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空の光をいっぱいに「受けとめたぼく」の「おもい」


今朝は他のことを書くつもりでしたが、予定を変更して。
ある方がこの音源をアップされたので反応せずにはいられなくなりました。



大瀧さんのファーストアルバム『大瀧詠一』に収められた「おもい」の、あまりにも貴重なライブ・バージョン。1975年7月29日に放送された『ゴー!ゴー!ナイアガラ』の大瀧詠一特集の時に流された音源ですね。
僕が(ある方に送っていただいて)最初に聴いた『ゴー!ゴー!ナイアガラ』の音源だったと思います。てっきり「Dr. Kaplan's Office」で始まるものと思っていたら、なんと最初にニール・セダカの「Happy Birthday, Sweet Sixteen」で始まってびっくり。その前日の7月28日が大瀧さんの27回目の誕生日だったので、ご自身の特集をされたんですね。
『ゴー!ゴー!ナイアガラ』が始まって初めて迎える誕生日でのご自身の特集ということで未発表音源のオンパレード。なかでもこの「おもい」のライブ・バージョンを聴いたときには腰が抜けそうになりました。
オリジナルの大瀧さんのファルセットによるアカペラも最高に素敵なんですが、こちらはコーラスを従えてのドゥーワップ・スタイル。バックのコーラスはいうまでもなくシュガー・ベイブ。しかも、ペダル・スティール・ギターの何とも心地いい音も入っています。演奏しているのはもちろん駒沢裕城さんでしょうね。何もかも素晴らしすぎますね。
先日、少し触れた、結果的にはボツになってしまった、大瀧さん自身が手がけた『大瀧詠一』40周年記念盤が発表されていたのならば、収録されていた可能性が高い音源。同じ特集でかかった「恋の汽車ポッポ」や「朝寝坊」のライブ・バージョンも含めて未発表のままではあまりにももったいない気がします。

ところでライブ・バージョンは歌詞が微妙に変わっていて面白いのですが、例えばこの日の放送でかかった「恋の汽車ポッポ第三部」。メロディは「サイダー73(You & Me)」バージョン。バック・コーラスはもちろんシュガー・ベイブ。達郎さんの声がよく聴こえます。1番の歌詞はこうなっています。
長崎からはるばる来たぜ 
港横浜 故郷を離れ
海をわたる汽車ポッポ 恋の汽車ポッポ

これって長門芳郎さんのことを歌詞にしてたんですね。この場に長門さん、いらっしゃったんでしょうか。

それからさきほどの「おもい」のライブ・バージョン。アルバムに収録されたオリジナルとちょっとだけ違ってるんですね。

最初にオリジナルの歌詞を。作詞は大瀧さん。なんてロマンチックな詞なんだろうと思います。
橙いろ 空の光
からだを白く透き通らせて
いっぱいに 受けとめて
ぼくは 目ぶたの下で
ひそかに きみへのおもいを
広げはじめます
広げはじめます

で、ライブ・バージョンは歌詞はこうなっています。
橙いろ 空の光
からだ 白く透き通らせて
いっぱいに 受けとめた
ぼくは 目ぶたの下で
ひそかに きみへのおもいを
広げはじめます
広げはじめます

「からだを」の「を」が(たぶん)なくなっていて、それから「受けとめて」が「受けとめた」に変わっています。「受けとめて」ならば、その次に読点が打たれる形になりますが、「受けとめた」だと、次の「ぼく」を修飾する形になります。「空の光」を「受けとめたぼく」となると、「ぼく」の心の風景が少しだけ違って見えてきます。どちらがいいかは人によって違うとは思いますが、僕はこちらのライブ・バージョンの方が好きです。でも、繰り返しますが、この音源が未発表のままになるのはあまりにももったいなさ過ぎますね。

ところでこの日の特集で最後にちらっとだけかかったThe Tune Weaversの「Happy, Happy Birthday Baby」。これも素敵なドゥーワップです。



僕はこの曲をフォーシーズンズの歌ったものでしか知らなくて、てっきりフォーシーズンズがオリジナルだと思っていましたが、違ってたんですね。
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by hinaseno | 2014-06-13 10:59 | ナイアガラ | Comments(0)