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「なんでそこだけ二郎さんなんだよ」


ちょっと久しぶりに大貫妙子さんブーム。「ブーム」なんて表現を使うのはふさわしくないですけど。
車の中ではずっと『Grey Skies』を聴き続けています。大瀧さんの影響なのか、あるいは川本三郎さんの影響なのか、最近は小品を好む傾向が強くなっているようで、今回聴き返していて一番心にすっと入ってきたのはこの「街」という曲。これもどちらかといえば聴き流していた曲でした。



都会暮らしに馴染むことのできない少女の心理を歌った、いかにも大貫さんらしい歌詞。
すれ違う時はいつでも
少し優しくなれる私を気づく人はいない

なんて詞、たまらないですね。

ちなみにアレンジは大貫さん自身と細野晴臣さんと坂本龍一さん。YMO前夜です。

久しぶりといえば、大瀧さんがゲストとして大貫さんと対談した2009年10月27日放送の「大貫妙子 懐かしい未来」も聴きました(その翌月のゲストが内田樹先生!)。二人だけでまともに話をするのは初めてだとのこと。会話もどこかぎこちない。どちらかといえば大瀧さんの方が調子が違っています。そういえば新春放談に突然竹内まりやさんが入ってきたときにも同じような調子になっていました。女性はどこか苦手、なんでしょうか。
大貫さんと大瀧さんの対談を聴いた後、YouTubeに先日放送された細野晴臣さんの「daisy holiday」に大貫さんがゲストに来た時のものがアップされているのがわかったので、続けてそっちも聴きました。こちらの対談は大瀧さんほどギクシャクしていません(途中で大瀧さんの話も少し。「やっぱり直接彼のところに話をしに行くべきだった。彼は大事なときには必ず来てくれたのに」という細野さんの言葉にぐっとくるものがありました)。

さて、大瀧さんと大貫さんとの対談。
映画研究が続いていた頃なので、その話も出てきます。研究の成果よりも(失敗も含めて)研究過程の方が楽しかったと語っています。実際に町を歩いて、飛び込みで人に話を訊いたりすることが何より楽しかったと。本当にそうですね。
それからミックスダウンが好きだったということも。レコーディングのときも、早くミックスダウンしたくてうずうずしていたので、さっさとレコーディングは切り上げていたとか。笛吹銅次としての作業がやはり一番性に合っていたんですね。

対談ではもちろん大貫さんの曲の話も。やはり「いつも通り」が何よりお好きなようで、でもちょっとおもしろい話が。
大瀧さんは「いつも通り」を息子さんの歌う歌詞で覚えていたとのこと。当時息子さんは3〜4歳? 大瀧さんがおそらく何度も何度も「いつも通り」を聴いていたので、息子さんも覚えたみたいですね。でも、 エンディングの歌詞を少しだけ間違って。
だからひとりで 飛び出す

というところを大瀧さんの息子さんはこう歌ったようです。
だからひとりで 飛びます

これを聴いて大瀧さんは息子さんにこうつっこみます。
「なんでそこだけ二郎さんなんだよ」

素敵な話。でも、このネタ、もうわからない人、多いんでしょうね。

ところで先日、雑誌『考える人』で連載されていた大貫妙子さんの『私の暮らしかた』が単行本になっているのを知ったので、今読んでいるところ。『考える人』はわりとよく買っていたので、大貫さんのエッセイも3分の2くらいは読んでいましたが、最初の方と最後の方は読んでいなかったので、まとめて読んでみたいとずっと思っていました。帯に保坂和志さんの名前があってちょっとびっくり。そういえばカバーに使われている写真がどことなく保坂和志さんの『カンバセイション・ピース』に似ています。大貫さんと保坂さん、交流があったんでしょうか。
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by hinaseno | 2014-03-08 14:36 | ナイアガラ | Comments(0)