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神戸でモメカルによる大瀧詠一の楽曲を聴く(3)


さて、ステージの上にモーメント・ストリング・カルテットのメンバーと石川さんが登場。8か月ぶりの再会です。チェロの郷田さんはこの間、ご結婚をされてるんですね。
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石川さんがこれから演奏する曲を簡単に紹介して、いよいよライブがスタート。
弦楽四重奏の生の音によって演奏される大瀧さんの楽曲、記念すべき1曲目は「おもい」。そのあまりに美しい演奏に、いきなり甘美な世界に引きづり込まれてしまいました。
前に、弦楽四重奏は弦によるドゥーワップだと表現したことがありましたが、その意味ではこの曲はまさに弦によるドゥーワップ。
原曲は大瀧さんの一人多重コーラス。おそらくモーメントは大瀧さんが歌うパートごとに忠実に演奏していたのではないかと思います。ここで早くもウルウルでした。
2曲目は「それはぼくぢゃないよ」。ファースト・アルバム『大瀧詠一』と同じ流れ。そして3曲目がセカンド・シングルの「空飛ぶくじら」。4曲目から再びファースト・アルバムの曲が続きます。「指切り」、「ウララカ」、「あつさのせい」、「朝寝坊」。
「あつさのせい」や「朝寝坊」は弦楽器だけで演奏するにはかなり難しいはずですが、モーメントの演奏は見事というしかありませんでした。
そして「乱れ髪」。これは完コピという感じ。これまでずっと聴いてきたものと寸分の狂いもなく演奏されていました。

ここで再び石川さんが登場。見るとアゲインのオリジナルTシャツを着ています。
まず話されたのが、アゲインに初めて大瀧さんがやってこられた日のこと。それが大瀧さんのファースト・アルバムの発売日と同じ11月25日だったということに後で気づかれたというエピソード。アゲインに飾られているこの写真には確かに2007年11月25日と記載されています。石川さんも、こういう偶然をいくつもお持ちです。
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で、次に語られたのが水炊週一の「地を這うさんま」。「伊藤銀次、いや、水炊週一、いや、伊藤銀次...」なんておっしゃられていて、思わず吹き出してしまいました。
「空飛ぶくじら」のアンサー・ソングである「地を這うさんま」の作詞をされて歌っているのは、実は伊藤銀次さん。「地を這うさんま」を歌うときだけ水炊週一になるんですね。僕はまだ見たことがないんですが、どうやら変装もするみたいです。今度はぜひモメカルと一緒に神戸に来て演奏してもらいたいです。

そんなかなりマニアックな石川さんのMCのあと、今度は『ナイアガラ・ムーン』から4曲、「ナイアガラ・ムーンがまた輝けば」、「三文ソング」、「論寒牛男」、「楽しい夜更し」、そして『ナイアガラ・カレンダー』から3曲、「青空のように」、「泳げカナヅチ君」、「真夏の昼の夢」が続けて演奏されます。

今回、最も聴いてみたかった曲のひとつが何といっても「三文ソング」と「論寒牛男」でした。YouTubeでモメカルがこの2曲を演奏しているのを観て、度肝を抜かれてしまって、いっぺんに彼女たちのファンになってしまったという記念すべき2曲。
一応、そのYouTubeの画像を貼っておきます。メンバーはチェロの郷田さん以外は変わっているようですね。



とにかくこの2曲がいかに難曲であるかは原曲を聴けば分かります。演奏しているのは細野晴臣さんのいたティンパン・アレーと鈴木茂さんのいたハックル・バックの混成バンド。当時の最高のミュージシャンたち。大瀧さんが作り出した複雑なリズムを演奏しつつ、それぞれにかなり勝手なこともしてるんですね。みんなで遊びまくっていて聴けば聴くほどなんのこっちゃです。それをできうる限りモメカルは再現しています。いや、再現していると言えるほど、あの曲の細かい部分を僕は理解できていません。でも、あの曲のスリリングな魅力を違和感なく感じとることができました。
僕の場所からは小野瀬はるかさんの演奏する姿が一番よく見えたのですが、「論寒牛男」のときの彼女の演奏のすごさといったら。
これはぜひ一度見て下さいと言うしかありません。

それから最後の「真夏の昼の夢」。これは『ナイアガラ・ソングブック2』にも収録されていますが、本当にストリングスにピッタリの曲。大瀧さんが作り出した最も美しいメロディのひとつであることは間違いありません。ピチカートの音も最高に心地よかったです。
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by hinaseno | 2014-08-27 11:17 | ナイアガラ | Comments(0)