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by hinaseno
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そこはまさに『早春』でとらえられた風景のひとつ


目黒川にかかる池上線の五反田駅の橋脚についてのこと。
僕は『早春』ではあの橋脚は映っていないと思っていたのですが、違っていました。1カットだけですが、浦辺粂子が五反田で経営しているおでん屋のシーンの直前に映っていました。
これがそのカット。
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右の方に、はっきりとあの橋脚が。比較のために、前回貼った『芸術新潮』に載っている『早春』のロケハンのときに撮られた写真を。
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映画のカットでは、五反田駅の高架下の「割烹 大崎屋」の看板がはっきりと見えます。
興味深いのは線路の上の風景。池上線の五反田駅のホームが映っています。僕はこのホームから周辺の風景を眺めていました。そのときに考えたのは浦辺粂子のおでん屋はどのあたりに設定されていたんだろうかということ。
でも、考えてみたら、あれは完全にセット。実際に『早春』で五反田の風景が映ったのはこの場面だけのはず。
つまり僕は、昨年の12月に東京へ行ったとき、やはりたまたまではあったのですが、ほんの10数分だったとはいえ、『早春』でとらえられた五反田の風景の中に入り込んでいたわけです。

ちなみにこの場所は、ロケハンのときに撮影された場所からはもう少しだけ北の、先日貼った洲之内徹さんの地図で考えれば、おそらく目黒川にかかる大崎橋のあたりから撮影されたものだろうと思います。

気になるのは『東京暮色』のこのカット。
a0285828_9573529.jpg

これが『早春』のときにいくつかこのあたりを撮ったものを使ったのか、あるいは『東京暮色』で、あらためて現地に行って撮影したものなのか。橋脚への影の入り具合、しみの付き具合をいろいろ見比べていましたが、決定的な証拠は今のところ発見できていません。まあ、それがどうしたという話ですが。

ところで、先日僕にとってはたまらないようなサイトを発見しました。「しながわWeb写真館」というサイト。昭和30年代の五反田駅近辺の写真がいくつも。
たとえばこの写真。
a0285828_959679.png

タイトルは「大崎橋」となっていますが、はっきりと池上線の五反田駅のホームが映っています。『早春』のロケハンの写真の後方に映っていた高い建物も見えます。撮影された年も1955(昭和30)年。まさに『早春』が撮影された年。1955年頃の写真はほかにもたくさん。

それだけでなく、このサイトの写真には石川さんのアゲインのある武蔵小山や平川さんの隣町珈琲のある荏原中延辺りの古い写真がいくつもあったり。しばらくはこのサイトの写真を眺める日々が続きそうです。
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by hinaseno | 2014-07-09 10:00 | 映画 | Comments(0)