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by hinaseno
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キャロル・キングがリバティ・サウンドに与えた影響と「君は天然色」のこと(2)


今朝パソコンを開いてみたら、僕にとっては夢のような方から、本当にうれしい連絡をいただいたのですが、それについてはまた改めて書かせていただくことにします。かなり興奮しています。

気持ちを落ち着かせて昨日の話の続きを。
スナッフ・ギャレットは、あの黄金律をすごく気に入ったので、有能な作家にそれを使って曲を書かせたんだろうと思います。あるいは作家の側が、スナッフ・ギャレットが気に入ると思って、それを使った曲を作ったのかもしれませんが。とにかくリバティ・サウンドにはあの黄金律を使った素敵な曲がいくつもあって、またあのサウンドによく合っているんですね。

大瀧さんは、シリア・ポールのアルバムに収められた「The Very Thought Of You」について、LPのライナーノートでこう書いています。
この曲はスナッフ・ギャレットのリバティー・サウンドに仕上げた。

さらに、1997年に発売されたCDの解説にはこんな言葉が。
「The Very Thought Of You」のイントロ&前半のコード進行は「カナリア諸島にて」の最初の部分で使われていますし「Velvet Motel」でも応用されています。(このコード進行で橋幸夫さんの「雨の中の二人」を持ち出す人は非常にプアな洋楽体験の持ち主ですから、根本から勉強し直すことを強く勧めます)

というわけで、スナッフ・ギャレットのプロデュースのもとで、キャロル・キングではない作家達によって、あの黄金律を使って作られた曲を並べておきます。
まずは、やはりボビー・ヴィー。
1曲目は「Each Night」。作曲はポール・アンカ。



2曲目は「Anyone Else」。作曲はジャック・ケラー。これはいい曲です。達郎さんは大瀧さんのクリシェの使い方はジャック・ケラーに似ていると言ってましたね。ジャック・ケラーの作る曲は少しだけ"大人"を感じさせます。



ちなみにリバティではないのですが、ジャック・ケラーがクリシェ(大瀧さんのいう「ポップスの黄金律」)を使って作った曲では、Jane Morganが歌った「Does Goodnight Mean Goodbye」という曲が大好きです。残念ながらYouTubeに音源がありません。
この曲は「ゴー!ゴー!ナイアガラ」のジャック・ケラーの特集のときに、おそらくは時間の関係から曲名だけ紹介されていました。

3曲目はブライアン・ハイランドの「The Joker Went Wild」。作曲はもちろんボビー・ラッセル。



ボビー・ラッセルが作った曲をもうひとつ。もう、このブログでも何度も紹介していますがゲイリー・ルイス&プレイボーイズの「Sure Gonna Miss Her」。



これに、同じゲイリー・ルイス&プレイボーイズの、この「Everybody Loves A Clown」を合体させると、かなり「君は天然色」に近くなりますね。この曲はスナッフ・ギャレットとゲイリー・ルイスとレオン・ラッセルの共作。リバティには何人かのボビーと、何人かのラッセルがいてややこしい。



最後に再びブライアン・ハイランドの、個人的に大好きな「Run, Run, Look And See」を。曲を書いたのはRay Whitleyという人。これもかなり「君は天然色」しています。



「君は天然色」は、キャロル・キングの黄金律を使って作られたリバティ・サウンドの曲を強く意識して作られていますが、それにスペクターがプロデュースした、このクリスタルズの「Da Doo Ron Ron」のサウンドもかぶせています。
大瀧さんのアイデアと、それを作品として仕上げた力量には舌を巻くばかりです。



これで「君は天然色」の話は終わりです。
次回はいよいよ「Velvet Motel」。
いよいよ、というのは僕が『A LONG VACATION』で一番好きなのは「Velvet Motel」だから。
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by hinaseno | 2014-02-07 09:48 | ナイアガラ | Comments(0)