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アドバルーンのある風景


昨日紹介した藤田加奈子さんのブログを見つけて最初に入ったのがここでした。「ロッパひかへ帖」というのも気になったのですが、何よりここに貼られている鈴木信太郎の「静物」という絵に魅かれて、鈴木信太郎の絵を調べていたら先日の「東京の空」にぶつかったというわけです。

1937年(昭和12年)にヒットした美ち奴の「あゝそれなのに」を聴いて、1931年(昭和6年)に描かれた「東京の空(数寄屋橋附近)」の絵を見ると、僕のような人間はものすごくその時代のアドバルーンのある風景を見つけたくなってしまうんですね。
で、やはり小津の映画からということで、まず見たのは昭和6年の作品である『東京の合唱』。主演の岡田時彦がビラを配っていたビル街のどこかに見えないかと。それから1936年(昭和11年)の『一人息子』。飯田蝶子が上京したときに車で町中を走るシーンでちらっとでも映ってはいないかと。
残念ながらいずれの映画もアドバルーンは見つかりませんでしたが、これから特に1930年代の映画を観るときに、一つ新たな楽しみができました。
そんな矢先、たまたま川本三郎さんの『今日はお墓参り』を読んでいたら、長谷川利行という画家が取り上げられていて、もしやと思って調べてみたらこんな絵が。
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「不忍池から見たアドバルーンのある風景」と題された絵。描かれたのは1935年(昭和10年)。やはり1930年代。

ってことで、ますます「アドバルーンのある風景」探しをしたくなって、ひょっとしたらと思って藤田加奈子のブログを探して見たら、まさにそれをされていたんですね。
タイトルもそのものズバリ「1930年代の都会新風景・空の広告風船玉。鈴木信太郎の《東京の空(数寄屋橋附近)》からはじまる、アドバルーンにまつわる 走り書的覚え書」。書かれたのは昨年の12月24日。つい半年前のこと。
「走り書的覚え書」なんて書かれていますが、内容は半端じゃないですね。本、新聞、雑誌、絵画、写真、そして映画、そしてもちろん「あゝそれなのに」のことも。いやびっくり。鈴木信太郎の1932年(昭和7年)に描かれた「霞ヶ関風景」の遠くの方にアドバルーンが見えるのは僕も見つけていましたが、藤田さんもちゃんと見つけられていました。ただ長谷川利行の絵には触れられていないので、このブログを書かれる段階では見つけられていなかったのかもしれません。

藤田さんが書かれていたことで強く共感を覚えたのは次の言葉。
「アドバルーンを見るということは空を見るということだということに気づく」

まさにその通り。できれば「いつも青空」で。

というわけで、「アドバルーンのある風景」を、これから少しずつ見つけていきたいと思っています。ネットで検索するのはつまんないからやめておこうと(たぶん)。でも、藤田さんの次の報告は楽しみにしています。きっとさらにいろいろな「アドバルーンのある風景」を見つけられていることだと思います。
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by hinaseno | 2014-05-27 08:43 | 雑記 | Comments(0)