager In Love」。僕が以前に1959年の最も好きな曲として紹介したものです。
それにしても、この「A Teenager In Love」をこの日の最後にもってくるというのがさすが大瀧さん。1曲目の「 Why Do Fools Fall In Love」を歌ったフランキー・ライモン&ティーンエイジャーズのグループ名と「ティーンエイジャー」つながりになっているんですね。
ふりだしに戻るナイアガラ双六。ちゃんちゃん、です。まさに大瀧流物語。

この日の最後はこんな言葉で締めくくられます。やはり登場するのはキャロル・キング。
ブルックリン育ちのキャロル・キングは「エルヴィスにはあまり影響を受けなかったの。リズム&ブルースやコーラス・グループを好んで聴いていた」と発言しています。彼女のようなニューヨーク育ちの音楽家が中心となったのが60年代ポップス。ドゥーワップは60年代ポップスの原点ということで、駆け足でたくさんの曲を聴いていただきました。
それではまた明晩。

「明晩」があることが当たり前と考えていた日の物語でした。
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by hinaseno | 2014-09-10 08:44 | ナイアガラ | Comments(0)