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by hinaseno
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大瀧さんが一番好きな曲(4)


ドン・ロバートソンという作家のことが気になって、いつものようにまず自分のパソコンのiTunesをチェックしてみたら、なんと作りかけの「Don Robertson songbook」というプレイリストがあってびっくり。
いつこんなものを作ったんだろうと、いろいろ考えてわかったのは、「アメリカン・ポップス伝」でドン・ロバートソンの名前が出てきたときに、ちょこっと調べていたんですね。でも、どうも他の方に関心が移ってドン・ロバートソンのことはそれっきりになっていたようです。そういうのは結構多い。

「アメリカン・ポップス伝」でドン・ロバートソンの名前が出たのはパート1の第4夜。放送日は2012年3月29日。
デビュー以来、カバー曲(といってもオリジナリティにあふれたカバーですが)が続いたエルヴィスのためにいよいよオリジナル曲を作る話の中でドン・ロバートソンが登場します。
さて、カバーばかりというわけには、やはりいきませんのでオリジナルを作るということになります。そこで出てくるんですけど、アメリカでは出版社というものが曲に関してはすごい力をもっているんですね。RCAレコードのヘッドであるところのスティーヴ・ショールズは大出版社のヒル・アンド・レインジと仲がよかったんですね。ヒル・アンド・レインジにはフレディ・ビエンソーという大立て者がいたわけですけれども、彼がいろんな作曲家を探してきて、ドン・ロバートソンという人に曲を依頼していたそうです。で、エルヴィス用に書いてきた曲が「I'm Counting On You」。

ここで「I'm Counting On You」がかかります。で、再びドン・ロバートソンの話が続きます。
え〜、ピアノのフレーズ、♫ドゥン・ドゥン・ドゥン・ドゥーン...、♫エニシング・ザット・パート・オブ・ユーという曲が後にありますよ。これもドン・ロバートソンが作った歌ですね。で、ドン・ロバートソンの曲はたくさんいい曲がありまして、「心のとどかぬラブ・レター(Return To Sender)」のB面とか、「One Broken Heart for Sale(破れたハートを売り物に)」のB面もドン・ロバートソンの名曲でしたね。
で、この人はエルヴィスに書く前に大ヒット曲がたくさんあったんですけれども、3曲ばかり聴いてみましょう。
エディ・アーノルドの「I Really Don't Want To Know」、何って言いましたっけ? ♫あ〜なたのことなど...「知りたくないの」か。それからハンク・スノウの「I Don’t Hurt Any More」、それからレス・ポールとメアリー・フォードの「Hummingbird」。この3曲を聴いてみましょう。

ここで、「『One Broken Heart for Sale(破れたハートを売り物に)』のB面もドン・ロバートソンの名曲でしたね」と語られていますが、まさにその曲が「They Remind Me Too Much of You」。
ちなみに「心のとどかぬラブ・レター(Return To Sender)」のB面は昨日紹介した「Where Do You Come From(あなたはどこから)」。これはドン・ロバートソンの曲ではなくRuth BatchelorとBob Robertsの曲。再放送のときに訂正されたんでしょうか。

ドン・ロバートソンのつくったいろいろな曲については改めて書いてみようと思っていますが、基本的にはカントリー。エディ・アーノルド、ハンク・スノウ、あるいは大瀧さんの好きなハンク・ロックリンなどのカントリー・シンガーが取り上げていることからもわかります。
以前にも書いたような気がしますが、「ゴー!ゴー!ナイアガラ」を聴いて気づかされた最も大きなことは、大瀧さんの心の深い部分に、いかにカントリーが入り込んでいるかということでした。
そしてこのドン・ロバートソンはとびきり美しいカントリー・ソングを書くことのできる人。特に自らがピアノを弾くバラードは絶品。たぶん他のカントリーと比べてシャレた感じがするのはメジャーセヴンス・コードを多く使っているからではないかと思います。
「They Remind Me Too Much of You」のコード進行を調べていてちょっとびっくりしたのは、あの「君は天然色」にかぶるところがあるんですね。

そして、ドン・ロバートソン自身がピアノを演奏しているとびきり素敵なバラードを他でもないエルヴィスが歌っている。好きにならずにはいられない。

以上が、大瀧さんの一番好きな曲が「They Remind Me Too Much of You」だという証拠のすべて。果して納得してくれる人が一人でもいてくれるでしょうか。

今日の最後は、昨日と今日引用した大瀧さんの話でも出てきた「Anything That's Part Of You」という曲を。これも本当に素晴らしい曲です。大瀧さんの解説によれば、ピアノを弾いているのはドン・ロバートソンではないようですが、演奏者はドン・ロバートソン自身が弾いているデモに忠実に演奏しているようです。


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by hinaseno | 2014-08-17 10:51 | ナイアガラ | Comments(0)