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by hinaseno
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さあ夢の続きに 又、忍び込もう


昨日引用した『KAWADE 夢ムック 増補新版 大瀧詠一』に収められているスペシャル・インタビューの「朝寝坊」に関する大瀧さんの話はもう少し続きます。
この曲は馬場こずえさんが気に入ってくれて、深夜ラジオのエンディング・テーマに使ってくれたりした。位置的にもB面2曲目で、『ロンバケ』の「スピーチ・バルーン」的な評価をされているかもしれない。いわゆる「B2の理論」だね。B面2曲目に小味の効いたものを配置できるかどうかで、アルバムの善し悪しが決まるという。

僕はアルバム『大瀧詠一』をCDでしか聴いたことがないので、それをB面2曲目の曲として意識して聴いたことはなかったのですが、改めてレコードのB面としてチェックしてみると、まず1曲目がノリのいい「あつさのせい」、2曲目がシャレた小品の「朝寝坊」、それから「水彩画の町」「乱れ髪」とメロディのきれいな、やや大柄なバラードが続きます。いい流れですね。

さて、「朝寝坊」。
『大瀧詠一』に収められた他の曲と大きく違うことがひとつあります。この曲だけは大瀧さん以外、本物のジャズ・ミュージシャンが演奏してるんですね。大瀧さんはCDのライナーで「ドキドキワクワクもののレコーディングで非常に緊張しました」と書いていますが、イントロから演奏している大瀧さんのギターはめちゃくちゃかっこいいですね。大瀧さん自身の口笛が聴けるのはこの曲だけ?

この曲で一番好きなのは「さあ 夢の続きに 又、忍び込もう」の地声と裏声がひっくり返るところ。
僕は何度も大瀧さんの裏声が好きだって書いてきましたが、もう少し正確に言えば地声と裏声のひっくり返りを聴くことのできる曲が好きなんだと思いました。「Velvet Motel」もまさにそうですね。
“地声と裏声のひっくり返り”ということでいえば、大瀧さんの大好きな平野愛子さんのことがすぐに浮びます。大瀧さんが彼女の曲をこの上なく愛されていることはずっと前にも書きましたが、とりわけ彼女の歌唱法、つまり“地声と裏声のひっくり返り”唱法が好きだったようです。きっと強く影響を受けているんでしょうね。
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by hinaseno | 2014-02-28 08:50 | ナイアガラ | Comments(0)