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by hinaseno

My Favorite Songs of MASAMICHI SUGI


8月になると、つい口ずさんでしまうのが松田聖子の「ピーチ・シャーベット」。彼女の7枚目のアルバム『ユートピア』に収められた曲。久しぶりに聴いてみました。
ほとんど練習もしないで一回か二回で録音しているはずなのですが、奇跡的としか言いようのない歌い方をしていますね。やっぱりあの頃の松田聖子は天才だったんだなと。

僕にとっての松田聖子は『Silhouette 〜シルエット〜』から『ユートピア』までの5枚。死ぬほど聴きました。永遠のアルバムたち。
「ピーチ・シャーベット」は、『ユートピア』のA面1曲目に収められていました。曲をかいたのは杉真理さん。LPを近所のレコード店に発売当日に買いに行って、素敵なジャケットを眺めた後、歌詞カードを取り出して収録曲の作曲者の名前を眺める。で、1曲目に杉さんの名前を見つけて、うれしくなってレコードに針を落とす。流れてきたのはまさに当時の僕が最も求めていたような曲。

杉さんは大瀧さんがA面のすべての曲をかいた『風立ちぬ』のB面にも「雨のリゾート」という素晴らしい曲をかいています。あるいは『Candy』の最後の最高に素敵なウィンター・ソング「真冬の恋人たち」で、「可愛いね、君」と歌っているのも杉さん。

と、杉さんのことを考えていたら、自分がセレクトした杉さんのCDを作ってみたくなりました。何年も前にカセットで作ったことはありましたが。改めていろんな曲を聴いたら、ホントにいい曲ばかり。何十年も前の曲なのにちっとも色褪せることはない。やはり杉さんは最高のメロディ・メイカーです。

というわけで作ったCD。タイトルは『My Favorite Songs of MASAMICHI SUGI』。
曲数は前もって16曲と決めていました。これを決めておかないときりがないので。イメージとしては8曲目までがA面、9曲目からがB面。

A面1曲目は「Lonely Girl」、2曲目は「Catch Your Way」。この2曲は文句なし。
で、A面の最後の8曲目は「夢見る渚」で、B面の1曲目、つまり9曲目は「Love Her」。ここは『ナイアガラ・トライアングルVOL.2』と同じ。これも絶対に譲れない。
そして問題のB面2曲目。ここに小味の効いたものを置くことがいいアルバムになる条件ということを何度も大瀧さんは強調されていました。で、選んだのは「セリーナ」。こういうラグタイム調の曲を作らせたら杉さんの右に出る人はいません。
B面の後半には大好きなアルバム『HAVE A HOT DAY!』の珠玉の4曲を並べました。死ぬほど好きな4曲。「街で見かけた君」「フランシス泣かないで」「恋のかけひき」「Crying Angel」。それぞれの曲のオリジナル・バージョン、あるいはwith モメカル・バージョンも素晴らしいのですが、この流れで聴きなれている『HAVE A HOT DAY!』のバージョンで。
ちょっと考えたのはA面の3曲目。僕のイメージでいえばここは「カナリア諸島にて」の場所。強力なA面の1、2曲の流れをこわすことなく、ちょっと曲調の違ったミディアム・テンポの曲を置きたいなと。もちろんとびっきり素敵な曲を。で、選んだのが「七番街の雨の朝」。杉さんには雨をテーマにした素晴らしい曲がいくつもあるのですが、中でもこの曲が一番好きです。

というわけで、収録した曲を並べておきます。たぶんこのアルバムを8月中聴き続けることになるだろうと思います。
(A面)
1 Lonely Girl
2 Catch Your Way
3 七番街の雨の朝
4 OH CANDY
5 僕のシェリーと少し
6 Key Station
7 雨の日のバースデー(with モメカル・バージョン)
8 夢見る渚
(B面)
1 Love Her
2 セリーナ
3 街で見かけた君
4 フランシス泣かないで
5 恋のかけひき
6 Crying Angel
7 夏休みの宿題
8 タラップにて

ところで杉さんの曲で僕が一番好きな曲はというと昔からずっと「恋のかけひき」(『HAVE A HOT DAY!』バージョン)。「夢見る渚」と僅差ではあるのですが。
その「恋のかけひき」の歌詞にこんなフレーズが。
クリフ・リチャードや なつかしい夏休みさえ
君の前じゃ色あせるのさ

この曲を何度も聴いていたとき、僕はクリフ・リチャードの曲をほとんど知りませんでした。

クリフは今どうなっているんだろう?
by hinaseno | 2014-08-22 10:54 | 音楽 | Comments(0)